楕円形の分厚い木製台の底をくりぬき、鼻緒を通して台の内部に小さな鈴を下げ、前緒の下を斜めにカットした「のめり」をつけた、歯のない下駄。
高級なものは柾目の通った桐材で作られ、台の天に雪駄のような竹皮を編んだ「表」が貼られるが、現在は全面的に漆で塗り込めて安価に仕上げた製品が多い。側面に蒔絵を施すなどして華やかに造られる。
名の由来は履いて歩く時の音からとも、木製の履物の総称「木履(ぼくり)」からとも言われる。関西では「こっぽり」と呼ぶ。
花魁が履いているのは三枚歯の高下駄で、ぽっくり下駄ではない。