CV 三瓶由布子
概要
翔真とは、『境界のRINNE』のキャラクター。原作サイドでは「死神翔真」、アニメ版では「翔真」との表記となっている。
元々裕福な家に生まれたが、あまりそこから連想される品の良さというものが彼にはない。しばしば彼の気質の荒さや横暴さ、金持ちならではの金銭感覚に一同は閉口させられる。
その際に彼の貧乏生活に付き合わされており、除霊の技術より内職の造花作りの技術ばかり教えられることや、ハトのエサを貰わないといけないこともあるほどの貧しい食生活にうんざりしていて、りんねには反感を抱いていた。
ホームステイ当時の翔真は自分の実力以上の霊を狙うあまり全然学校から出された除霊のノルマをこなせておらず焦っており、また上記のりんねに対する反感もあってか実習中はりんねの言う事にしばしば反発し、ついには魔狭人の口車に乗せられ普通の霊を悪霊に変えてしまう。
魔狭人に悪霊化した魂と共に地獄に送られかけるが、自分の行いを反省し誤って狩った魂を守ろうと抵抗する。その後裁きの輪を行使したりんねに救出された。
悪霊化した魂はりんねに浄化され普通の霊に戻り、そのうち5名の成仏を手伝ったことで実習は終了した。(但し一度彼のせいで地獄に送られかけた霊たちからは大目玉を食らった。)
りんねと初対面の時は彼を「貧乏人」と呼んだりして馬鹿にするような態度が目立ったが、一連の事件の後には彼が自分の理解者だったことに気づき以降の出番では態度がある程度改まっている。(但しやんちゃな性格は相変わらず。)
実習後もりんねと親交があり、時々りんねの住まいに訪れている。大抵の場合は厄介ごとを持ってきておりりんねとの争いも絶えないが、黒洲が行方不明になった際など自身のことをりんねに相談しに来たこともあり年の離れた友人として頼りにしている一面もある。
黒洲という黒猫と契約しており、死神という役割をサポートするというより、お世話係に近く、黒洲との関係はかなり事務的で、見ようによっては半ば敵対関係にあるようにもとれる。(ただし、明言はされていないので注意。そもそも黒洲はこどもが苦手)
※以下、ネタバレ注意
翔真の初恋?(ネタバレ)
そんな翔真が、よりにもよって苺(六道乙女)に恋をしてしまった
学校で出された宿題が中型動物の霊だったため翔真は必要以上に大きいカバ霊の捕獲に乗り出すが失敗続きで苦戦する。りんねの母親の乙女が転生した姿である苺が金銭目当て(悪い言い方をすれば翔真は苺に手助けの金銭をボッたくられ思いっきりカモられている。しかも苺の本来の目的はりんねに小遣いを渡して援助する事=「母として我が子を助ける」という個人的大義の元の行動なので、そこに良心の呵責などはカケラも無い)とはいえ手助け(?)をし、無駄に経費はかけたものの翔真はカバ霊を霊道へ誘導することに成功する。
後日、翔真はりんね経由でお礼といういう建前で苺に熊のぬいぐるみをプレゼントするという形で好意を示す。極めつけには真宮桜のセリフによりその事実が確定されており、そこには客観的な判断を付け加えることで完全なものにしたとする作者の意図があるようにも見える。
(『境界のRINNE』第326話。2016年5月11日に発売されたサンデーに掲載)
キャラクターデザインについて
原作とアニメ版で印象が大きく変わっている。
原作ではハイライトのない白抜きの目(カラーページでは水色で同じくハイライトがない)だが、
アニメ版では水色と紫の2色に加え黒に近い瞳孔、ハイライトも描かれており愛嬌のあるデザインになった。
参考↓
小学館による8巻紹介ページ(表紙に登場、カラーリングが確認できる)
余談(出番について)
準レギュラー扱いになってはいるものの架印や魔狭人らと比べて出番は圧倒的に少ない。以下、サンデー本誌での登場回数。(扉絵のみの登場は除く)
年度 | 登場回数 | 単行本収録 |
---|---|---|
2010年 | 6回 | 8巻 |
2011年 | 6回 | 11巻、12巻 |
2012年 | 1回 | 16巻 |
2013年 | 1回 | 21巻 |
2014年 | 2回 | 26巻 |
2015年 | 0回 | - |
2016年 | 5回 | 33巻、35巻、36巻? |
2012年度以降は平均して年1回程度、2016年には実に1年7か月ぶりの登場となった。なお2012年分は脇役扱いのため16巻の巻頭での登場人物紹介では掲載されていない。
2016年49号では実に5年ぶりに2話以上の長編シリーズ出演を果たした。前述の苺との関係の伏線が張られたことに加え、アニメでも登場したためか2016年度からは登場頻度が久しぶりに増加している。今後のアニメ展開も踏まえた上での作者の意向だろうか。(実際、準レギュラーキャラで最もレアキャラだった黒星三世も同時期から出番が増えている。こちらはアニメ3期で登場が予告されている。)