「なあ、知ってるか?キラパティのスイーツ食べるとセンスが悪くなるんだぜ」
CV:真木駿一(巨大イル)
概要
「キラキラルをうばう存在」の1人、ビブリーが肌身離さず持ち歩いている不気味な人形(ヒプノティ・パペット)。黒い星のマークが入った赤いシルクハットをかぶり、全身は緑色、顔には大きく裂けた口と顔面を縦断する縫い目しかなく、右足には包帯が巻かれているという、お世辞にも可愛らしいとは言えないビジュアル。ノワールがビブリーに与えた。
なお「イル(ill)」とは、英語で「病気の、不快な」という意味。
ビブリーが人間の心を操る際、口から唇の形をした黒い言霊を放つ。
通常時はビブリーが腹話術でしゃべっているように見える。暮田SDによるとイルそのものに自我はなく、彼の発する言葉はビブリーの心の声であり、彼女にとっては自分を肯定してくれる心地よい言葉であるという(アニメージュ2017年7月号より)。
このため普段は自ら動かないが、彼女がスイーツや人間たちから奪ったキラキラルを口から吸い込んで巨大イルへと変貌すると、低い声で咆哮を上げながら自力で動き出す。
巨大イル
ビブリーによって闇に染められた大量のキラキラルを吸収したイルが怪物化した姿で、本作の怪物枠の1つと思われる。ビブリーは、この状態のイルを「あたしの愛の化身」と称している。
体内に取り込んだキラキラルをノワールの元へと届ける役目を担っているようで、巨大化してもプリキュアと戦うことよりもビブリーが開いたワームホールを通ってアジトへ帰還することを優先する。
そのため、巨大イルの攻撃手段はプリキュアを動けなくしたり弾き飛ばしたりと「プリキュアを自分に近寄らせない」ものに偏っている。このような攻撃方法の敵を出すことは過去作では「プリキュア側が肉弾戦を仕掛けられなくなる」としてタブーになっていたのだが、プリアラは肉弾戦に限らない戦闘表現が目指されているため、あえての解禁となった。
なお、イルが巨大化すると、周りの風景が落書きか抽象画のようなシュールな景色に塗り変わる。
ある程度の知性は発生するようだが、「ノワール」という声を発する事しかできない。