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編集内容:経歴にてタハミーネ妃の記述とボダンの記述が連続し、内容が分かりにくくなっていたので、これを分割。

・・・・・・臭い

概要

 田中芳樹小説アルスラーン戦記』に登場するルシタニア国王

容姿はOVA版と荒川弘版とで異なり、前者では細身で生気の欠けた病弱なイメージが強いが、後者では砂糖水を好んで飲んで丸々と太り、愚昧な上に呑気さが増している。良くも悪くも性格は純粋。荒川版においてはほとんど座っているか、輿に乗ってしか動かない。一応短距離なら自分で動くことはできる。

 イアルダボード教を熱心に信奉しており、これまでも異教徒や背信者、異端者など何百万人も虐殺を命じてきた。その一方で政治など宗教以外についてはほとんど無関心で、面倒ごとも含めて弟のギスカールに押し付けている暗君。現状を見ない勝手な決定を下したり、宗教に傾倒しているために教会の好き勝手なようにさせたりと滅茶苦茶な采配が多く、臣下からの信頼は低い。

性格

 宗教に傾倒しすぎており、ある意味で純情とも言える。国王の自覚はあるものの、厄介事は何でも弟に押し付けてしまい、傍らみずからはイアルダボート神に対して、必死に祈りを捧げているだけという始末だった。一方でタハミーネに対する想いは他者の追随を許さず(寧ろ追従したくもないだろうが)、誰の進言をも受け入れずに結婚を宣言するなど、頑迷な部分も持ち合わせている。また純情である反面、乗せられやすい所もあり、自らアンドラゴラスを倒すように差し向けられてしまう。

人間関係

 良好な関係の人間は皆無といってよい。弟を信頼しているものの、その弟本人は兄を心の奥底から呆れ果て、うんざりされている事に気付いていない。また宗教に傾倒するためボダンに対してすべてを一任していたものの、タハミーネの一件から関係は修復しえぬ程に悪化。王である自分に対して罵声を浴びせかけてくるボダンに狼狽えている。肝心のタハミーネとは何ら進展の一つもない。ひたすらアピールしても無視されるだけであった。

経歴

 パルスやマルヤムなど版図が拡大し、ルシタニアを王国から帝国に、自らを皇帝になろうと望んでいる。パルスを征服し、王都エクバターナの王宮に入城したが、捕らえられたタハミーネに一目惚れして結婚を望み、異教徒との結婚に反対する周囲を押し切ろうとしている。

 大司教ボダンを信任しているが、さすがにボダンの無茶振りに困惑することもあり、とくにタハミーネとの結婚の点については不一致が起こっている。

 ちなみに当のタハミーネは、イノケンティスのアプローチには全く無反応。

 アルスラーンアンドラゴラス三世などのパルスの反撃が始まって、ヒルメスに処断されかかり、狂信に付き動かされてしまう。自らがアンドラゴラスを打ち倒すのだと言い張り、似合わぬ甲冑姿で現れたが、そのままアンドラゴラスを羽交い絞めにした状態で、塔の上から落ちるという最期を遂げる。

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編集内容:経歴にてタハミーネ妃の記述とボダンの記述が連続し、内容が分かりにくくなっていたので、これを分割。