「こいつが愛しいなら化け物の力を使え」
「それでは次の次の次で、また逢いましょう」
「君の大嫌いな傷がまた増えるね」
概要
コノハとよく似た姿の謎の人物。
コノハと言えば「コノハの世界事情」に登場する、少々気弱だが心優しい青年である。
だが、この黒コノハは上記した性格とは正反対の性格を想像させる容姿・表情をしている。
コノハの白い髪や服の全てが黒く変化しており、服の黄緑色の部分も灰色に。瞳と右目下の模様も黄色くなっている。
楽曲・小説
「チルドレンレコード」にて初登場。MVに一瞬映る横顔は、怪しく口元を歪ませ笑っているように見える。
次いで、「ロスタイムメモリー」に登場。こめかみに銃をあて、自殺を図ろうとしている所をシンタローに止められている描写がある。
「メカクシティレコーズ」収録曲の「アウターサイエンス」は、彼を中心として描かれている。
MVではマリーを追い詰め、更にメカクシ団やケンジロウを次々と殺害し、カゲロウデイズに迷い込むための間接的な原因を作ったりするなど裏で暗躍している描写がある。
ラストの大サビで強烈なゲス顔のシーンがあるが、そこでは今までと違い目と模様が赤くなっている。
このゲス顔に魅力を感じるファンも多く、じん氏にすらも「はて?」と言わせるほどの人気を獲得している。
同アルバム初回限定版ブックレットに収録されている、佐藤まひろ氏による漫画「マリーの架空世界」にも登場。
上記の「アウターサイエンス」の殺害シーンを、マリーの視点から描いた内容となっている。
また、MVの各所でコノハの体内から黒い蛇が這い出ているような描写があり、それと重なるように黒コノハも映っている場面もある。
カゲロウデイズⅣ-the_missing_children-では、誤って崖から落下したシンタローを庇ってコノハが重傷を負ってしまった際、このシーンと思われる描写がされており、腹部に開いてしまった傷から黒い蛇が這い出てコノハの体に巻きついていき、次のシーンでは何事もなかったかのように完治していた。
小説だけを見ればコノハの「目を醒ます」蛇によって傷を負う前の姿に『造り替えられた』とも見えるが、この時に「祈る」、「睨まれる」など、見ようによってはアウターサイエンスを連想できるような表現がある。
ちなみに、「黒コノハ」という名前はあくまでもファンがつけた便宜上の通称であり、じん氏は別の名前で読んでいるようだ。また、「クロハ」も同様。
漫画
以下、漫画「カゲロウデイズ」4巻及び、
CD『daze/days』初回盤時系列表のネタバレあり
コミックジーンで連載されている漫画版のアナザーストーリーでは、遊園地から帰るメカクシ団の前に何の脈絡もなく突如登場した。
(小説版では本来コノハとヒビヤにメカクシ団が出会っているタイミングでの登場だった)
その後、前に出てきたカノに向かって、「......あぁあの時の『欺く』の子か」、「上手に『使える』ようになったもんだ」と話した後に嘲笑し、銃を突きつける。
「君の大嫌いな傷がまた増えるね」という謎の言葉を残し、カノの後頭部に銃弾を放つ。
次に、セトに対して、腹部と(シルエット描写のため定かではないが恐らく)口の内に一回ずつ、合わせて二回発砲。
キドには五発程撃ち込み、モモに銃身を向けた所でシンタローが庇いに来る。
突如バイブ音が鳴り、携帯に目が行ったシンタローを見て、エネの居る携帯を取り上げ素手で握りつぶす。
そして、シンタローに銃を向けたところで(シンタローの意識が途切れたため)その後の顛末は不明になっていたが、
後に公表された時系列表からシンタローとモモも殺害され、マリーが時間を巻き戻したことが判明している。
正体について
以下最終ルート及びアニメ最終話のネタバレあり
彼の正体については「アウターサイエンス」の歌詞の内容が、メカクシ団やアザミをも見下し、嘲笑するようなものだったことから、アザミに終わらないセカイ(カゲロウデイズ)の創造を提案し、ケンジロウに宿って暗躍している目が冴える蛇ではないかと以前から推測されていた。
そして、最終ルート及びアニメ最終話にて、その正体がケンジロウの身体から離れてコノハの身体を乗っ取った、目が冴える蛇の人間体であった事が判明した。つまり彼が本作の黒幕にあたる。
ケンジロウに憑依して宿主の彼の願いである「アヤカに会いたい」という願いを叶えるために様々な悪事を働いて暗躍していたが、本当の目的は願いを叶えると消えてしまう自分の存在を維持することだった。「アヤカに会いたい」というケンジロウの願いも最初から叶えるつもりはなく、しかし全てにおいてケンジロウの願いを叶える為にしか行動できないため、願いを永遠に叶えられない物にして、マリーに「最初からやり直し」させるように仕向けていた。ループのたびに記憶を引き継いでいる。またアヤノを強制的に自殺を図らせたも彼の計画の一部である。
コノハは元々「目を醒ます蛇」が遥の友達と遊びたいという願いを叶える為に生み出した仮の人格であり、メカクシ団との出会いでその願いが叶ってしまい、コノハの人格が徐々に消えつつあった。「目が冴える蛇」は蛇の力が弱まったコノハの隙を突いて身体を乗っ取ることに成功し、マリーに時間を戻させる為にコノハ特有の身体能力でメカクシ団を全滅させた。そもそも「目が冴える蛇」がメカクシ団を殺す上で一番邪魔な存在が飛び抜けた戦闘力を持つコノハであり、コノハを失った彼らに抵抗する術はなかった。
最終ルート及びアニメ最終話でコノハの体を乗っ取ったことで、コノハ特有の身体能力を駆使してメカクシ団を全滅寸前に追い詰め、マリーを覚醒させた上に7つの蛇を宿らせてまた同じ日々を繰り返させようとする。
しかしカゲロウデイズから全ての記憶を持ったシンタローと目をかける能力を持ったアヤノが駆けつけたことで、10の蛇全てが揃い新しいカゲロウデイズを開ける事に成功した。
その結果、そこに閉じ込められていたアヤカにケンジロウが会うことができたことで、ケンジロウの願いは成就され彼は完全にケンジロウから引き離された。その後、新たな宿主となったコノハの願いである「ヒヨリを助ける」ことを叶えることになるが、それは自分自身が自由の効かないヒヨリの命として存在することであり、自分の自我がなくなることに絶望しながら完全に消滅した。
その後はヒヨリの命となり、彼女は現実世界に戻ってきている。
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