源義経の愛妾(正室ではない)。
概要
平安時代の終り頃に始った舞・白拍子の創始者とも云われる磯禅師の娘で、飢饉の際に朝廷で「雨乞い神事」を行い、ただひとり雨を降らせる事ができた「神に届く舞」を舞ったとされる。
義経と兄の源頼朝との対立の最中捕らえられ、頼朝に白拍子の舞を命じられた。
そのとき、義経を慕う歌を唄い頼朝を激怒させるが、妻の北条政子が取り成したと云われている。
以下はその歌。
しづやしづ しづのをだまき くり返し 昔を今に なすよしもがな
吉野山 峰の白雪 ふみわけて 入りにし人の 跡ぞ恋しき
後に義経の男児を産んだが、北条氏により生まれて間もなくして始末され、遺された静は磯禅師と共に京に戻されたという。
余談
『クイーンズブレイド』に登場するシズカも恐らく相棒が「トモエ」であることから考えて彼女から名前を拝借したと思われる。