概要
CV:磯部弘
武器:火縄銃
シリーズ第一作からPC参戦している皆勤賞キャラクターの一人。
傭兵集団「雑賀衆」の頭目。モデルは『1』『2』では鈴木重秀を、『3』では鈴木重朝を採用している。
※ もともと、“雑賀孫市”なる名前が雑賀衆の頭目の通称であり、該当する人物が複数人存在する。
自由を愛し、主君を持たずに傭兵稼業を生業とする。のらりくらりとした軽いノリの振る舞いを見せるが、「ダチ(友達)」のためなら自ら渦中に乗り込むなど熱情を持った人物でもある。銃の腕前は確かなものであり、本人も「百発百中」を自負するほど高い自信を持っている。
また本作きっての女好きでもあり、某宇宙海賊や某怪盗の末裔の大泥棒よろしく美女に出逢えば歯の浮くような台詞で口説くほどの軟派な性格。自身を常々「色男」と称するなど、ナルシストなところもある。しかし、その割に女性たちからのウケは今一つであり「タラシ」「軟派男」と酷評を受けることもしばしば。ただし、そうした下心を持たずに接した女性からは逆に慕われることが多い(ガラシャ、ジャンヌ・ダルク…など)。
その自身ゆえか負けず嫌いな面も併せ持ち、番外シナリオでは同じく銃の名人として逸話を持つ明智光秀や立花宗茂に挑んだこともある。さらに4では、女性に人気の男性武将たちに嫉妬して「天下の色男決定戦」なる大会を開催してモテる男たちを一網打尽にしようと企てたことさえあった。
本編では長い期間にわたって様々な戦場に登場しており、大概の作品において、前半は信長への復讐のため、後半は親友の秀吉や政宗の天下統一の夢に協力するという役どころを担っている。
容姿
身長:187cmと比較的長身で面長な顔立ち。彫りの深い目元と無精髭を蓄えた顔立ちは何処か日本人離れした印象を受ける。
衣装は、シリーズを通してシンボルカラーは緑。ロングコートのような羽織姿である事が多く、衣装のどこかしらに雑賀衆の象徴である「八咫烏」の絵が施されてている。また、「銃」をテーマにしたキャラクター性もあってか、作品によってミリタリーやウエスタンを彷彿とさせる意匠が施されることも多い。
バトルスタイル
主に連射可能な火縄銃を武器として戦う。
銃先端についた銃剣で相手を斬りつけつつ、銃弾による追撃を与える。『1』では割と銃系武器独特のアクションは少なかったものの、タイトルを重ねるごとに徐々に改善されていった。
人間関係
シリーズを通して、彼の物語には織田信長が大きく関与している。
当初は織田軍の傭兵として彼らの戦に関わっていたが、後に本願寺顕如率いる一向一揆宗に加勢したことが信長の逆鱗に触れ、その報復により多くの仲間の命を奪われてしまう。孫市は信長を強く憎み、以降は復讐のために信長の命をつけ狙うようになる。
信長の家臣・羽柴秀吉とは旧知の親友という間柄で、傭兵として織田軍に加勢した際には再会を喜び合っており、『2』における専用OPでは激しい手合わせの最中のクサイ台詞に笑い転げてじゃれ合うなど、仲睦まじい姿が描かれた。しかし、前述の一向一揆以降は、復讐のために秀吉との闘いも辞さない姿勢を見せた。作品によってはこの対立を機にいずれかが死亡するというシナリオも存在する。
信長没後は再び関係を回復し、山崎の戦いなどで再び共闘している。また、お互いに女好きという性分もあり、ときには秀吉を「女のいる場所」に誘い二人で出かけている模様(その後、ねねにバレて二人仲良くお説教を喰らうまでがお約束の流れである)。
2以降は、奥州の若き大名・伊達政宗とも関わりを持つようになる。
政宗との知己は作品によって異なるものの、彼の天下にかける野心に関心を持ち、彼に協力するようになる。
流浪の傾奇者・前田慶次とは、お互い主君を持たない流浪の身であるためか、ときには敵、ときには味方として行く先々の戦場で顔を合わせることになる。3では第一次上田城防衛戦に参加しており、前述の政宗・慶次に加え、直江兼続・真田幸村とも交流が生まれた。
明智光秀の娘・ガラシャとは、2猛将伝での登場以来何かと接点があり、作中ではガラシャに「ダチ」を教えると共に、彼女にとってはじめての「ダチ」となっている。ガラシャからは「孫(まご)」と呼ばれ非常になつかれているが、孫市は彼女の年齢が「守備範囲より下」であるためガラシャを口説いたりなどはしていない。
『無双OROCHI』シリーズでは、上記以外の男性キャラとの絡みもあり、前田利家や夏侯淵と共演するイベントがある。特に夏候淵はOROCHI2で過去の借りを返す展開も用意されている。
『OROCHI2』では、妖魔に襲われるジャンヌ・ダルクを助けるが、その闘いで多くの部下が命を落としてしまい、自身もその後の定軍山で孤立してしまい援軍の到着まで耐えられず討ち死にするという運命を辿るが、彼の死を悔いるジャンヌと時限を辿る能力を持つかぐやにより歴史がやり直されたことで、部下たちも自身も無事生還を果たす。
やはり異世界の女性陣を相手にも軟派に余念はないが、やはりその手応えは薄く、とくに蔡文姫からは「あなたの言葉は、とても空虚に響きます」と酷評されている。