元老院
げんろういん
多くの国が上院の呼称に用いる言葉。
概要
多くの国が上院の呼称に用いる語 Senatus
古代ローマ時代の『長老集会』が元祖であり、その後国政議会の代名詞となる。
過去の例
ローマ元老院(ローマ帝国)
紀元前753年の古代ローマ建国時に、王ロムルスを補佐する機関として100人の貴族により成立。任期は終身。議会政治の起源となる。紀元前509年の王制打倒からは政治の実権を握り、世襲貴族以外にも富裕層や平民にも選挙を経て元老院議員になる道が開かれた。紀元前27年に帝政に移行してからは政治の主導権は皇帝に移るが、皇帝を抑制する機関として、また高官や文人の人材源として機能した。330年のコンスタンティノープル遷都で同市にも元老院が置かれ、これは1453年の東ローマ帝国滅亡まで存在した。存続2200年以上。
元老院(大日本帝国)
大日本帝国憲法以前の日本帝国時代、1875年から1890年にかけて存在した数十人の元老院議官で構成される立法諮問機関。官僚組織の一つ。
ゲーム・漫画などでの元老院
ファイアーエムブレム蒼炎の軌跡・暁の女神
【神使】とよばれる皇帝サナキが治める宗教国家・ベグニオン帝国の国政を動かしている団体で、聖職者達が多い。しかし、近年、権力争い・汚職に手を染める者たちが増えている。