クラス:ヴァルキュリア
概要
封印の剣の主人公であるロイやヒロインのリリーナに戦い方を教えた師匠であり、エトルリア王国の三軍将の一人、魔道軍将である。
本編以前はエトルリアのオスティア駐在武官という地位にあり、ロイやリリーナの教育係のようなことをやっていた。ロイに戦い方を教えたのはこの頃で、チュートリアルという形でその一部を見ることができる。他にも、魔道の才能のないロイには魔道の修行をさせないなど、それぞれの才能に合わせて的確な指導を行っていたらしい。
そこから本編までの間に、先代の魔道軍将(烈火の剣のパントを指しているかどうかは不明)から突如後任に指名されてしまい、かなりの苦労をしながら勤め上げているようである。
本編では、ベルンによる侵攻に際してロイからの救援要請を受け、渋る国王に直訴(一歩間違えば処刑される行為)してエトルリア軍を動かしロイ達リキア同盟を保護下に入れるという形で登場。その後もギネヴィアの身柄を密かに預けられるなどロイからはかなり頼られている。
後にエトルリアでクーデターが発生した際には、エトルリア三軍将で唯一事前に情報を得て王都脱出に成功、大陸南西部のミスル半島まで逃げて籠城し時間を稼ぎ、イベントでゼフィールが自ら出陣してくるまでは持ちこたえた。このとき全HPを一撃で消し飛ばされるほどの大ダメージを受けているが、生存したばかりか次章では当然のように強制出撃してくるというタフさも見せる。
後日談では三軍将で唯一、エトルリア王国の再建に力を尽くしたことが語られている(ダグラスは引退、パーシバルは軍事面にのみ言及されている)。
後述するように操作ユニットとしての性能は割と悲惨なのだが、ストーリー上では上記の通り教育・外交・諜報・内政と八面六臂の大活躍を見せつける女傑。
ちなみに主人公のロイとは支援会話もあり、支援をAにすればエピローグが変化する。
ユニットとして
- 上級職ヴァルキュリアLv1で登場するが、肩書きの割によ、よわすぎる……。初期値がとにかく低いうえ成長率もあまり高くない(初期上級職にしてはマシな程度しかない)。
- その能力値の低さたるや、ハード15章の名も無きエトルリア軍のヴァルキュリアに素で能力が負けるというなんともだらしない状況。ノーマルでも敵ヴァルキュリアに毛が生えた程度。
- ちなみにクラスチェンジ前のステータスを逆算するとHP26 魔力8 技5 速さ8 幸運10 守備5 魔防10 杖D。クラリーネ(トルバドールLv20の期待値)にHP、魔力、守備で勝ち、他で劣る。
- 一方、封印の剣のゲームバランス上、機動力が高く理魔法と杖が使えて救出性能も高いヴァルキュリアというクラス自体が非常に強い。杖をメインで使うなら魔力で優る分同職のクラリーネに対抗できるため(クラリーネが低いというのもあるが)、ステータス的に「弱い」のは確かだが「使える」ユニットでもある。
- 初期上級縛りやCC禁止縛りをする場合、貴重な回復役となる。
- また加入直後に理Aな上に初期装備のエイルカリバー自体は強力な装備。本来理Eから育てないといけないクラリーネとはこの点では差別化されているとはいえる。
- 支援相手にロイやリリーナ、パーシバルといった強ユニットがいるので支援役としての出番は見込める。
ネタキャラとしてのセシリア
- 前述の弱さに加えて、ストーリーイベントでも第13章でゼフィールに掠り傷一つ付ける事が出来なかった上に必殺の一撃で一発で沈められる(命中したとしてもノーダメージ)。そして「つ、つよすぎる…」の一言とともに気絶。いきなり印象が悪い。
- 一方で同じ三軍将の一人、騎士軍将のパーシバルはパラメータは元から優秀でありハードであれば更にハードブースト(敵から寝返るため難易度が高いとパラメータが高い状態で寝返る)がかかり、叩き上げのソシアルナイト4人より魔防の初期値期待値共に高く、終章のメンバー候補にもできる強さ。
- 大軍将のダグラスは特記するほど強くなく、老齢であることを思えば仕方ない。
- 三軍将はセシリア以外も同クラスでシナリオ上はひたすら小物の悪代官アルカルドと悪徳宰相ロアーツが大幅に強いこともネタにされている。しかしこれは終盤のボスだからであり、その点を考慮しないで笑い物にするのは無理があるという意見も多い。しかしセシリアの場合は前述したように敵汎用ヴァルキュリアに劣ってしまっており、こればかりはゲームの都合としても色々苦しい。
- まだ若いはずの魔道軍将セシリアが弱い事はネット上で度々ネタにされ、「その胸で地位を獲得したのでは?」や「魔道軍将というより魔乳軍将」など言われ、封印の剣ではヲルトに並ぶネタキャラとなっている。
- そして強制出撃とともに加入となる第14章が、運の悪いことに騎馬系に不利な砂漠のマップとなっており、しかも出撃順の都合でスリープの杖で(ソフィーヤともども)優先的に狙われる。しかも25ターン以内(かつソフィーヤ生存)でクリアしないと外伝に行けないマップであることから足手纏いの印象がかなり強まってしまう。せめてこの段階でリブロー(杖B)が使えれば少しは役に立てるのだが杖のレベルはC。せめて理属性のレベルと同じBにしてくれと思うプレイヤーも少なくはない。一応、杖Cでできる仕事としてレストでの状態異常回復があるほか、普通のHP回復やトーチでの視界確保は可能。
- 前述のロイと支援をAにするとエピローグが変化し結婚するのだがそれまでそんな素振りを一切見せずにまさかの結婚となるため、ショタ好きなのではないかという疑惑をかけられることもある。
- トドメには、20年前の魔道軍将であったパントの初期値に対し、ほとんどのLv20でのステータス期待値がそれを下回るという酷い有様。まあ、あっちはあっちで強すぎなのだが。ゲーム発売順からすると、セシリアが弱すぎたためにパントが超強化されたのかもしれない。
- 『封印の剣』の初期上級職はイグレーヌやパーシバルといった面々が例外と言えるほど初期値も成長率も悪く、セシリアもその1人。『烈火の剣』はその反省か初期値は改められており、成長率も低めだが実用的なキャラばかりになっている。
- セシリアの能力値が低いことに関しては、元々はゼフィールに倒された時点で退場予定だったため14章で加入する前提の能力になっていない中で急遽予定変更されたのではないかという考察もある(その場合クラスと相性最悪の砂漠が加入マップなことも説明はつく)。同様の予定変更疑惑にはロイがクラスチェンジすることも挙げられる。
漫画『覇者の剣』では
- 正義の勇者さんと呼んであげた初対面の主人公アルにキレーなおばさんと返されてショックを受ける等早々酷い扱いを受けるが、破竹の勢いで聖王の道を突破するなど流石に魔道軍将の肩書きに相応しい扱いを受けている。
- その扱い、並の強さじゃない、これが三軍将の実力か、敵だったらと思うとぞっとすると言われる程である。漫画ではこんな扱いなのに原作ではどうしてこうならなかった。
- ゼフィールとの戦闘では「止まりなさい、これ以上進んだらあなたは…死にます。」と言い放ち果敢に戦うが、エルファイアーで火だるまになった姿を見て慌てふためくナーシェンをよそに、当人にはまったく効いておらず、ここは原作通りに倒されてしまう。
- なお三竜将のマードックを相手に苦戦するロイに対してアドバイスを送って勝利に導くなど師匠らしい活躍もしている。
ファイアーエムブレムヒーローズでは
王国の娘 セシリア
「私はセシリア。
エトルリアの【魔道軍将】です。
あなたがこの軍の指揮官かしら?」
属性 | 緑 |
---|---|
兵種 | 魔法/騎馬 |
武器 | グルンレイヴン+→魔道軍将の書(専用) |
補助 | 魔防の応援 |
A | 攻撃3 |
B | 離脱の行路3 |
初期から登場。
緑属性の魔道士枠として登場。原作同様に騎馬の魔道士だが杖は使えない。
LVが上がった時やホーム画面ではやたら年齢を気にする。
彼女が扱う魔法「グルンレイヴン」は三すくみ無視扱いの黒属性に対して有利をとれる為、2属性に対して強くなれる。
また「魔防の応援」で仲間の魔防を強化できるほか、HPが減った場合は仲間の隣接マスに
移動力を無視して移動できる「離脱の行路」をもち切り込み役として優秀である。
が、原作のネタっぽさが災いしているのか定かではないが攻撃・魔防以外の能力がかなり低く、特に速さの低さが災いして追撃をしにくく、受けやすいため攻撃する相手は選ぶ必要がある。
(彼女に限った話ではないが、本作の騎馬は移動力が高い代わりにステータス合計が低めになっている)
騎馬パで運用する際のライバルとなるのは同じ緑の騎馬魔道……なのだが、なんと、ヒーローズ開始から11ヶ月に渡り、緑の騎馬魔道はセシリアのみであった。よって、一切ライバルの心配なく、緑騎馬最強ユニットとして君臨し続けていた。
2017年末になってようやく、強力な専用武器を持つ緑騎馬魔道の伝承英雄スリーズが登場。とはいえ、伝承英雄はゲーム中で確率的に最も召喚しにくい上に期間限定であるため、早々簡単には手に入らない。だが武器スキルの『ブリザード』は敵がかかっているデバフの数値分強くなるという逆ブレードという能力傾向がセシリアと大きく違うため運用方法が異なり、使い分けと言う形で共存出来た。
2018年4月のトラキア776英雄召喚では、すでに青騎馬魔道で実装されていたオルエンが緑騎馬魔道版で、「グルンブレード+」の完全上位互換である専用武器「雷旋の書」を携えて登場した。専用武器が強力な上にセシリアよりも速さが10も高いので、ブレード運用でいく場合はあちらの方がほぼ優位となってしまった。
とはいえ、速さ以外の受け能力(HP守備魔防)は全体的にセシリア優位のため、レイヴン運用でいくならまだセシリアにもアドバンテージがある。
また、スリーズとバレンタインリリーナは期間限定★5、緑オルエンも恒常ながら★5限定なので、恒常で★3~4が出る上に英雄戦で必ず入手可能なセシリアのお手軽強キャラっぷりは変わらない。
どのように運用するにせよ、原作とは打って変わって魔道軍将の名に恥じない活躍を見せてくれるだろう。
2020年8月のアップデートで専用武器「魔道軍将の書」が登場。グルンレイヴン+の上位互換かつ飛行特効が追加。特殊錬成効果は相性激化3。これで青属性にも有利に立ち回れ、飛行ユニットにも対応出来るようになる個性を得た。Aスキルで色々な構成にするのもあり。
2023年4月から神装英雄に選ばれた。スヴァルトアルフの衣装を身に纏った。
冬祭りの指南役 セシリア
「私はエトルリアの【魔道軍将】セシリア。
冬祭りをどう楽しんでいいか分からない?
いいでしょう、私が教えてあげるわ。」
属性 | 無 |
---|---|
兵種 | 暗器/重装 |
武器 | 冬祭のブーツ+ |
奥義 | 氷蒼 |
A | 攻撃魔防の絆3 |
B | 守備の謀策3 |
2018年12月に登場したクリスマスの超英雄版。セシリア初の超英雄。戦渦の連戦+の報酬として配布された。暗器の重装ユニットはハロウィンverのカゲロウに続いて二人目。
通常版とステータスを比べるとHP守備魔防は上がった。
「冬祭のブーツ」は隣接する味方の数に比例して守備魔防を加算するアウル系と似た能力。Aスキルに攻撃魔防の絆を持ち、魔防が高めなため魔法壁として運用できる。武器錬成することで耐久の底上げも可能。
暗器なため近接武器のユニットや重装特効持ちには注意。さらに無属性ゆえ優劣が付かない為、武器効果を活かせないと思ったほど耐えられなかったりするので位置取りは慎重に行おう
しかし性能以上に目を引くのがその胸元であり、前述した胸で地位を得たネタを意識したのか定かではないがある意味ネタが半公式化してしまった事になる…が、真相は謎のままである…。
エトルリアの花嫁 セシリア
属性 | 赤 |
---|---|
兵種 | 魔法/騎馬 |
武器 | 花嫁のカトレア+ |
補助 | 攻撃魔防の応援+ |
B | 攻撃魔防の大共謀3 |
C | 攻撃魔防の奮起3 |
2022年5月から登場した超英雄版でクリスマス版から約3年半ぶりの登場となる。
星4からも排出される。
通常版とステータスを比べるとHP攻撃魔防は高くなったが守備は下がってしまった。
花嫁のカトレアは自身のHPが25%以上で戦闘中、攻撃魔防+5、かつ攻撃魔防が自分が受けている強化の値だけ上昇するブレード効果。応援でサポートと妨害、そして自分を強化する魔道軍将に相応しい何処にいても活躍が出来る。
弱点は守備が紙耐久で騎馬特効と弱点も多い。レイヴン効果もないので無属性の相手には少し弱くなった。
スキル素材としては★4で攻撃魔防の応援と大共謀がとれ、★5なら応援+も入手可能。応援+系は汎用スキルとしては最高査定値なので、素材としていくらか確保しておくと良いかもしれない。
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ファイアーエムブレム 封印の剣 パーシバル ダグラス ロイ リリーナ 師匠