**以下ネタバレ注意!**
ティアマト彗星は宮水神社に直撃し、糸守町を文字どおり壊滅させてしまった。しかし、糸守町役場に対する直接的な被害の規模は劇中のシーンのみでは確認しにくいと思われる。立花瀧が宮水三葉を探しに行く旅の途中にあった図書館の資料(「糸守町彗星災害犠牲者名簿目録類」)を見る限り、少なくとも町長である宮水トシキはどうやら難を逃れていたようである。役場も無事だったとすれば、ティアマト彗星は役場の存在意義である糸守町を壊したことで間接的に総辞職に追い込んだ要因となっていたということになる。
※小説版では災害後に町の残存部分からの転出希望者が続出し、また役場や高校は倒壊を逃れたものの町の主要な部分が壊滅的な破壊を受け水没したことや住民人口の3割以上が一度に死亡した事などが重なり、また前記の如く町外への人口流出が止まらなかった事もあって町政の維持が困難と判断され、隕石災害から14ヶ月後、地方自治体としての糸守町は消滅してしまう。
(おそらく周辺自治体に吸収合併されたものと推察される。本来は糸守町が保管すべき公的資料である上記名簿禄類が隣接自治体の図書館に収納管理されていた事実がそれを裏付けている)
なお生存ルートの場合でも国の主導により周辺自治体等への大規模な移住ブログラムが実行されており、どちらにせよ町長以下全役場職員が糸守町役場としての職を辞せざるをえない運命は変わらないことになる。