概要
ジョニィ・ジョースターの持つ、目的のためなら殺人も厭わない程の強い意思を指す。
これまでのジョジョの奇妙な冒険で描かれてきた正義の輝きを持つ「黄金の精神」に対し、「吐き気を催す邪悪」とはまた違った対極に位置する殺意の輝きのことである。
この意思が発現している描写は瞳の中に黒い小さな炎が燃えているように表現されているのが特徴。
ジョジョシリーズで明確に指摘されたのはジョニィのみだが、第8部の東方定助も同様のものを見せている他、2013年のTVアニメ版第1部ではオープニングでジョナサン・ジョースターの瞳の中に一瞬だけ見えるカットが存在している。また、2016年放送の第4部でも、山岸由花子の瞳の中で炎が燃えているような描写がある。
背景(ネタバレ注意)
ジョニィにこの意思が芽生えた根底には、ジョニィが自分のせいで兄を死なせてしまったという思い込みと自責の念、そして長年にわたり、兄・ニコラスとジョニィを比較し散々ネチネチと愚痴をぶつける一方で、ジョニィが慢心に陥り高慢的な態度をとっていたときも、両足が不自由になったときも、父親として厳しく諫めることも優しく労わることもしなかった、父親の無関心かつ冷淡な態度にある。
スティール・ボール・ランの序盤から中盤にかけては示唆されることはあっても、目に見えてはっきりとこの意思がみられる描写はすくなかったが、他人の罪悪感をこれでもかと刺激するアクセル・ROのスタンドによって一気にストレスが爆発し、終盤では親友の言葉ですら止めきれないほどにまで発展した。
(ただし、漆黒の意思にはっきり目覚めた後も、ギリギリの状況に追い込まれ、親友の命と自分の願望を両天秤にかけられた際は親友の命を優先する等、自分本位な性格にはならなかった模様。)