概要
オリジナル・モデル
ステージ映えするエレキギターとしてギブソン社から1958年に発売されたが、大胆なV字型にシェイプされたボディが受け入れられず、98本を生産しただけで翌年には生産中止なった。
ボディ、ネックには、非常に貴重な木材であるコリーナ材(アフリカ産のホワイト・リンバウッド)が使用され、音質は明るい。弦はフェンダー社製ギターのようにボディ裏側から通されている。
ネックのジョイント部分は22フレット付近で、プレイ・アビリティは非常に優れる。
オリジナル・モデルの使用者としては、アルバート・キングが知られる。
1967年モデル
1967年にデザインやボディ材、構造を変更して再生産された。
ボディ、ネックには、マホガニー材が使用され、音質は甘く柔らかい。弦はテールピースで固定する方式となっている。ネックのジョイント部分は17フレット付近に後退し、その分パーツ類が下方にずれ込んでいる。
何度かの限定生産の後、独特のデザインがサイケデリック・ロックやハードロックのギタリストの関心を惹くようになり、キース・リチャーズ、ジミ・ヘンドリックス、アンディ・パウエル、マイケル・シェンカーなどが使用した。
1972年にミュンヘンオリンピックを記念して生産された「メダリオン」は1967年タイプの決定版で、ヴィンテージ市場で高い値段が付けられている。
1975年モデル
1975年からはギブソン社のレギュラー・ラインナップに加えられ、現在に至っている。
仕様は1967年モデルに基づいたものだが、ネックが細くなった。
広いジャンルで使用されるようになり、各社からコピー製品が出るなど、人気モデルとなっっている。