セシリア(FE)
いわゆるくろうにん
概要
封印の剣の主人公であるロイやヒロインのリリーナに君主論や戦い方を教えた師匠であり、就任から間もないとは言えエトルリア王国の三軍将の一人、魔道軍将である。
チュートリアルモードではロイに戦い方を指南しており、オスティアの反乱鎮圧直後を狙って攻めてきたナーシェン率いるベルン軍からリキアを守るため駆けつけ、これを退ける。
しかし物語中盤、エトルリアでクーデターが起き、ミスル半島の城に籠城した際、イベントでゼフィールに物の一発で撃破されてしまう。その後ロイの到着によりセシリアは救出され、ロイの軍勢に加わることになるが、よく考えるとあれだけのオーバーキルで生き残れたセシリアはある意味タフであると言える。
主人公のロイとは支援会話もあり、支援をAにすればエピローグが変化する。魔道軍将に就任してすぐ弟子の救出なりクーデター問題なり苦労が多く、下記の通り戦力としても悲惨だが、部隊を率いる将軍としての適性は非常に高いと思われる。(そうでなければチュートリアルで指南役しないし、強国の王が西の果てまで出向くほどの攻防は展開できないだろう)
丁寧な口調をしているが、弟子の救出のため、国王に食い下がって兵を動かす許可を得るなどなかなか肝も据わっている。
ユニットとして
- 上級職ヴァルキュリアLv1で登場するが、肩書きの割に弱い、弱すぎる。大抵イケメンや美人が良成長しやすい傾向にあるFEで、美人(しかも20代)なのに成長率も悲惨。
- ちなみにクラスチェンジ前のステータスを逆算するとHP26 魔力8 技5 速さ8 幸運10 守備5 魔防10 杖D。クラリーネ(トルバドールLv20の期待値)にHP、魔力、守備で勝ち、他に劣る。
- 更に酷いことに、ハード15章の名も無きエトルリア軍のヴァルキュリアに素で能力が負けるというなんともだらしない状況。ノーマルでも敵ヴァルキュリアに毛が生えた程度。
- トドメには、20年前の魔道軍将であったパントの初期値に対し、ほとんどのLv20でのステータス期待値がそれを下回るという酷い有様。まあ、あっちはあっちで強すぎなのだが。
- なお、無理にでも実用を考える場合、魔力では同職のクラリーネに対抗できる(クラリーネが低いというのもあるが)ので、高移動力で杖を振りまくるユニットとして扱えばある意味クラリーネ以上の活躍ができるため、その方向がオススメである。
ネタキャラとしてのセシリア
- 前述の弱さに加えて、ストーリーでも第13章でゼフィールに掠り傷一つ付ける事が出来なかった上に必殺の一撃で一発で沈められる(命中したとしてもノーダメージ)。そして「つ、つよすぎる…」の一言とともに気絶。いきなり印象が悪い。
- 一方で同じ三軍将の一人、騎士軍将のパーシバルはパラメータは元から優秀でありハードであれば更にハードブースト(敵から寝返るため難易度が高いとパラメータが高い状態で寝返る)がかかり、叩き上げのソシアルナイト4人より魔防の初期値期待値共に高く、終章のメンバー候補にもできる強さ。
- 大軍将のダグラスは特記するほど強くないが、老齢であることを思えば仕方ない。
- まだ若いはずの魔道軍将セシリアが弱い事はネット上で度々ネタにされ、「その胸で地位を獲得したのでは?」や「魔道軍将というより魔乳軍将」など言われ、封印の剣ではヲルトに並ぶネタキャラとなっている。
- そして運の悪いことに彼女の加入する第14章で強制出撃となるが、騎馬系に不利な砂漠のマップとなっており、なおかつ25ターン以内(かつソフィーヤ生存)でクリアしないと外伝に行けないマップであることからやっぱり足手纏いとなってしまう事が多い。せめてこの段階でリブロー(杖B)が使えれば少しは役に立つのだが杖のレベルはC。せめて理属性のレベルと同じにしてくれと思うプレイヤーも少なくはない…。トーチを持っているなら砂塵を払うくらいはできる。
- 前述のロイと支援をAにするとエピローグが変化し結婚するのだがそれまでそんな素振りを一切見せずにまさかの結婚となるため、ショタ好きなのではないか、という疑惑を持たれる等散々なネタキャラである。ただ、「戦いが終わったら、またいろいろ教えていただきたい」で師匠を落としたロイが凄いのか・・・。
- 挙句FE覚醒では倒されたとき、「戦い方を教えるのは得意なんだけど、実戦は甘くないわね」というセリフまで言わされるなど散々である。
漫画『覇者の剣』では
- 正義の勇者さんと呼んであげた初対面の主人公アルにキレーなおばさんと返されてショックを受ける等早々酷い扱いを受けるが、破竹の勢いで聖王の道を突破するなど流石に魔道軍将の肩書きに相応しい扱いを受けている。
- その扱い、並の強さじゃない、これが三軍将の実力か、敵だったらと思うとぞっとすると言われる程である。漫画ではこんな扱いなのに原作ではどうしてこうならなかった。
- ゼフィールとの戦闘では「止まりなさい、これ以上進んだらあなたは…死にます。」と言い放ち果敢に戦うが、エルファイアーで火だるまになった姿を見て慌てふためくナーシェンをよそに、当人にはまったく効いておらず、ここは原作通りに倒されてしまう。
- なお三竜将のマードックを相手に苦戦するロイに対してアドバイスを送って勝利に導くなど師匠らしい活躍もしている。
ファイアーエムブレムヒーローズでは
↑採用された立ち絵(北千里氏)
緑属性の魔道士枠として登場。原作同様に騎馬の魔道士だが杖は使えない。
LVが上がった時やホーム画面ではやたら年齢を気にする。
彼女が扱う魔法「グルンレイヴン」は三すくみ無視扱いの黒属性に対して有利をとれる為、2属性に対して強くなれる。
また「魔防の応援」で仲間の魔防を強化できるほか、HPが減った場合は仲間の隣接マスに
移動力を無視して移動できる「離脱の行路」をもち切り込み役として優秀である。
が、原作のネタっぽさが災いしているのか定かではないが攻撃・魔防以外の能力がかなり低く、特に速さの低さが災いして追撃をしにくく、受けやすいため攻撃する相手は選ぶ必要がある。
(彼女に限った話ではないが、本作の騎馬は移動力が高い代わりにステータス合計が低めになっている)
リリース当初は本作最強キャラと誉れ高いタクミに対して切り込み役としてそこそこ優秀。
程度の評価であったが、スキル継承が導入されてから評価が一変。
ステータス強化分を武器攻撃力にプラスできる魔法「グルンブレード」を継承させることで、
本作でもトップクラスのダメージを叩きだせる超火力の魔道士として活躍させることができる。
ユニット編成が非常に偏るが、ジェイガンやギュンターが扱える騎馬限定の超強化サポートと併用する事でグルンブレード+が武器攻撃力37というトンデモ威力になってしまう。
パルティアやファルシオンといった専用武器でも攻撃力16というバランスで、これがいかにとてつもないかお分かりだろう。
しかも強化自体もちゃんと乗るので、それ以外のステータスも大幅強化される。
さらに、ターン持続強化はこれ以上は乗らないが、「○○の一撃」「○○の紋章」と言った戦闘中持続強化、「死線」「疾風迅雷」と言った永続強化は重複する。
こうなると、魔防が非常に高い赤属性でも無い限り、有利不利関係なくほぼ一発で倒しきってしまうほど。
原作では傷一つつけられず敗れたゼフィールも、(相性不利にも関わらず)軽く一発である。
なお、○○ブレード&騎馬強化自体は騎馬魔道なら全員出来るのだが、
- 攻撃が高いので、反撃を受けず一撃で倒しきりやすい
- 相性不利な赤枠は剣士キャラ=魔防がそれほど高くないキャラが多いので、不利を覆して倒しやすい
- 複数属性の騎馬魔道を併用しても強く、その場合緑の騎馬魔道はセシリア一人(2017/5現在)で同属性の競合がいない
- 英雄戦で★2個体が容易に手に入るので「ガチャで引けない」と言う事がない
と言った事情から、セシリアがブレード戦術の代表格として扱われる事が多い。
ただ、グルンブレードを継承させるには緑属性でも非常に利便性が高く、能力強化なしでも超優秀な魔法アタッカーであるニノを犠牲にする必要がある。無印のグルンブレードでも十分強力だが、グルンブレード+なら★5が必要。
また、鼓舞役を用意して騎馬パーティを組む事が必須となるため、その点も手間。
こうして手間や消費を惜しむならば、相性補正を倍加する「相性激化」を継承する事で元々の武器である「グルンレイヴン」を最大限に活かすと言うのも一つの手で、こちらも強力。
赤属性に対しては弱くなってしまうが、青属性・無属性に対しては非常に強くなる。サポート不要の単体で完結する点と、「相性激化」の最大レベルをロイ★4から継承するだけで済むお手軽な点が優秀。
どちらで運用するにせよ、原作とは打って変わって魔道軍将の名に恥じない活躍を見せてくれるだろう。