概要
じん(自然の敵P)によるカゲロウプロジェクトのキャラクター、如月シンタローとアヤノのカップリング。
じん氏の1stアルバム「メカクシティデイズ」の収録曲、「透明アンサー」にこの二人の物語が描かれている。
その後「ロスタイムメモリー」という楽曲もニコニコ動画に投稿された。
「透明アンサー」において
テストは毎回満点だがいつも無気力そうな顔をしているシンタローと、テストの点数は悪いがいつも楽しそうなアヤノ。
正反対の二人は、隣同士の席に座る同級生だった。
透明アンサーのPVでは、学生時代の二人が隣の席で笑う場面や、アヤノが自分のマフラーをシンタローにかける、校内で一緒に行動をする、同じ高校へ進学するなど仲が良さそうで見ている視聴者もほっこりするところが多い。
だが終盤はアヤノが急に学校の屋上から飛び降りていなくなってしまい、その飛び降りた場所でテスト用紙の折り鶴(過去に自分が破り捨てたものをアヤノが繋ぎ合わせた100点の答案)を見つけてシンタローが涙するといった、シリアスで泣けるラストとなっている。
実はシンタローは以前、アヤノが誰もいない教室で一人で泣いているのを見かけたことがあったが、いつも笑顔でいる彼女の初めて見た泣き顔に動揺してしまい、声をかけることはできなかった。
心を開きかけていたアヤノを失ったこと、そして彼女の本心を解ろうとせず彼女を自殺させてしまった事を後悔し、シンタローは高校を中退し引きこもりになってしまう。
「ロスタイムメモリー」において
アヤノが自殺してから二年後、引きこもりとなったシンタローは後悔を繰り返す。
彼女を忘れないために他人との関わりを避け、エネに「いつまでも引き籠っていては、孤独のままだ」と諭されるも聞く耳を持たず、アヤノの笑顔にしがみつき続けた。
彼にとって、それほどまでに彼女の存在は大きかったのだろう。
そして終盤では夕闇に染まる教室で死んだはずのアヤノと再会、シンタローが彼女に笑いかけ、アヤノも笑ってシンタローの首に自分の赤いマフラーをかけるといった、意味深なラストとなっている。
なお、投稿された動画のキャプションに「また今日も、君が好きだった」というキャッチコピーが書かれていることから、恐らく二人は両片想いだったのではないかと思われる。
小説において
まだ二人の明確な物語は語られていないが、「カゲロウデイズⅡ-a_headphone_actor-」では中学3年生の頃の二人が少し登場しており、男女二人で高校の文化祭に来るなど非常に羨ましい光景が見られる。
先輩である榎本貴音は頭は良いが生意気なシンタローのことを「ワガママな子供」と言っていたが、アヤノはシンタローに少なからず好意を抱いているようであり、貴音が彼の話を振ると口調のテンションが上がるという可愛らしい一面も見せた。
カゲロウデイズⅣ-the_missing_children-では、最近シンタローが見る夢によくアヤノが登場するようだ。メカクシ団と出会う前についての回想でも、その夢の最中にエネに起こされ、大喧嘩をしたという描写がある。
カゲロウデイズⅤ-the_deceiving-では、カノが、姉ちゃんが大好きだったあいつにこれから、すべて話す、という描写がある。
カゲロウデイズⅥ-over_the_dimension-では、アヤノから文化祭に誘ったということが明かされる。また、アヤノがシンタローに誕生日を頑張って伝える、当日にそわそわする、という微笑ましいシーンがある。
『my little daze』&『the old days』において
CD『daze/days』は2種類の初回盤が発売されているが、各盤の特典である小説『my littele daze』とドラマCD『the old days』は二人の出会いに焦点が当てられた物語が描かれている(小説がアヤノ視点、ドラマCDがシンタロー視点となっている)。
アニメメカクシティアクターズにおいて
9話アヤノの幸福理論ではシンタローが文化祭で進呈された射的の景品(珍海魚の標本)をアヤノに譲り、シンタローから『初めてのプレゼント』を貰ったアヤノが喜ぶという場面が登場する。
12話サマータイムレコードで貴音とカノに冷やかされる場面があり、二人の関係は周囲の公認となったようだ。
ちなみに、雑誌『アニメディア2014年7月号』にて、じん氏はケンジロウとシンタローが
対面する場面を少なくしている理由について「娘の好きな男という設定が根本的にある」からと述べている。
(また、「アヤノはシンタローを父と似た人と捉えている」とも発言している。)