民進党の政治家である蓮舫氏の、国籍に関する一連の問題・事件のことを指す。
詳細
経緯を解説すると、蓮舫氏は台湾人(外省人)の父と日本人の母から生まれ、当時はまだ旧国籍法であったため、父の国籍が優先され出生時の国籍は台湾(中華民国)籍であった。
その後に国籍法が改正されたことで、母の国籍である日本国籍を取得できるようになったため、17歳の時に日本国籍を取得し、父と一緒に台湾籍を破棄する手続きを取ったというのが本人の認識である。
しかし、父に手続きしてもらったため、本当に国籍離脱できているのかが解らず、その後の調べで実際は2016年の時点でいわゆる「二重国籍」の状態であったことが判明した。
日本では二重国籍は禁止されているため、後に台湾籍を破棄する手続きを取った。
これは後述の国籍法第十六条違反であるが、国民の大半は問題としていない事、多くの国で二重国籍の保持自体が禁止されていない事もまた事実であり、法律と社会の現状の乖離の一例であると言える。
国籍法 第十六条
- 第一項:選択の宣言をした日本国民は、外国の国籍の離脱に努めなければならない。
- 第二項:法務大臣は、選択の宣言をした日本国民で外国の国籍を失つていないものが自己の志望によりその外国の公務員の職(その国の国籍を有しない者であつても就任することができる職を除く。)に就任した場合において、その就任が日本の国籍を選択した趣旨に著しく反すると認めるときは、その者に対し日本の国籍の喪失の宣告をすることができる。
- 第三項:前項の宣告に係る聴聞の期日における審理は、公開により行わなければならない。
- 第四項:第二項の宣告は、官報に告示してしなければならない。
- 第五項:第二項の宣告を受けた者は、前項の告示の日に日本の国籍を失う。
余談
2017年7月14日、蓮舫氏と同様にオーストラリアの野党『緑の党』に所属するスコット・ラドラム上院議員が、帰化した後に手続き済みと誤解し二重国籍と知らず、過去9年間に渡り議員活動をしていたとして、オーストラリアにおいて二重国籍は憲法で禁じられていることから議員を辞職している。