キャプテンハーロック
きゃぷてんはーろっく
「男なら、危険をかえりみず…
死ぬと分かっていても行動しなくてはならない時がある。
負けると分かっていても戦わなくてはならない時がある……」
概要
松本零士の漫画およびアニメ化作品『宇宙海賊キャプテンハーロック』の主人公で、孤高の宇宙海賊。タグは単に「ハーロック」とも付けられる。
フルネームはファントム・F・ハーロック。
気高き戦士であり、漢の中の漢である。松本零士にとっても思い入れの深いキャラクターであるためか他作品への客演も多い。
生涯最大の親友・大山トチローが作り上げた高性能戦艦「アルカディア号」を根城に、「誰の為でもなく俺の信じる物の為に」戦う事を信条に宇宙を股にかけて大暴れしている。
重力サーベルと銃の名手であり、愛用の銃コスモドラグーンは親友トチローが製作した形見でもあり宇宙に数丁しか存在しない内の一丁。
余談
先述の通り松本作品にはたびたび客演している。その時その時で設定も違うのだが、やはり若者を導く男の中の男として振る舞うことが多い。例を挙げると、漫画「ザ・コックピット」ではドイツ軍のメッサーシュミット乗りとして設定を変えて登場している(映画「わが青春のアルカディア」にてこのエピソードが映像化され、キャプテンハーロックの先祖ファントム・F・ハーロック一世ということとされた)。
『銀河鉄道999』にも登場し、ラストで大暴れする。
さらに松本零士による『宇宙戦艦ヤマト』の漫画版でもキャプテンハーロックなる人物が登場するが、艦の乗組員は皆アンドロイドであり、ハーロック自身も体の大部分がサイボーグ化しているなど原作とは大きく設定が異なっている。
波動エンジンが停止する次元空洞内に落ち込み、ドメル艦隊の追撃を受けるヤマトの前に、原作のデスシャドウ号に似た艦で現れ共に脱出。(この時ヤマトには、同時にイスカンダルのスターシャからのメッセージとエネルギー供給が届いており、明言こそ無いが関与を伺わせる。)
脱出後はヤマトに医薬品の提供を要求し、コスモゼロで来訪した古代進とアナライザーを出迎えるも、進の顔を見れば明らかな動揺を見せ、要求を撤回し追い返す。
ヤマトと別れる際にはその航海の安全を祈る発光信号を送り、逆にヤマトの沖田十三からは『死ヌナ』の信号を受け取っている。
その後はイスカンダルに到着したヤマトの前に再び現れ、その帰還時にはさながら護衛するかのようにしばし寄り添った後宇宙の彼方へ去っていった。(この時、イスカンダルからはさらにハーロックの船を追うようにもう一隻の宇宙船が離陸している。)
その正体については明言されていないが、古代進は冒頭の海戦で戦死したと思われていた実兄「古代守」ではないかと考えており、サイボーグ化した醜い体を見られたくなかったのではないかと推測されている。ハーロックは先の医薬品取引の後、艦より立ち去る進の肩に意味深に触れている。
また、ヤマト艦長の沖田十三は前述の『死ヌナ』の発光信号について「ハーロックにはそれで分かる」と述べておりその正体を察している様子を見せ、ハーロック自身も『死ヌナ』に対して敬礼を返している。