「菊月」の名を持つ駆逐艦は、旧神風型駆逐艦の初代と、睦月型駆逐艦の2代目が存在した。
本記事では後者として説明する。
睦月型駆逐艦2代目「菊月」
舞鶴工作部(舞鶴海軍工廠)にて建造され、1926年(大正15年)5月15日進水し、同年11月20日に竣工した睦月型9番艦。
1928年(昭和3年)、長月の異称である「菊月」に改名された。
つまりとは同じ月を表す名前になっている。
開戦時は二航戦隷下である第二十三駆逐隊に所属していたが、真珠湾攻撃には参加してない。
グアム島には往っていたものの、その後はソロモン辺りでの護衛や支援ばかりだった。
MO作戦序盤、ツラギ攻略にも参加していた。
しかし給油中に爆撃に遭い座礁、そのまま止めを刺されて沈没してしまった。
だが翌年米軍により引き上げられ、徹底的に調査された後、そのまま海岸に放置される事となった。
結果、その残骸は今も水面から顔を出した状態で放置されており、グーグルマップ等で確認することができる(参照)。
戦後、海上自衛隊のたかつき型護衛艦2番艦に「きくづき」として受け継がれた。(2003年退役)
外部リンクと関連タグ
※2代目菊月をモチーフにした「艦隊これくしょん」のキャラクターについては、「菊月(艦隊これくしょん)」を参照のこと。
※外部リンク
現在、寄付金や賛助会費を元に船隊の一部分を引き上げ、舞鶴に保存する事を目指す菊月保存会が活動している。
※関連タグ
早霜(駆逐艦):セミララ島で擱座し放棄された、同艦とみられる残骸が現地に残存している。
たかなみ:同じ旧海軍の駆逐艦「高波」の名を継いだ海自の護衛艦名。2代存在し、たかなみ型護衛艦のネームシップで現役にある3代目は、3代目「きくづき」の退役と入れ替わる形で就役した。