ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

上座部仏教の編集履歴

2016-04-21 21:44:07 バージョン

上座部仏教

じょうざぶぶっきょう

仏教の分類の一つである。

解説

主に東南アジア南アジアなどの、南の地域に伝わった仏教であることから『南伝仏教』とも呼ばれ、『テーラワーダ仏教』『テーラヴァーダ仏教』とも呼ばれることもある。


釈迦の生前のおける仏教には、出家者に対する戒律は多岐にわたって定められていたが、釈迦の死後に仏教が他の地域に伝播すると、当初の戒律を守ることが難しい地域などが発生してしまう。


戒律の変更に関して、釈迦は生前に重要でない戒律は、サンガ(出家修行者)の同意によって改めることを許していたが、どの戒律を変更可能な戒律として認定するかという点や、戒律の解釈について意見が分かれ、これが大乗仏教(北伝仏教)との分離のきっかけとされる。


思想

出家せずとも生き方次第で悟りが開けるとする大乗仏教に対し、上座部仏教では悟りを開くためには必ず出家して修行を積まなければならないと考えられており、そのため上座部仏教が信仰される国では、生涯に一度は必ず出家させる風習が存在しており、『出家至上主義』と呼ばれることがある。


かつて、大乗仏教を信仰する修行者たちの中で中国仏教では、上座部仏教を始めとした部派仏教は、出家者しか悟りに導かれない寛容の無い考えであるとして、『小乗仏教』と揶揄して呼んでいた時期があったとされるが、現在ではこの呼称は良くないとされ、使われなくなっている。


上座部仏教では、出家者の戒律(具足戒)を守ると、彼らを支える在家信徒の努力によって、釈迦の教えを純粋な形で保存してきたとされているが、各部派の異同を等価に捉えており、仏教学者の立場からは、上座部は部派仏教時代の教義と実践を現在に伝える唯一の宗派であると評価されている。


しかし、大乗であれ上座部であれ、考え方は違えど元を辿れば開祖の釈迦の言動が基盤になっているのは同じなため、一概にどちらの方が良いとは言えない。


代表的な聖典

パーリ教典


分布する地域

タイ ミャンマー カンボジア スリランカ ラオス


関連タグ

仏教 信仰 宗教

東南アジア 南アジア

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました