獅子劫界離

ししごうかいり

東出祐一郎の小説「Fate/Apocrypha」の登場人物。

「――ああ、まったく。

　厄介なサーヴァントを引き当てちまったもんだ。」

概要

身長：182cm
体重：97kg
血液型：B型
誕生日：4月14日

獅子劫一族の七代目後継者で魔術協会が聖杯大戦に向けて雇ったフリーランスの死霊魔術師。

魔術使いではあるが研究者として時計塔で初来を有望視されていたこともある。

賞金稼ぎとして様々な場数を踏んできただけあって濃い血と硝煙の匂いを漂わせている。

常に笑顔を忘れない好漢だが顔の疵痕、剃刀のような目つき、筋骨隆々とした肉体とかなりの強面のため頻繁に職務質問をされており(そのたび暗示の魔術でやり過ごしている)、時計塔の魔術師からも怯えられている。

本人はこの扱いを人種差別による不当な扱いだと思っており自覚は乏しい。

赤の陣営のマスターとしてセイバーを召喚するも、味方であるはずのシロウと赤のアサシンに不審なものを感じ、セイバーと共に独自行動を取る。

召喚したセイバーの自信過剰ぶりに少々呆れているが、彼女と騎士王、どちらかに従えと問われたら、迷わず彼女を選ぶと答えるほどに強く信頼している。また彼女の叛逆を、善悪関係なく「勇気ある行いだった」と肯定的に捉えている。セイバーとの相性は「良すぎる」と愚痴をもらすほど。

下準備に関しては見た目に反して徹底した慎重派で、具体的に言えばどこかの魔術師みたいな末路にならないよう、拠点には墓地を選び、ホテルに泊まる際もわざわざ暗示をかけて他人の部屋を使っている。

ただし、戦闘に関しては攻撃特化型で、丸薬の代わりにガンドを放つショットガンや手榴弾の如く炸裂して周囲に呪いをばら撒く魔術師の心臓など、銃火器と死霊術を併用した殺傷力の高い魔術を使用する。

聖杯への願いは「一族の繁栄」。

セイバーに対しては「魔術師ならば当たり前」と嘯いているが、聖杯大戦への参加を依頼された際には「既に聖杯でしか叶わない望み」とされているので、過去の経歴となにかしら関係があるのだと思われる。その過去の経歴は一族のそのものの過去が関係し、かつて彼以前の一族は魔術を得るために悪魔と契約を交わした。契約のため当然代償が存在し、しばらくの代は代償は降りかからなかったが、彼自身の代になってついに降りかかってしまった。子孫を残すことができず、かつて養子として引き取った遠縁の少女に魔術刻印を移植しようとしたが拒絶反応を起こして死亡してしまった。それらのことから子孫を残すことができる真っ当な体へと戻ることを宿願としている。

なお、この悲願は単に子孫を残したいというものではなく、死んでしまった養子の存在を無駄なものにしたくないという複雑な感情がかかわっている模様。

作者によるとイメージキャストは玄田哲章。