ドイツ語ではミヒャエル・シェンカー。
主に演奏するジャンルはHR/HM。
来歴
14歳の頃、ハノーファーのロック・シーンの中心人物だった兄・ルドルフが、マイケルのためにメンバーを集めたバンド「コペルニクス」(ヴォーカルはクラウス・マイネ)に加入。
1971年、コペルニクスが解散すると、ルドルフは彼の在籍する「スコーピオンズ(Scorpions)」にマイケルを加え、1972年にブレイン・レコードから1stアルバムを発表した。イギリスのバンド「UFO」の西ドイツ・ツアーで前座を務める中、突如失踪したミック・ボルトンの替わりに「UFO」に移籍する事になる。
「UFO」でのギター・プレイは注目を浴び、「Doctor Doctor」などの作品を残すが、英語が話せず対人関係に苦しんで精神に異常をきたし、1978年に脱退。ウリ・ジョン・ロート脱退後の「スコーピオンズ」に再加入し、6thアルバム「ラヴドライヴ」のレコーディングに参加する。
1979年、「スコーピオンズ」のヨーロッパ・ツアー中に倒れ、離脱。自身のバンド「マイケル・シェンカー・グループ(MSG)」を結成して1984年まで活動、ロック・ギタリストとして一時代を築く。
1986年から1993年まで「マッコーリー・シェンカー・グループ」、1993年から1995年まで再結成「UFO」、1996年からは再結成「マイケル・シェンカー・グループ」で活動している。
人物
精神的にやや不安定な面が見られる。
対人関係の悩みからドラッグ中毒・アルコール中毒になり入院、そのためレコーディングが遅れる、ライブに泥酔状態で現れたかと思うと一、二曲演奏して帰るなど「伝説」は後を絶たない。
兄から借りたフライングVを気に入って借りパク。以降、メインで使うようになる。
フライングVは彼の代名詞となり、また彼もフライングVの代名詞となる。
技術
「マウンテン」のレスリー・ウェストをリスペクトし、豪快な2音半チョーキングやピッキング・ハーモニクス、チョーキング・ビブラートを受け継ぎ、ギターを泣かせまくる。
トレモロ・アームを使用せずネックベンドを行うため、度々ネックが折れて補修している。
なにか特別なことをする人というよりも、一般的なテクニックを極限まで高める方向性である。
「ARCHENEMY」のマイケル・アモットなど、多くのギタリストに影響を与えた。
関連人物
- ルドルフ・シェンカー:実兄。マイケルにギターを教えた。
- フィル・モグ:UFOのヴォーカル。マイケルをUFOに勧誘するが、酔うと暴力を振るう。
- ゲイリー・バーデン:MSG第一期、第三期ヴォーカル。現在も親交が深い。
- グラハム・ボネット:MSG第二期ヴォーカル。
- ロビン・マッコーリー:MSG第四期ヴォーカル。彼を迎えるにあたりバンド名をマッコーリー・シェンカー・グループに変更。
- コージー・パウエル:一時、MSGにドラマーとして在籍。