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概要

組立済み素体「フレームアーキテクト」に組み立て式の外装パーツを被せていくという構造のプラスチックキット。

それぞれのパーツの接続径は一部を除き3mmで統一され、フレーム・外装パーツの各部に3mmジョイントが配されており、改造・流用・自作・組み換えを前提とした構造となっている。

また、コトブキヤのモデリングサポートグッズとの連動も前提としており(初期は独立していたが、後にFAでの使用も前提としたキットを展開している)、同じく3mmジョイントが採用されている武装類を装備させる事もできる。

その発想から、『武装神姫』など他社の同系のアクションフィギュアプラモデルシリーズと比較される事も多い。

ちなみに一部のキットはアーク引越センターのCMに登場した事で話題になった。

なお、GA Graphicでwebコミックが連載されていたが、連載元の閉鎖に伴い現在は閲覧不可となっている。

ストーリー

時は資源の枯渇が見え始めた近未来。

月面から発見された「T結晶」がもたらしたエネルギー改革により、旧来の行政・資本主義による統治体型は終焉を迎え、個人もしくはそれに近い小グループ同士が世界中に張り巡らされたネットワークでお互いを補いあって暮らす「超集合社会」を形成させるに至った。

しかし、リソース上限の忘却は人口増加に拍車をかけ、人類はその生活圏を食いつくしつつあった。

そんな中、地上、深海、上空、そして宇宙の各領域を開拓する超国家的再開発計画「プロジェクトRe:スフィア」が立案される。

この計画は、枯渇し始めた資源に代わる新しい資源の発見・確保と、人間の生活領域の拡大を目的としており、人類の明るい未来を見つめて世界規模で実行される一大プロジェクトであった。

そして、この計画が考案された背景に、世界中の技術者・グループ・企業が集った「世界連盟科学技術推進機構」によって開発された駆動骨格「フレームアーキテクト」の存在があった。

しかし、この人類の未来をかけた計画はその幕を開くことすらなく頓挫する。

プロジェクトRe:スフィアの中心人物が消息を絶ち、彼が最後の足跡を残した「月面プラント」の制御AIが暴走。そこで製造されていたフレームアーキテクトがプラントごと人々に牙をむいたのである。

月面プラントは自らの施設を用いて降下艇を建造し、敵性アーキテクト「アント」を地上へ送り込む。

人々は月面勢力に対抗するべく「地球防衛機構」を組織し、アント侵攻に対する術として、地上に海底・海洋開発の為に配備されていたフレームアーキテクトに着目。装甲と武装を施した「フレームアームズ」を開発する。

かくして人類の未来を開く道具「フレームアーキテクト」は、人類の存亡を掛けた兵器「フレームアームズ」に生まれ変わることを余儀なくされたのである。

ラインナップ

フレームアーキテクト

地球防衛機構、月陣営双方で用いられるフレームアームズの素体。便宜上、防衛側の物は「フレームアーキテクト」、月陣営の物は「アント」と呼ばれ、防衛側の機体は頭部にアイガードを増設して敵機と差別化を図っている。

T結晶の解析で得られた技術である小型動力ユニット「UEユニット」を機体各部に内蔵し、あらゆる環境に対応する汎用性を持ちあわせており、UEユニットを搭載した部位はどの組み合わせでアーキテクトを構築しても十分なパフォーマンスを発揮出来る。「アント」はこの特性をフルに活かし、人型を外れたさまざまな形態で現れるのが特徴である。

当初はアーキテクトにそのまま専用の武器を持たせることでアントに対抗していたが、機動力や装甲に限界があったため、装甲化し機動力を付与したフレームアームズが開発されることとなる。

キットの可動範囲は素体というだけあって極めて広く、外装による干渉もないためその可動をフルに堪能できる。

初期の物はパーツの組み付けが甘く、取り付けたパーツが外れやすいという欠点があったものの、現在は幾度かの改修を経てより洗練されたものとなっている。

商品は主に「各フレームアームズの内部フレーム」として付属する組立済みの物と、塗装や改造を施したいモデラー向けに素材をABSからPSに変更した組み立て式の「For Modelers Edition」の二種類が存在。更に「For Modelers Edition」をベースに金型を新規に掘り起こしてパーツ精度を向上させ、クリア素材の追加や上腕のパーツ構成・脚部股関節の構造の見直しを行った「リニューアルVer.」が3種のカラーバリエーションで発売されている。

なお、この素体は「クロスフレーム」の名で純粋な汎用インナーフレームとして同社の『ボーダーブレイク』および『ブレイクブレイド』のキットにも用いられていた。

デザインは柳瀬敬之

スティレット

アーキテクトに戦闘機の性能を付与して開発された、人類史で初めて完成を見たフレームアームズ。

高推力を発生させるジェットエンジン型ブースターと各部の補助スラスターによって飛行能力を有する。

ガトリングガン、2連装ミサイルランチャーによる空対地攻撃によるアント迎撃を主任務とするが、マニュピレータによる兵装交換で遠距離攻撃から格闘戦までこなす事が出来るというフレームアームズの基礎とも言える機体である。

また、肩部ブレードは手持ち武器として使用可能。

デザインは柳瀬敬之

2014年1月にはキットがリニューアルされ、2月には後述の「スーパースティレットⅡ」用の拡張パーツが発売された。

スーパースティレット(設定のみ)

クファンジャルのパーツを用いて改修されたスティレットの上位機種。

マイナーチェンジ型として主翼パーツを変更したスーパースティレット改がある。

スーパースティレットⅡ

従来機拡張計画(EXプロジェクト)により生み出された拡張パーツの内の一つ“EXU-04„をスティレットに装備させた機体。

スラスター・マシンガン・ブレードを有する複合武装として「ACSクレイドル」を四基装備する。

先述の別売拡張パーツというかたちでキット化されている。

クファンジャル

スティレットの航続距離延長を目的とした出力向上型。

サブジェネレーターの増設と脚部装甲の簡略化によって推力重量比を改善し、機動力と運動性を向上させているが、防御力の低下を招き攻撃型FAとしての側面が強い機体として完成した。

脚部フレームを前後入れ替える事で逆関節型のオストリッジレッグ形態となり、この形態で陸戦兵器として運用することも出来る。

轟雷

スティレットと同時期に開発され、戦車AFVの機能が付与された機体。別名「ウェアウルフ」。

強固な装甲と高い不整地走破能力を持ち、整備性や装備交換効率の高さから現場からの評価は高い。

戦争が激化し、新型機が続々と投入される中でもマイナーチェンジ型などのバリエーション展開が行われ、それによって前線を支える名機。

開発に日本人スタッフが多数関与している事から、後のバリエーションも含め機体名に和名を冠するのが通例となっている。

デザインは柳瀬敬之

なお、フレームを省略してバリエーション装備パーツのみをすべて網羅した「轟雷アーマーフルセット」という商品も流通限定でラインナップされている。

漸雷

轟雷のバリエーション機の1つ。近接格闘戦仕様。別名「ウェアウルフ・アベンジャー」。

脚部履帯をオミットし、機動力を犠牲に運動性を向上させており、白兵戦能力を向上させるべく腕部・頭部・胸部形状が見直された。

コックピットは複座型・単座型に変更可能。通信システムも強化されている為、指揮官機としても運用される。

漸雷強襲装備型

連結式バズーカ・ライドカノン、エクステンドブースター4機、さらにマントのように全身を覆う防弾布などを装備した特徴的なシルエットを持つ現地改修型。

正規のバリエーションというわけではなく、パイロットの技量が問われる機体となっている。

榴雷・改

轟雷に電磁誘導方式の長距離砲を装備させた支援型FA「榴雷」に照準システム・装甲等を追加装備した機体。別名「ウェアウルフ・ブルーパー」。

実際にはほぼ全ての榴雷が同様の改修が施されている為、改修後の機体を指して「榴雷」と呼ぶことが多い。

装甲の追加による重量増で機動力は落ちているが、高い火力と防御力を有する。

ウェアウルフ・スペクター

[轟雷」を敵対組織である月面軍が鹵獲、改修したフレームアームズ。

榴雷・改のパーツが多く使われている為、外見は榴雷に近い(キットは榴雷・改の成型色替え+新規造形パーツ)。

既存のFA運用セオリーを無視した左右非対称な武装配置が行われており、機体安定性と引き換えに内蔵火器展開時の瞬間火力を高めている。

シリーズ初の敵対組織の機体であり、それまでアントのみだった月面軍にフレームアームズという兵器の概念を与えた機体であるとされる。

クステンダイク(作例のみ)

榴雷を近接駆逐仕様とした機体。榴雷の装甲と防盾による防御で接近し、大型鉄槌ハンマークラヴィアによる打撃で目標を殲滅する。

敵機の撃破までに攻撃にさらされる本機体は突出して装甲の耗が激しく、純正の装甲が間に合わない部分は代替機(轟雷)の装甲が宛がわれている。

レヴァナント・アイ

各地域の防衛機構は月面から送り込まれた無人FA「アント」による攻撃に対し従来兵器に加え「FA」を導入することで敵の侵攻を阻止することに成功したが、巻き返すまでには至らず、戦線は一進一退の攻防を続けていた。そこでこの状況を打破すべく地球防衛機構本部は極秘裏に専門分野からパイロットを選出し、これに新開発のFAを与えた特殊部隊を編成し各戦線にタスクフォースとして導入した。

そのうちの一つ「SCARU」(SPCIAL COMBAT ALLROUND RESCUE UNIT)に与えられたFA。

高い機動力を用いた強行偵察・強襲作戦を主観に置いて開発された偵察機。

装備は通常センサーとして「スカル・アイ」 胴体には味方機を立体的に投影する「3D・ホロ・プロジェクター」 撤退時に使用する「エスケープ・グレネード」 脚部には高速移動用の「ブレード・ローラー」とこれを補う「サブ・センサーアイ」 背部には索敵機能を補い、走行時のバランサーとしても機能する「センサー・ボード」 格闘・破壊工作用のプライヤーと高出力レーザーの連続発射を可能とした射撃武器兼レーザーナイフとして使用できる「レーザー・マルチプライヤー」を装備。

また、随伴機体として広域索敵能力と半径10kmに渡る敵・無人FAに対する電子戦闘能力を持った「ロート・ドーム・ヘッド」を装備した機体が存在する。

ただし、作戦内容・戦闘状況・パイロットによっては他の装備に追加、変更され、レヴァナント・アイは一定の形態を見せることが無いようである。

後に専用開発されたエクステンドアームズを用いて実戦向けの実験機「レヴァナントアイ・リヴェンジャー」が開発され、またこの形態のカラーバリエーションであるレヴァナントアイ・イーギルがロールアウトする。

ラピエール

スティレットをベースに開発された女性型フレームアームズ。

高高度からの安定した狙撃を可能とする為にメインスラスターの変更やサブスラスターの追加等を行った結果、女性的なシルエットとなった。

また、防衛機構に属さない非公式ORGによって近距離での乱射戦に主観を置いたカスタム機、ラピエール・ゼファーが開発され、実戦投入されたが、こちらは月面軍により撃墜されている。

なお、このラピエールのデザインは柳瀬敬之ではなく、モデラーとしても知られるNAOKI。前述のCMに出演したのもこの機体である。

また、本機のみ肩幅の狭い「女性体型」を再現するために、フレームに専用パーツが用いられている。

グライフェン

水中仕様機。

本来は海底作業用の機体であり(一応、宇宙での使用も可能らしい)高い耐圧機能を持つ。更に腕部と脚部に搭載したサブアームにより従来のFAよりも多くの武装を搭載することで砲撃戦に対応するほか、敵FAを握り潰すといった格闘戦を行うことも可能。

全身にミサイルポッド、リボルバーカノン、装甲を増設する事でアーマーグライフェンと呼ばれる戦闘用の機体となる。

デザインは木下ともたけ。

グライフェンSPEC-0G(作例のみ)

グライフェンの宇宙用改装バージョン。

背部ユニットと大腿部に推進器が追加され、無重力空間での運動性能を考慮し脚部アビオニクスが

変更されているのが大きな特徴でありそれに伴い脚部サブアームは廃止されている(ただし機能的には使用可能)。

腕部サブアームが攻撃用ユニットに改装されており、近距離戦にも対応可能。

アークライト(作例のみ)

グライフェンの基礎フレーム「EXF-10(通称エクステンション・フレーム)」を用いて開発された4足歩行型FA。

堅牢なフレーム構造と多重関節により、高い走破性と機体安定性を誇る。

拠点防衛を主目的としての運用が前提となっているため、重火力兵装を施されるケースが多い。

輝鎚・甲

月面軍が投入したフレズヴェルクの登場により窮地に陥った地球防衛機構が、フレズヴェルクに対抗できる新型FAの開発の繋ぎとして導入した防御特化型FA。別名「グスタフ」。

かつて陸戦FA開発時に三二式(轟雷)と競合し、制式化を見送られた「試作二八式」を改良した機体で、機動力を犠牲にした強靭な防御力を誇る。

胴体のフレームを上下逆に配置したことで相撲取りのような風体をしており、腰部の推進器(本来は急速展開用の緊急ブースター)を用いて「跳躍」する事で移動する。

輝鎚・乙

輝鎚・甲の欠点である機動力をカバーするために2つの改修案〈武装強化案〉と〈機動力強化案〉が考えられた。そのうちの〈武装強化案〉にて作られた機体がこれである。

〈武装強化案〉は機動力と引き換えに超高火力の火器で直接叩くというプランであった。 元々積載量に余裕のある輝鎚型は多少大型化した武装でも運用可能であり、改修が短期間で終わるという利点があった。

ただし、後に完成した機動力特化案(輝鎚・丙)が採用され、僅か十数機の生産に留まった。

輝鎚・乙は脚部と胸部にリアクティブアーマーを装備し、頭部に複眼のヘッドユニットを装備している特徴があり、さらに狙撃仕様と白兵戦仕様がある。

狙撃仕様は専用装備である百拾式超長距離砲「叢雲」を装備している。 叢雲は大型高射砲をFA用に改修したものでありサイズと重量ゆえ本機以外の機体が扱うのは困難とされる。

白兵戦仕様は試作三式破城槌というブースターを装備した近接武器を装備し、敵を叩き斬る。

ちなみに本来の仕様は狙撃仕様であるが、パイロットの好みにより改修がされることもあったという。

輝鎚・丙

防御力に特化した機体である輝鎚を攻撃機として改造した機体。別名「グスタフ・ジュール」。

フレームアーキテクトを丸ごと使った特大のブースターユニットを装着し、突撃艇として運用するというなかなか強引なコンセプトが採用されている。

キットとしては、輝鎚・甲に設定通り(というか商品仕様が設定に回収されたというか)、フレームアーキテクトを丸ごと使った拡張パーツキットを取り付けることで再現可能。

バーゼラルド

月面軍の投入したフレズヴェルクに対抗するために人類軍が開発した新型のフレームアームズ。

兼ねてから開発の進んでいた電気推進方式のフォトンブースターを全身に搭載することにより、機体の長時間行動と運動性の向上に成功する。

しかし、元々は宇宙空間に限定した用途で開発されていた新型ブースターであったため、重力下においてもその性能を発揮できるよう、装甲強度を犠牲にして大幅な軽量化が施されている。(なお、そこには前線の士気をあげるという本部の思惑があったためデザイン変更が不可だったことも関係している)

EXU-02 ブラストシールドを2基を装備する事によって、強化型であるゼルフィカールに換装する事が可能。また、新型バズーカの使用を想定した砲撃仕様機などの派生機も後に開発されている。

本シリーズの新たなフラッグシップとなるべくデザインされた機体。

デザインは柳瀬敬之。

バーゼラルド・レヴァスレイター(作例のみ)

SX計画の試作機として開発されたバーゼラルドは、再配備されると部隊編成が難しいという弱点が露呈した。そのため、後に開発される砲撃型の様に用途をそれぞれ限定したバリエーション機が開発される事となった。

そのバリエーションの1つレヴァスレイターは、月面プラントへの強襲を目的に突撃用大型機動ユニットを背部に搭載した電撃侵攻仕様機であり、バーゼラルドの本来持つ機動性を大幅に底上げしたタイプとして生み出された機体である。(YSX-24機の約2倍の機動性) また、機体各部のエクステンドブースターに加え、強力なTCシールドを有するNSG-X機やNSG-Z機との戦闘を想定した大火力武装ブリューナク・ランチャーシステムや、ベリルユニットを内蔵した大型剣レヴァ・ブレイドを装備するなど戦闘面においても向上が図られている。(但し、ブリューナク・ランチャーシステムはTCシールドを消し飛ばすほどの威力と引き換えに、発射時の大きな反動と膨大なエネルギーの消費という欠点があるため出力に余裕のある本機以外のFAが運用することは難しいとされている) そして、それらの膨大な数のユニットや複雑化した操縦系統をサポートするための専用OS「R.E.V.I」が搭載されている。

その反面、整備性や運用効率は大きく低下しており、各種フレームアームズの中でも特にピーキーな機体となってしまっている。

コトブキヤが6月から8月にかけて開催したFAコンテスト「CREATION OF THE WORLD Ⅲ」で最優秀賞を獲得した作品。

ゼルフィカール/NE

「YSX-24〈バーゼラルド〉」の強化型として、全身にブラストシールドを装備した発展機「YSX-24RD〈ゼルフィカール〉」。

本来、防御力に難のあるバーゼラルドの強化プランを昇華したものであったが、月面軍の投入したフレズヴェルクの強化機フレズヴェルク・アーテルへの対抗措置もあって特殊部隊仕様機としてロールアウトされた。

従来のバーゼラルドが持つパワフルな性能を活かし、FA用新型装備のテストベッドとしても運用された。また武装として、大型のクローアームを内蔵した対FA戦闘用の攻性防循システム、防衛機構が試作したベリルユニットの純度試験のため開発された装置を武装転用した装備であり、射撃と斬撃の特性を有する試作型光波射出機も装備され、攻撃力の向上も行われている。

全身のフォトンブースターは内部機関が改良されYSX-24よりも若干出力が向上している。

月面への反攻作戦に投入された際には大幅なオーバーホールを経た仕様変更に加えて機体色も塗り替えられ、「ナイトエッジ」という呼称が与えられていた。

カトラス

「新型汎用FA開発計画〈SXプロジェクト〉」最終生産バージョン。

防衛機構の試作したベリルユニットを用いた武器ベリルダガーを装備しており、それを流用した回転式の防御システムも装備している。

最新バージョンのフォトンブースターやスペック優先のヘッドユニット、新型のライフルなど性能面ではYSX-24〈バーゼラルド〉より優れているが、実際は完成した機体(SX-25、通称O・カトラス)の外観が気にいらなかった上層部が解体済みのYSX-24を再就役させ、SX-25のパーツを部分的に流用した上で生産バージョンとして積極的にアピールしたのがSX-25〈カトラス〉である。

入念な広報活動により次期主力機として認知され、防衛機構が防戦から攻勢に転じる重要な局面において少なからず貢献を果たすことになった。(図らずもYSX-24のポテンシャルが実証された)

ジィダオ/レイダオ

本来のカトラス(O・カトラス)を東アジア防衛機構で仕様を一部変更して生産された量産型フレームアームズ。

元のO・カトラスがあれほど見た目を重視していた上層部も認めざるを得ないほど完成度が高かったこともあり、

ジェネレーターセル増設による装甲強度の改善、装甲としての信頼性が上がった上にモジュール化されたスラストアーマーなど量産型としてかなり性能が上がっている。

ジィダオは堅実な性能の量産型という印象な一方、兄弟機となるレイダオの方はジェネレーターセルを活かしてTCシールドごと敵機を吹き飛ばす腕部一体型のレーザー砲を装備しているという尖ったコンセプトをしている。

デザイナーは稲葉コウ。なおバリエーションキットとしては珍しく、2種同時発売となっている。

ウィルバーナイン

バイク型フレームアームズ。

「レヴァナント・アイの攻撃型」をコンセプトに開発された可変機。二輪駆動(バイク)形態への可変機構を持つ、高い機動性を持つ陸戦型FA。当初は「ジャイヴ」の開発コードが与えられていた。

操作性の問題から一度は量産化は見送られたが、月面勢力との戦闘の激化によって戦線に投入された。

腕部マニュピレータの代わりに可動式のフィンガーマチェットを装備しており、形態問わずに展開可能となっている。

各部のシールドは各武器にも換装可能。

ちなみに機体の名称は、本機の開発に参加し、自らも搭乗した悪名高いパイロットジャン・B・ウィルバー少尉が自分の名前に肖って命名したものであり、曰く「9番目の愛機」という意味合いも兼ねているらしい(彼は度々機体を酷使して使い潰すので、高い操縦技術を持ちながら上層部からは良い印象を受けていなかった模様。 しかし彼の戦い方は市民に人気があり広告塔のような役割があったため、簡単に前線から退かせることもできなかった。 そのため彼にこの機体が宛がわれたのは懲罰目的もあったようだ。 もっとも、本人は開発コンセプトが気に入り積極的に開発に参加していたが。)

なお変形機構のためかフレームの露出部分が多く、そのためか本機のみフレームが白で成形されている。

セカンドジャイヴ

RF-12 ウィルバーナインの戦闘データを元に元機体のYRF-12 ジャイヴを改修した機体。

RF-12の装備のフィンガーマチェットの流用元であるブレードガン、ライフル、ソードの二通りの運用が可能なマルチキャノン、そしてシールド兼武器ハンガーとなるスラップハンガーをサイドスカート部分に装備。

RF-12の変形機構も健在。

ちなみにジャン・B・ウィルバー少尉のウィルバーナインも後に本機と同じ形状に改良されるが、カラーリングはオリジナルと同じ黒を基調としている。

ヴァイスハイト

月面軍の運用する小型FAコボルドとその随伴機シュトラウスを合体させて生まれる大型機。(正確には「ヴァイスハイトの構成部品を組み替えて平行生産したのが、コボルトとシュトラウス」となっている。)

ウェアウルフ・スペクターで得られたデータを元に開発されたが、主兵装である背面ビームオーブガン(コボルドの腕部兵装と同一の物)は攻撃効率に劣るためか、以後の月面FAに投入された形跡は見当たらない。

キットではコボルド、シュトラウスに分けて販売されているが、コトブキヤ限定のカラーリング、武装変更型であるヴァイスハイトθも限定販売されている。

デザインはNAOKI

ズィキス(作例のみ)

ヨーロッパ戦線で確認されたヴァイスハイトの亜種機体。

機体構成から、「NSG-25γシュトラウス」をベースにしたものとみられている。

グリンゴ(作例のみ)

月面との戦闘拡大による慢性的なFA不足を解消するため製造された、現地調達型FA。

鹵獲・撃破した敵機の装甲を寄せ集めたもので、使用されたパーツの中で最も原形を留めていた「NSG-12αコボルド」の面影を色濃く残している。

フレズヴェルク

シリーズ初の可変機。

TCS(T Crystal Shield)オシレーターというシールド発振器を全身に搭載し突撃形態(サイドワインダー・モード)による大気圏突入と大気中での高速飛行を可能とする。

高機動戦をコンセプトに開発されており、従来の人類軍機を圧倒する戦闘力を誇る。反面、見た目通りに防御力に難があり、ヴァイスハイトとの連携を前提にしたためか稼働時間は比較的短いなど決戦兵器としての色が強い。

バリエーションとして大型ポールウェポン「ベリルスマッシャー」を装備し、近接戦闘能力を強化したフレズヴェルク=アーテルとヴァイスハイトθのパーツを使った攻撃力特化のフレズヴェルク=ルフスが存在する。

デザインは木下ともたけ。

オルトロス(作例のみ)

月面軍が開発したフレズヴェルクのプロトタイプと思われる機体。

飛行形態時の機首形状から、「双頭の犬」を意味するオルトロスと命名されている。

両肩にガトリングガンを装備している。 フレームは特別仕様のゴールドであり宇宙での熱交換効率を高めてある。そのため、過剰武装にもかかわらず高い機動性を得ている。(ただし、コストもしくは技術的な問題から量産化は見送られた模様)

TCSオシレータを実装していないため地上での飛行は不可となっている。

マガツキ

武者型フレームアームズ。

月面軍の拠点防衛用FA〈NSG-Z0〉の装甲を防御特化型の配置にし、強力なTCシールドを展開することが可能となった機体。

識別コードの由来となった「気高き衛星の護人(Noble Satellite Guard)」を体現する存在として、進攻する防衛機構のFAの前に立ち塞がる。

デザインはToMo。

マガツキ・崩天

防御特化型のFAであるマガツキのバリエーションの1つ。増加推進器と火器の装備によって攻撃型へと強化した機体。

ドゥルガーI(アイン)

騎士型フレームアームズ。

月面軍の拠点防衛用FA〈NSG-Z0〉の装甲を機動力特化型の配置にした機体。

高い機動力を活かしNSG-Z0/Dとの連携作戦を展開する。

ドゥルガーII(ツヴァイ)

機動力特化型のFAであるドゥルガーIのバリエーションの1つ。大型剣とYSX-24RD/NEの装備していた攻性防循システムを参考にした盾を装備し、対艦戦闘型へと強化した機体。

バルチャー

センシティブな作品

人類軍、月面軍の戦闘の最中に突然出現した新型のフレームアームズ。

戦術、装備などに月面軍側の意匠をあしらった仕様であるが、ときに人類軍を守る動きをするなど謎の多い機体である。

登場当初は腕部ナックルガードと脚部ベリルベーンを活かした近接戦闘型で、また鳥を思わせる独特の可変形態を見せるということしか分かっていない。

その正体は、人類軍急進派の開発したベリルユニット搭載試作機の残骸を手に入れたウィルバー元少尉(急進派のせいで防衛機構を抜ける羽目にあっている)がコネを利用し改修した機体。可変機構もその時に追加された。

デザインは倉持キョーリューによる。

バルチャー改

可変型FAであるXFA-CnV バルチャーを防衛機構側で改修した機体。

機体の仕様はほぼそのままに(操縦感覚を狂わされたくないというウィルバー元少尉の意向)、航続距離の短さを改善するため、肩にハードポイントを兼ねた推進ユニットを増設、また武装も試作型のベリルウェポンが追加されるなど、攻撃面における強化も図られている。

機体カラーは茶色と黒であり、ウィルバーナイン同様白いアーキテクトをベースとしている。

ワイバーン

フレズヴェルク=ルフスとの戦闘で中破したバルチャー改を宇宙空間対応仕様に改修した機体。

脚部ベリルベーン+追加ブースターでの推進効率の悪さから来る航続距離の短さを、脚部(変形時の翼部)に搭載された力場偏向推進システム「セイルスラスター」によって克服。推進剤に頼らない高機動性を獲得した。

武装面も一部変更を受け、新たにライフルとグレイブ(槍)に変形するマルチウェポン「フラガラック」を装備している。飛行形態はその名のごとく飛竜を模している。

バルチャー系統の中で、唯一ガンメタのアーキテクトを採用している。

フレームアームズの擬人化シリーズ。略称FAG。

イベントにてメカ少女が人気であったことから、島田フミカネの同人イラスト(島田フミカネとFAメインデザイナーの柳瀬敬之は親交がある)が立体化された。

全身可動のプラスチックキットとなる。

2015年春、第1弾「轟雷」が発売、各地で即日完売の爆発的な売れ行きとなった。約5ヵ月後の10月に第2弾の「スティレット」が発売、第1弾よりも生産数を増やしたこともあり、即日完売とは行かなかったものの、順調な売れ行きを見せた。以降、2~3ヶ月ごとに新作を発売、それらも売れ行きが好評である。

第1弾・第2弾共に売れ行きが良かったため再発売されることになったが、それも予約分が数時間で完売している。

詳しくはリンク先を参照。

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