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SDF-1の編集履歴2016/06/09 15:40:06 版
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SDF-1

えすでぃーえふわん

SDF-1 マクロスとは、「超時空要塞マクロス」シリーズに登場する宇宙戦艦である。

概要

1999年7月に南アタリア島に落下した異星人の宇宙戦艦「ASS-1 (Alien StarShip-1)」を改修した人類史上最大の戦闘艦。艦長はブルーノ・J・グローバル

元はゼントラーディと対立する「監察軍」と呼ばれる勢力によって運用された艦である。

全長1200mと、人間サイズで見れば極めて巨大ではあるが、巨人型異星人であるゼントラーディの基準に当てはめた場合は200メートル級の艦と変わらない感覚となる。

生存性を高める為にモジュール構造を採用しているが、その余りにも巨大なサイズ故に地球人類はその全容を把握しきれておらず、中には使用されていないブロックも存在している。

地球人類はASS-1の存在によって外宇宙からの驚異を認識し、統合戦争を経て「地球統合政府」を樹立し、異星人の戦乱に巻き込まれるであろう危機感からASS-1を修復・改修し、SDF-1(Super Dimension Fortress/超時空要塞)「マクロス」として就役させた。

完成予定は2005年であったが、統合戦争中の反統合勢力による攻撃もあって就航は2009年にまで伸びる事になった。

しかし、2009年2月に月軌道上にデフォールドしたゼントラーディ軍に反応し、艦に仕掛けられたブービートラップが作動。地球側の操作を一切受け付け内まま主砲を発射し、人類史初の星間戦争の膜を開けてしまう。

敵艦による艦砲射撃から逃れるべくフォールド航行を行うも、フォールドシステムのトラブルによって冥王星近傍にデフォールド。フォールドシステムも消失してしまう。更に南アタリア島の市民と市街地もフォールドに巻き込まれてしまい、これを収容。同様にフォールドに巻き込まれた強襲揚陸艦ダイダロスと攻撃空母プロメテウスを両舷にドッキングし、通常航行による地球帰還を余儀なくされた。

道中、フォールドシステムと共にエネルギーラインが消滅し使用不可能となった主砲を使用するべく艦の各ブロックを入れ替える「トランスフォーメーション」が考案され、更に偶発的にではあるがピンポイントバリアやそれを利用したダイダロス・アタックなどで次々と戦果を上げていくが、地球に帰還したマクロスに待っていたのは、収容した民間人諸共の地球外退去命令であった。

その後、ブリタイ・クリダニク率いるブリタイ・アドクラス艦隊との和平を締結するが、地球文明を危険視しそれを壊滅させるべく行動を起こしたボドル基幹艦隊によって地球は壊滅的な被害を被ってしまう。

しかし、それと前後して地球から発射された超大口径エネルギー砲「グランド・キャノン」によって艦隊の一角は崩され、その隙を突いたマクロスはリン・ミンメイの歌によるカルチャーショックで危機的状況を打開し、勝利。第一次星間大戦の幕を引いた。

戦後はアラスカのグランド・キャノン1号機の跡地に着陸し、そこを中心に新たに新統合政府首都「マクロス・シティ」を建造。暫くは新統合政府指令所や都市機能の中枢として機能する。

しかし、2010年のカムジン・クラヴシェラ一派によるテロに際して浮上。艦を大破させながらもカムジン艦の撃墜に成功。

その後、艦体は修復され、以降の長きに渡って戦闘艦としての運用は行われなかったが、2041年にヴァーチャル・アイドルのシャロン・アップルがマクロス・シティを制圧し、マクロスを浮上させてしまう。

後に「シャロン・アップル事件」と呼ばれるこの騒乱はYF-19イサム・ダイソンの活躍によって事なきを得たが、2051年に地球至上主義組織「ラクテンス」によってサウンドジャミングシステムを搭載された事から反統合勢力「ビンディランス」の襲撃を受け、エイジス・フォッカーによってメインブリッジを破壊される事になった。

その後、首都機能や軍本部などは移設され、2090年代にはマクロスはカルチャーパークにモニュメントとして動態保存されるが、地球圏を強襲し、統合軍を壊滅状態に陥れたマルドゥークに対抗する為に浮上し、これと戦闘。しかし、圧倒的戦力差を覆す事はままならず、大破・消滅。脱出艇として運用可能だった頭部ブリッジも、着陸時に大破し、長らく地球文化圏のシンボルを務めた名艦は、その役目を終える事となった。

代表的な機能

艦内都市

冥王星にデフォールドした際、フォールドに巻き込まれた南アタリア島の市街地を右舷推進部(強攻型形態の右足部)の伝導パイプ上に収容・復元した全長400m程の仮設都市(左舷側は農業・工業生産ブロックとなっている)。

病院、学校などの公共施設の他、映画館やテレビ局、コンサートホールなども整備されており、長期に渡る航海のストレスを軽減させている。

成り行きによって作られた都市ではあったが、この際のノウハウが後の超長距離移民計画に活かされる事になった。

トランスフォーメーション

艦の各ブロックを組み替え「強攻型」と呼ばれる形態へと変形させる事で、フォールドシステムの消失により失われた主反応炉と主砲のエネルギーラインを直結させる。

元々マクロスに備わっていた機能ではなく、艦のモジュール構造によって可能となった物である。

変形後は人型に近いシルエットを構成するが、これは変形時に偶発的にこのような姿になったに過ぎない。

しかし、変形しただけでは主砲と動力炉が完全に繋がる訳ではなく、バトロイドや乗組員による手作業でパイプを繋げる必要があった(この際、マクロスの巨体もあって変形の度に毎回違う部分に回線が接続されるといったトラブルも確認されている)。

また、変形には三分もの時間を要し、この際対空迎撃の為に展開されていたデストロイドを一時的に艦内へと収容する必要がある為、対空防御を展開したバルキリー部隊に担わせる他無かった。

更に当初のトランスフォーメーションでは艦内都市への影響も大きく、人的・物的な被害を被った事も多い(その後、変形警報の設定やシェルターの設置などの対策が取られ、住民もその生活に慣れていった事もあって被害は次第に減っていった)。

ピンポイントバリア

フォールドシステムが消滅した際、偶発的に生じたエネルギーを利用した局所的バリア。

オペレーターがトラックボールを操作し、着弾点に移動させることで防御する。

このバリアはマクロスの後継艦にも搭載された他、システムの小型化が行われ、YF-19YF-21以降の可変戦闘機にも搭載されるに至っている。

ダイダロスアタック(アームドアタック)

右舷に接続された強襲揚陸艦ダイダロスにピンポイントバリアを集中し、敵艦へ打突させた後デストロイド部隊による一斉攻撃で敵艦内部を破壊する強行戦術。アームド級宇宙空母が接続されている場合は「アームドアタック」と呼称される。

システム障害によって主砲が運用出来なくなった際、早瀬未沙が咄嗟の判断で編み出した戦術だが、その有用性の高さから以降も多用された。

また、ピンポイントバリアで腕部を保護し格闘戦を行うというコンセプトは後の「ピンポイントバリアパンチ」にも活かされる事になる。

全方位バリア

地球帰還後に搭載された追加機能。ピンポイントバリアとは異なり艦全体を覆う事が出来るが、安定させる事が難しく初使用の際にオンタリオ自治区を消滅させてしまった(皮肉にもバリアを発生させたマクロスそのものは無傷であった)。

なお、ボドル基幹艦隊との決戦時にはこの全方位バリアの特性を活かし、マクロスそのものをダイダロスに見立てた「マクロスアタック」を敢行している。

主な後継艦

メガロード級

マクロス級2番艦として建造されていたSDF-2を、移民船として改修したもの。

艦首が透明スクリーンで覆われた都市構造に置き換わっており、トランスフォーメーションは実装されていない。

25隻が建造され、初期の長距離移民船団の中心として活躍した。

第一世代型マクロス級

メガロード級と並行して全12隻建造されたマクロスの同型艦。

超長距離移民船団の予定航路調査や安全確保を目的としており、一番艦ジェネラル・ハヤセを筆頭に四番艦ジェネラル・ブルーノ・J・グローバル、八番艦ジェネラル・ブリタイ・クリダニクなどが就航。艦名には第一次星間大戦の英雄たちの名が冠されている。

新マクロス級

マクロス級、メガロード級の後継艦として建造された長距離移民艦。

居住区となる都市型移民居住艦(シティ艦)と戦闘区画であるバトル級可変ステルス攻撃宇宙空母の二隻一対で構成されており、通常時はバトル級がシティ艦の先端部に接続され、主反応炉は起動動力源として利用される。

また、戦闘区画が完全に独立した事で居住環境もメガロード級より大幅に改善されており、バトル級もメガロード級では一旦廃止されたトランスフォーメーションを再び採用出来るようになった。

バトル艦はバトル7バトル・フロンティアバトル・ギャラクシーなどその船団の名を冠する場合が多い。

マクロス・クォーター級

歴代マクロス級の戦闘能力はそのままに、従来の四分の一のサイズで建造された艦。

詳細はマクロス・クォーターを参照。

マクロス・エリシオン

星間企業複合体ケイオスが保有するマクロス級。

エリシオンはケイオス惑星ラグナ支部としての機能を備えている。

全体的な形状はクォーター級に似るが、サイズは従来のマクロス級に匹敵する。両腕が空母として機能する点も従来艦と同様である。

マクロスキャノン

マクロスの砲撃艦としての性格を強めた重砲艦。戦闘旗艦としての役目は持たず、純粋な砲撃戦闘専用として設計された一砲艦である。

砲艦型から砲撃体型へのトランスフォーメーション機能を有しており、合計四隻のノプティ・バガニス級と連結し、歴代マクロス級を凌駕する砲撃能力を発揮する。

一方で、一隻4000kmにも及ぶノプティ・バガニス級を接続している事もあってその艦体サイズは歴代マクロス級の中で最大。ダメージコントロールや近接防御能力は劣悪であった。

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