「僕はまだ正常さ」
「ねぇ。次は君の番だよ。うまく逃げられるかな?」
「…いかん。眠ってたか。ここんとこいくら眠っても疲れが取れないな…」
プロフィール
呼称
概要
じん(自然の敵P)の楽曲「デッドアンドシーク」に登場する人物。
高校教師で如月桃の担任。かつては榎本貴音と九ノ瀬遥の担任でもあった。担当科目は理科。
アヤノの父親で、キド、セト、カノの養父。妻の妹ヒヨリの義兄にあたる。
赤いストライプのシャツの上に白衣、メガネという姿が特徴的。
メカクシティアクターズの2話では青いストライプのシャツを、7話では赤いストライプのシャツを着ている。
人物
フランクな性格だが、面倒事になると見て見ぬふりをしようとしたり、「理事長」という言葉に弱かったり、学園祭の出し物の予算で珍海魚の標本を購入したりするなど、ダメ人間ぶりが目立つ。そのため貴音からは「THE人間のクズ」という評価を下されている。
しかし遥によれば、実際は結果主義の理事長とは折り合いが合わず険悪の仲であったようで、理事長に期待されて学園祭の出し物をしなければならないという話は、あと1年も保たないであろう遥への気遣いから来た嘘であったと遥は推察している。
実際に基本的には面倒見は良い方で、アヤノたちに対しては良き父であったらしく、仕事の関係でなかなか学校に通えないモモのことも、破滅的な点数はともかく何かと気遣っている。研究者である遥の父親とは旧知で、父親と疎遠になってしまっている遥にとってケンジロウは色々相談できる唯一の大人だと断言している。
計算力にも優れているようで、イラストは全て遥が担当していたとはいえ、仕事をしながらの僅か1週間でヘッドフォンアクターというシューティングゲームをバグなしの完璧な状態で作った。
かつては考古学者であった妻アヤカと共に、キドたちの能力を解く為にメデューサの伝承を調べていた。しかし妻と共に土砂崩れに巻き込まれて死亡し、「カゲロウデイズ」に接触。そこでかつてアザミに「カゲロウデイズ」を創るようそそのかした「目が冴える蛇」によって『目が冴える能力』を与えられた事で、彼だけが現実世界に脱出した。しかしそれ以降様子がおかしくなり、妻がまだ「カゲロウデイズ」にいることを信じ、「君以外を××してでもすぐ助けるから」と語っている。
教え子である貴音と遥を使ってある実験を行っており、その結果二人は人間ではなくなり、貴音は肉体を失い電脳体エネに、遥は記憶を失い人造人間コノハになってしまった。コノハとなった遥を自分の下に置いており、義妹にあたるヒヨリを街に呼び、ヒビヤ共々二人をコノハと会わせている。
能力
能力は目が冴える蛇から与えられた『目が冴える』能力。宿主の願いを叶えるための能力であり、自我を持ちケンジロウの「もう一度アヤカに会いたい」という願いを叶えるために行動している。また頭も非常に良い。
「10の能力」で構成されたカゲロウデイズの中で最もカゲロウデイズの創造に関わっており、シンタローたちは『目が冴える能力』の持ち主ならカゲロウデイズについて詳しい事を知っている筈だと確信している。小説版では2年前にカゲロウデイズに入り込んだアヤノは、エネとなった直後の榎本貴音と接触していたようで、エネに「『冴える』を倒してほしい」と託していたことが判明している。
関連イラスト
余談
彼の漢字名は研次朗であるが、間違えて研次郎と表記されていることが多い。
また、ケンジロウというあだ名は二次創作である。
ネタバレ
以下にカゲロウデイズⅤ-the_deceiving-のネタバレあり
その正体は、ケンジロウの身体を乗っ取った『目が冴える蛇』そのものと呼べる存在。
家族や生徒達の前ではかつてのケンジロウとして接しているが、今までの一連の行動から主導権は蛇にある模様。当初は二重人格の状態で夜ケンジロウが眠った時にのみ蛇の人格が表れていたが、時間が経つにつれて眠るような時間帯でなくてもその人格が表れるようになっていった。
様々な悪事で得た莫大な資金で勤務先の学校を含め街のあらゆる機関を裏で操り、貴音と遥の生死不明も権力で隠蔽していた。
娘のアヤノはカゲロウデイズに入り込んだことで行方不明になった。しかしそれだと騒ぎが大きくなると警戒し、隠蔽目的で、カノを利用して自殺に仕立て上げたのも他ならぬ彼自身である。
貴音と遥を使った実験も、カゲロウデイズにいる残りの蛇を現実世界に出すことが目的。二人のそれぞれの病気による体質が『目を覚ます蛇』『目を醒ます蛇』を宿しやすいと判断し、一年がかりの仕込みで2人を同時に8月15日に殺害してカゲロウデイズに干渉させた。
また義妹のヒヨリを付き添い(ヒビヤ)と共に街に呼んだのも、二人を事故に見せかけて殺害しカゲロウデイズに接触させ、片方に『目を凝らす蛇』を宿させることが目的だったからである。
最終的には養子や生徒たちに宿った蛇を抜き取り、彼らを殺すつもりであった。それはケンジロウの望まぬ事ではあったが、『目が冴える蛇』は願いのための手段を問わなかった。
その目的を知ったアヤノの自殺によって『目をかける蛇』を現実世界に出すことができなくなり、その計画は失敗に終わっているが…。
アニメ最終回のネタバレを含みますので閲覧には注意して下さい |
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宿っていた『目が冴える蛇』がループを引き起こすためにメカクシ団を全滅に追い込むべく、コノハの身体に移り黒コノハとなり、蛇を抜かれたケンジロウは力尽きて死亡する。しかしマリーがシンタローとアヤノの力で全ての蛇を使いカゲロウデイズを開く事に成功し、ケンジロウも飲み込まれる。その結果カゲロウデイズにいたアヤカに再会することができ、『目が冴える蛇』が自分の存在を維持するために利用していたケンジロウの願いは成就され、彼は完全に『目が冴える蛇』から解放された。
コノハに宿った『目が冴える蛇』は、宿主となったコノハの願いである「ヒヨリを助ける」という願いの成就のためにヒヨリの命代わりとして彼女に宿った為、ケンジロウはアヤカと共にカゲロウデイズに留まった。
漫画版
第一ルートでは小説版の通り目が冴える蛇に取り憑かれており、貴音と遙を実験で人間でなくさせカゲロウデイズへの干渉を成功させるところまで描かれている。
しかし第二ルートでは根本から違っており、マリーは人間ではないのではという疑問を持ったアヤカのそれを解明すれば子供達の能力を消滅させられるのではないのかという考えを聞き、たまたま休日だった8月15日にケンジロウ、アヤカ、マリー、アヤノの4人でマリーの家へ行こうとしたがその途中土砂崩れに巻き込まれ死亡。カゲロウデイズに接触し蛇に取り憑かれたのはアヤノであり、ケンジロウは蛇に取り憑かれずアヤカと共にそのまま死亡した。(冴える蛇は別の人物が取り憑かれていた。)
関連タグ
アヤノ アヤカ カノ キド セト 榎本貴音 九ノ瀬遥 ヒヨリ 目が冴える蛇 黒コノハ
ケンシロウ:一文字違い