早すぎた埋葬(はやすぎたまいそう)は、『遊戯王』シリーズに登場する魔法カードである。
概要
ライフポイントと引き替えにモンスターを蘇生する効果を持つ装備魔法。
同様に墓地からの蘇生効果を持ち、このカードより先に登場している死者蘇生と比較すると、
- 800のライフポイントを支払う(コストの必要性)。
- 自分の墓地からしかモンスターを選択できない(選択の自由度が低い)。
- 表側攻撃表示でしか召喚できない(表示形式の限定)。
- 装備したこのカードが破壊されると装備モンスターも破壊する(自壊デメリット)。
このように、一見デメリットだらけで死者蘇生の下位互換カードのように思える。
確かに単体では明らかに劣っている。
しかし、カードゲームは1枚だけでするものではない。
ハリケーンと組み合わせることで手札に戻りつつ、自壊デメリットも発生しない再利用+完全蘇生のコンボは当初から存在していた。
同時に登場したリビングデッドの呼び声とは一長一短の関係であり、共に必須カードとされてきた。
その後、デッキ・墓地から装備カードを手札に加える効果を持つアームズ・ホールでのサーチ・再利用が可能となり(早すぎた埋葬1枚を最大4回使用可能)、氷結界の龍ブリューナクの効果による使い回しが流行。
凶悪化を防ぐため2008年9月1日に禁止カードに指定される。
これは装備カードでなければできない芸当で、死者蘇生では決して真似できないことだった。
その後もフィールド上のカードを手札に戻すカードは多数登場しており、制限復帰は困難であろう。
完全蘇生法
- 手札に戻す・コストにするなど破壊以外の方法でフィールドからこのカードを取り除く。
- 破壊せずに無効化する。
- 装備モンスターを裏側守備表示にする。裏側守備表示のモンスターにはカードを装備できないため、このカードを破壊する。
- 装備モンスターを一時的に除外。対象が不在となったこのカードを破壊する。
効果テキスト
装備魔法(禁止カード)
800ライフポイントを払い、自分の墓地に存在するモンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターを表側攻撃表示で特殊召喚し、このカードを装備する。
このカードが破壊された時、装備モンスターを破壊する。
名称の由来
エドガー・アラン・ポーの小説にこのカードの名称と同じタイトルの物がある。
実際には死亡していない人間が死亡したと誤認されて埋葬されるという内容であり、現実にも検死技術がまだ発達していなかった時代には埋葬された人物が実際には死亡していなかった事があったとされている。
一説にはそうした人間が棺の中でもがいた形跡があったり棺から這い出したりしたことが後にゾンビ等の伝承に繋がったとも言われており、このカードの効果もそうした背景がモチーフになっていると思われる。