プロフィール
概要
暗夜王国の第1王子。
主人公(カムイ)にとっては育った国での義兄。
暗夜王・ガロンとその正妻であるエカテリーナとの間に生まれた長子であり、いずれガロンの跡を継ぎ暗夜王となる立場にある。妾の子である弟妹たちや、父の後妻シェンメイの娘・アクアの異母兄にあたる(但しアクアに関しては…該当記事を参照の事)。
長兄としての威厳故に弟妹たちと少し距離を置いてはいるが、内心では弟妹たちのことをとても大切に思っている。白夜王国にさらわれた妹のアクアとは、彼女が後妻の子だった故に周囲からの圧力で関わる機会を与えられなかったが、カミラ同様に妹として気にかけており、彼女に兄弟らしいことができなかったことを悔いている。
他にも父の妾が生んだ兄弟が大勢いたが、妾同士の権力争いの末に殺し合いに発展し、現在の兄弟のみが生き残った。アクアを含め弟妹を守れなかった事を今でも後悔し続けている。
騎士道を重んじる実直な性格で、国のために働く事を信念としている。空き時間には鍛錬や読書、寝る時間を惜しんで訓練をも怠らない。
そのためか、キャラクターデザインを担当したコザキユースケ氏による、人気キャラクターの休日シリーズイラストでは居眠りをしている。
そのイラストでは、猫なのか兎なのか不明である動物を膝に乗せているため、マークスが飼っている動物として登場している作品も見られる。
一見威圧的で近寄りがたいが(本人も威圧的に見えることに関しては『よく言われることだ』『私はそういう男なのだ』と自覚している節がある)、心優しく人望も厚い。記憶を失った主人公が敵国の王族であることは知っていたが、実の兄弟として大切に思っていた。
暗夜篇ではガロンによる「主人公を苦しめろ」という命令に表向きは従いつつも、裏では兄弟と協力し主人公を手助けすることになるが、やはり父の命には逆らい切れず、後に板挟みとなって苦悩する事になる。ガロンの恐るべき正体を疑おうとせず、主人公の言葉をなかなか受け入れてくれない頑固な一面も見られる。これはまともだった頃のガロンを知るが故である。
なお幼少時は剣も学問も不得意であり、内気で人の顔を見て話すことも出来ずにいた為、周囲から蔑まれていたらしいが、虹の賢者の試練を乗り越え、「暗夜最強の騎士」に昇格した。
今のマークスがあるのは弛まぬ努力の賜物であり、天才肌のレオンが追い付いてくる事に内心焦りを感じていたようである。
また厳格な性格である一方で、几帳面でかつ家族・部下思いな一面がある。(その性格は若かりしガロンと類似している。)
愛ゆえに家族の趣味趣向や好物、口癖まで把握していていたり、部下からバカンスのお土産を頼まれた際には、貝殻を種類別に分けて袋詰めにしたり、どんな水着の女性がいたのかを書類に起こすなどしている。ただし少々度を越しているため、周りからは若干引かれている。
主人公が絡んだ途端明らかにおかしい方向にキャラクターが変わる。
主人公との支援会話はCからAまで一緒に剣を振る、リョウマとの支援会話も内容の大半が主人公絡みなど(特に王族関連の会話が)色々とおかしい。
そもそも最初の試練からして回復手段を与えたり、反撃しかしなかったりと戦術もへったくれもあったものではないのだが(チュートリアル上仕方なかったとも取れる)、それでも勝利すると「暗夜最強の剣士になるかもしれない」と絶賛する。
主人公が女だとさらにエスカレートし、結婚するとあらぬ方向に変貌を遂げる。その際の告白は必見。
その変貌ぶりに一部からは変態・ケダモノ・性王子などと言われ、ネタにされている。
父親が5人以上も妾を抱えていたことやカミラのカムイへの溺愛ぶりを考えると、やはり血は争えないものなのだろうか…。
さらに意外な事にカナヅチであったり、幼少時にガロンの顔を見て失禁しかけたり、武器争奪戦なのに、神器級の武器を奪ったらこっそり返そうと変に律儀な面を見せたり、謎の兵(透魔兵)が金銭欲を持つことに興味を持った結果寝台にたどり着くまでその事を考えるなど、発売前にあった厳格なイメージが崩れ、ある意味で強力な個性を誇るネタキャラ化が加速しつつある。少々愚直とも言える。このあたりは前作の主人公を彷彿とさせる。
逆に言えば人間臭いとも言える。発売後から人間離れが加速しているリョウマとは対照的である。そんなマークスにファンは親しみをこめてマークスの兄貴を略した愛称「マニキ」と呼んでいる。
直属の臣下はどこかで見たことがあるような見た目のナンパ好きマーシナリーのラズワルドと狂気のソシアルナイトのピエリ。
この2人の前に腕の立つ直属の臣下2人がいたが、白夜軍との戦いで自分を庇い死んでしまった。以来、自分がもっと強くならなければならないと鍛錬により一層力を入れながらも、自分を置いて死んだりしない戦闘力の高い臣下を求めるようになった。その結果目にかかったのが、気概も準備もないまま闘技大会に参加し上位に入った潜在力の高いピエリと、自分を追い詰める程の実力を持つラズワルドであった。
白夜王国篇では12章と26章にガロンとの約束を果たすべく主人公の前に立ちはだかり、後者では主人公(カムイ)に一騎打ちを申し込む。透魔王国篇では13章に敵として登場する。カムイのお願いに聞く耳を持たずガロン王の報告に戻ってくるが…。
軍の中では一番字がきれいであり、DLCの描写から相当な達筆であることが伺える。
息子はエリート教育を施したジークベルト。
民からの期待の視線に悩むジークベルトに対し、民をニンジンと思えばいいとアドバイスしている。
マークスのパラディンの鎧等の装備品は同じ物が2つ存在し、マークスの物ではないもう1つはジークベルトがパラディンになった際に袖を通す。DLC『泡沫の記憶』でもジークフリートと共にジークベルトにその装備品が与えられている。
公式投票での順位はレオンに次ぐ2位となりDLC『絆の暗夜祭』では仮装イラストが披露された。
それが海賊の仮装だったためか『私は王族でありながら賊に加担するような真似を…』『海賊に身をやつしても私は泳げないのに…』『私は戦闘中に遊びを…』などと深刻に考え、行商人にあきれられる一幕も。
余談だが、スマブラ3DS/WiiUにカムイ参戦のムービーでは妹王女たちやリョウマとともに実況役として登場。
カムイの選択やカムイが秘めている能力にはリョウマとともに驚いていた様子。
ユニット性能
初期兵種はパラディン。暗夜兄弟の中では最後に加入する。
上級職参入ではあるが、支援を組めるキャラは結構多い。但し両兄弟の中では唯一タクミと支援を組む事ができない。
兄弟の長男ということもあり非常にハイスペック。主にHP・力・幸運の伸びが良い。
職種やスキルの効果もあり非常に硬く、専用武器である「ジークフリート」は高火力に加え守備を+4する効果があり相性は抜群。加えてリョウマの雷神刀同様、剣でありながら間接攻撃可能な上にこの類の武器に厳しいデメリットが課されている本作でデメリット無しという破格の性能を持つ。但し防御系スキルは技依存であり、マークスは技に下降補正かかっている為安定しないので注意。
その反面、速さと魔防が低い。
速さが足りないので追撃が出し辛く、ジークフリートが追撃可能な利点(間接武器は殆どが追撃不可)が活きない上に逆に相手の追撃を許してしまう事もしばしば。
魔防が低いので呪(魔法)の集中攻撃を喰らうとあっさり落ちる。
さらに武器がジークフリート(剣)故に暗器に弱い。ただでさえ当てられない上にスキルでHPをじわじわと削ってくる忍(上忍)は天敵である。
つまりパラディンでありながらどちらかと言うとグレートナイトやジェネラルに近い性能なのである。カミラと言いレオンと言い暗夜の王族はどうしてこう不向きな職種に就きたがるのか…。
なので移動力が下がりアーマー特効を受けてもいいのなら、いっそ半端な魔防と速さは捨ててグレートナイトやヴァンガード(配信限定)にしてしまうのも手。「月光」や「天空」と射程2に加え奥義可能なジークフリートの相性も良い。
また、魔力の成長率がたった5である。それにも拘らず、TCG「ファイアーエムブレム0(サイファ)」第3弾では陰陽師にクラスチェンジをしている。なお第2弾では複数のユニットに攻撃できるスキルを持つ。「暗夜王」のクラスでのカードも登場した。
専用スキルは「騎士道」。
相手のHPが満タンである場合、与ダメージが増え被ダメージが減る効果がある。
高い耐久力とソシアルナイトの「救出」の相性もよく、まさに味方を守る騎士としての働きが可能。
欠点は相手のHP依存である為どうしても最初に攻撃せざるを得ない事。
反面迎撃目的なら無傷の相手に優勢で戦える上、ジークフリートによる守備の上昇もあって上述の通り負傷した味方を救出して歯向かってきた敵を返り討ちという考え方もありか。加入後のレベルアップで習得する防陣下で前衛ならば、全能力上昇の「守り手」が最も生かせるユニットとも言える。
弱点が目立つものの性能は十分なので、加入後即1軍を任せても問題ないのだがその「暗夜最強」の性能を最大限発揮するには、スキルの選定は必須。
欲しいのは追撃対策の「守備隊形」・弱点対策の「○○殺し」・火力向上の「剣の達人」と言ったところ。
また、よく「白夜王族最強のリョウマと比べると見劣りする」と言われる。
実際に分岐ルートである6章の闘いでも、白夜篇ノーマルではリョウマが一騎打ちで勝つことができるのに対し、暗夜篇ではノーマルでもマークスは一騎打ちに挑まずに引き下がり、リョウマを避けて戦う方が無難とされている。白夜篇での敵としてのマークスも、隣にリョウマがいようとも有利に戦える相手がいたらそっちまで移動して攻撃を仕掛けてくることもあるので、一騎打ちの相性は悪い。
しかし、実はスキル取得の面で一番相性が良いのもリョウマである。
上記の「剣の達人」の他、「守備隊形」との相性が良い「流星」・不意のダメージをメリットに変える「待ち伏せ」と好相性なスキルがより取り見取りである。同時に上記のスキルを習得する為にクラスチェンジするであろう剣聖で速さと魔防の成長も期待出来るゆえに無駄がない。
まさに持つべきものは好敵手(とも)である。
リョウマ以外のバディ候補はラズワルド、レオン、そしてまさかのスズカゼである。
特にスズカゼは暗夜王国でも仲間になり、マークスでは不足しがちな速さを補ってくれるために防陣として組ませるうえでも優秀。
忍にクラスチェンジしたラズワルドでも補強可能だが、スズカゼは固有スキルである「絆の守り」により不意のロストを防ぐ可能性も秘めている。
更にバディを組ませるとマークスも忍へとクラスチェンジが可能。「写し身人形」のスキルを獲得させれば活躍の場面が広がる。ちなみに上忍の場合は速さと魔防の補強ができるうえに、主要武器であるジークフリートも使うことができる。ただし、剣をメインとした戦いではパラディンに劣るので、使いどころを見極めておく必要がある。
上手くスキルをそろえて、「暗夜最強の騎士」の実力を思う存分発揮させてあげよう。
彼の名を冠した「マークスの指南槍」は威力は高く命中率も安定している反面、守備と魔防が下がり攻撃後自分の能力を下げるだけでなく、周囲2マス以内にいる敵の力も上げてしまうという大きなデメリットも抱えている。兄貴が敵を鍛えてあげるとはどういうことなのだろうか。
ファイアーエムブレムヒーローズ
エンブラ帝国のヴェロニカ皇女に支配され、「契約」を交わされた異世界のひとつ「暗夜の世界」で登場。しかしヴェロニカ皇女に対しては、悲しそうな表情が北の要塞に幽閉されているきょうだいに似ていると語り、「契約」によって無理矢理戦わされている他の世界の英雄たちと違い、自らの意思でヴェロニカに協力し主人公たちと敵対している。
その設定の為か、カムイやアクアも含めた白夜暗夜兄弟たち全員が英雄召喚(ガチャ)が実装されている中、マークスだけは配信日の時点では英雄召喚できなかった。
5月上旬の大英雄戦で実装されたのだが、なんと4月の期間限定イベントで衣装違いの別Verが先に実装。
春のお祭りということで欧米ではメジャーなイースター(復活祭)をテーマにしたバニーコスチュームでジークフリートの代わりにニンジン型の槍を装備している。
本人は好きでこのような格好をしているわけではないといっているが、案外ノリノリで「スプリングハズカム(春が来た)」などと叫んでいる。
ちなみにこの別Verのマークスに対し、ファンからはバニーのマニキ略して「バニキ」という愛称がつけられている。もはやマークスの文字がないじゃないかとかツッコんではいけない。
ファイアーエムブレム無双
2017年のE3で公開されたトレーラーにてカムイ、リョウマとともに参戦が発表された。