概要
「マウンテンバイク(Mountain Bike)」とは山や丘などのオフロードを走るスポーツまたは娯楽用の自転車である。略称MTB。
メーカーによっては「オールテラインバイク(All-terrain Bike)」のATB、またフランスでは「VTT(Velo Tout Terrain)」とも呼ばれている。
荒野、山岳地帯等での高速走行、急坂登降、段差越えなどを含む広範囲の乗用に対応して、軽量化並びに耐衝撃性、走行性能および乗車姿勢の自由度等に対応している。
1980年頃、アメリカで開発されて商業生産が始まった。
構成
悪路に耐えうるようフレームは堅牢に作られており、骨組み型式は菱形フレームが基本となっている。フレームの素材は、スティールではCrMo、アルミ7005系、チタン合金、カーボンファイバーが主に使われている。
ハンドルバーは、クロスカントリー競技などでは悪路や荒れ地で安定のよいフラットハンドルが主流となっており、フリーライドなどには末端まで少し上向きに上がった肉厚のライズバーを使用する。
ホイールについては、以前は26inchが主流であったが、「クロスカントリーレース」では走破性の高い29inch、「フォークロス」や「ストリート」などでは取り回しに優れる24inchが使用されるようになっていった。
類形車について
「マウンテンバイクルック」「マウンテンルック車」「なんちゃってマウンテンバイク」とも呼ばれる安価なマウンテンバイク風の自転車もある。
1990年代から出回っており、性能の追求よりも見た目とコストを重視した設計の自転車であるため、マウンテンバイクとしての使用は一切想定されていないので注意が必要である。