概要
元々は生物学上の言葉で、「その動物にとって自らを食らう捕食者(あるいは寄生者)となりうる動物(より高次の捕食者・寄生者)」を指す言葉である。
捕食の場合は「虫にとっての鳥」、「シマウマにとってのライオン」、「ホタテにとってのヒトデ」、寄生の場合は「蝶の幼虫にとってのジガバチ」をイメージすれば分かりやすいだろう。
天敵がいることで、大量発生してしまった時に生態系のバランスが大きく崩れる事が防がれている。
害虫に対する天敵は、生物学的に害虫を駆除する「生物農薬」として用いられている。
転じて、文学的表現として『最も苦手とする相手』を指す言葉にも用いられるようになった。