概要
恐竜の中でもイグアノドンと並びもっとも初期に発見、命名された恐竜で、名前の意味は『大きなトカゲ』である(ちなみに、最初に命名された恐竜は「スクロトゥム・フマヌム」という。学名の意味は「巨人のキ○タマ」である。スクロトゥムの標本は、恐らくメガロサウルスの大腿骨の端の部分と考えられている)。
最初期に見つかった恐竜ではあるが、当時まだそれほど発達していなかった恐竜研究の影響で、別種の恐竜も含めて肉食恐竜=メガロサウルスのような扱い(いわゆるくずかご的分類群)であったため、最近までその姿ははっきりしなかった。このくずかご的分類群によって、メイン画像の近縁種エウストレプトスポンディルスをはじめ、ドリプトサウルス、カルカロドントサウルス、ディロフォサウルス、それに獣脚類ですらないプラテオサウルスまでもがメガロサウルス属に分類されてしまった。
ここ10年あまりの再研究や、近縁種の化石の充実などから、ようやく全身を復元できるようになってきた。
最近ではスピノサウルス類の祖先に近いとされている。また近縁種「スキウルミムス」の化石から、幼体は羽毛を持っていたと考えられている(ただし、スキウルミムスはコエルロサウルス類の一種という説もある)。
上記の分類混乱もあってか、昔の図鑑にはメガロサウルスとイグアノドンが戦うイラストもよく見られた。言うまでもなくイグアノドンは白亜紀の恐竜であり、生息時代は全く異なる。
なお、海外ドラマ恐竜家族のシンクレア一家の種族はメガロサウルスと設定されている(本物とは、まったく似ていない姿だが)。