概要
学名はOxynotus japonicus、英名はJapanese roughshark。
日本人が記載したサメの一つ。
体長は大きくても70cm程度。
生態
見つかった数が2017年4月時点で数十件位なので、詳しいことは全く分かっていない。
水族館に運よく運ばれても、何も食べずに死んでしまうため食べ物すら分かっていない。
北太平洋に同科のサメは他におらず、茨城県の深海から、相模湾、駿河湾、遠州灘、台湾で捕獲されている。
また、インドネシアでも、同科と思われるサメが見つかっている。
形態と見分け方
背鰭が高く、棘を持つので他科のサメとの区別は容易。
種類差はあるが、皮膚が非常に粗い。そのおろし金のような皮膚から本種の和名が付けられた。
(因みに、和名候補には狸のような顔から、オロシタヌキや大根おろしのおろし金からダイコンオロシザメなども候補に挙がっていた)
同科同属のサメは他に、ミナミオロシザメ、Sailfin roughshark、Angule roughshark、Caribbean roughsharkがいる。
オロシザメは第一背鰭の棘が後ろに傾き、目の後ろにある呼吸器官、噴水孔の形が卵形をしていることで見分ける事が出来る。
見る事が出来る場所
展示館 | 備考 |
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沼津市立戸田造船郷土資料博物館 | 本種を発見するキッカケとなった資料館。標本を所有。 |
沼津港深海水族館 | 標本を所有。飼育記録が最も多い。 |
ミュージアムパーク茨城県自然博物館 | 標本を所有。 |
国立科学博物館 | 本種ではないが、近縁のミナミオロシザメの標本を所有。 |