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カラクルム級戦闘艦の編集履歴

2017-09-14 13:55:09 バージョン

カラクルム級戦闘艦

からくるむきゅうせんとうかん

『宇宙戦艦ヤマト2202 さらば愛の戦士たち』に登場する、帝星ガトランティスが保有する宇宙戦闘艦。 正式名は『ガイゼンガン兵器群・カラクルム級戦闘艦』。 オリジナル版『さらば』『ヤマト2』に登場したガトランティス軍の大戦艦をリメイクしたもの。

概要

 『宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち』に登場する国家ガトランティスが保有する宇宙戦闘艦の1つである。オリジナル版『さらば愛の戦士たち』『ヤマト2』に登場する大戦艦のリメイクであり、細部にわたりディテールアップを施され、全長の再設定なども行われた。

 正式名称は『ガイゼンガン兵器群・カラクルム級戦闘艦』となる。本級は他艦艇とは違った運用思想を想定した戦闘艦艇として建造され、主力兵装である速射輪胴砲塔の他に雷撃旋回砲と呼ばれる特殊砲撃システムを有している。また第3章『純愛編』では、白銀に染まったカラクルム級が1隻確認できる。

雷撃旋回砲

 これは、無数の小型の雷撃ビットで艦を覆うほどの巨大なリングを形成し、ビームエネルギーを増幅したうえでリング上に展開した無数のビットからビームをシャワー状に拡散放射する射撃を行なうことにより、前方方向に多大なる大打撃を与えうるものとされる。

 単艦で使用する場合において、恐らく一撃当たりの破壊力はそう大きくないと思われるが、この雷撃旋回砲の真の脅威は切れ間無い高密度の弾幕が辺り一面の広い範囲に瞬間的かつ絶え間なく降り注ぐ圧倒的な制圧能力にあると思われ、事実、第1章冒頭における艦隊戦において、百隻規模と推定されるガミラス艦隊の先行部隊(その中には防御力に特に優れたゼルグート級を含む)をたった一隻で一瞬にして全滅せしめている。(その代わりなのか、旧作において大戦艦の決戦兵器的な位置づけだった衝撃砲は設定から削除され、単なる大口径砲に格下げされている。)

 さらに、複数の同型艦から大量の雷撃ビットを供給しあい、威力をさらに増大させることもできるとされており、第2章『発進編』第6話で6隻編成のカラクルム級による雷撃旋回砲が披露された。また第3章『純愛編』では、1万5千隻以上のカラクルム級が巨大な筒状の陣形を形取っているのが予告で描写されているが、真意は公開待ちとなる。

ガイゼンガン兵器群

 また、前置きに〝ガイゼンガン兵器群”と記載されているが、その経緯や意味合いは現在の所不明確である。ただし、兵器〝群”と呼称する辺り、上記した雷撃旋回砲の運用システムに大きく起因しているものと推測されるが、現時点では予測の範囲でしかないことを留意されたい(公式設定が明確にされた場合は修正を求む)。

 つまり、単艦で戦闘を行うのではなく6隻単位等の複数(それこそ某銀河小説某巨人艦隊並み)で運用される事を大前提として建造されたものだと推測される。また公式設定で雷撃旋回砲の威力は、艦艇数が増えれば増えるほど強大になることから、集結した規模によって惑星を破壊する事も可能ではないかと思われる。


スペック

  • 全長:520m
  • 兵装

・雷撃旋回砲

・回転大砲塔×3基

・大型回転砲塔×2基

・艦橋砲塔×3基

・艦橋大砲塔×1基

 攻撃性能は他のガトランティス艦艇とは一線を画越すほどの打撃・破壊力を有する。全貌はいまだに明かされてはいないものの、無数のビットを駆使した雷撃旋回砲は、カラクルム級1隻のみで100隻規模の艦隊を壊滅せしめる。

 防御性能はオリジナル版大戦艦を遥かに上回り、過剰ともいえるほどの強固さを持っており、アンドロメダの拡散波動砲の余波(ただしあくまでも余波であり、現状波動砲の直撃は受けていないため直撃すれば恐らく耐えられない)に耐え抜き、『ゆうなぎ』の主砲程度では穿つことは出来ないばかりか、アンドロメダの40センチ砲ですら致命的打撃を与えることは出来ない頑強さを誇る。

 航行性能は巨体に合わず優れ、瞬間的な加速力も只ならぬもの。


経歴

第1章

 ガミラス浮遊大陸を占拠するガトランティス艦隊に配属されていた。ただし、当初はなぜか戦闘に全く参加せず、メダルーサ級の撃沈をきっかけにガトランティス艦隊に対する戦況が不利になり始めてから、本級の三倍はあろうかという十字架型の巨大な岩塊に(なぜか)縦に包まれていた状態で現れ、その際周辺には3つのリング状に展開されたビットが浮遊していた。岩塊が砕けると中から本艦が現れ、姿勢を縦から通常の姿勢へ向けた。

 艦体周辺のリング状に展開された無数のビットが、全て艦首周囲に移動した直後、その無数の全てのビットからシャワー状のエネルギービームが艦首前方方向へ向けて放たれ、後退する友軍を追撃してくるガミラス先行部隊を瞬時に壊滅せしめ、地球艦隊も被害を受けた

 しかし直後に現れた新造戦艦アンドロメダの放った拡散波動砲によって逆襲され、ガトランティス艦隊は消滅し本艦も波動砲の余波に消えていった……。

 ところが、直撃でないとはいえ、拡散波動砲を受けてもなお原型をほぼ留めていた(流石に表面装甲は融解し、全体が黒焦げ状態だったが)。ばかりか機関部も健在な状態で、戦線離脱を図った村雨改型巡洋艦『ディファイアンス』『サラトガ』の2隻を追って戦場から逃走を開始する。

 掃討戦で間近に迫っていたアンドロメダは虚を突かれた形となり対応が遅れるも、擦り抜け様に後部の40cm収束圧縮型衝撃砲2基6門で砲撃を加える。初弾は急加速中という事も相まって射線軸がずれて命中しなかったが、次射の6発は艦尾に着弾する。・・・・・・が、何と重装甲で弾いたことで致命的な損害を受けることなくそのまま逃走に成功してしまう。

 ワープで月軌道に出現したカラクルム級は、そのまま地球圏の防空体制の薄さに付け入るように地球防衛軍司令部へめがけて隕石の如き特攻を試みた。カラクルム級の大質量がワープスピードに近い速度で地球上に落着すれば、遊星爆弾すら比べ物にならない甚大な被害を被ることとなる。

 この大破壊によって復興成ったばかりの地球は星としての機能を失い人類は全滅に追い込まれる未曾有の危機に対し、防衛軍司令部は総員茫然自失となりその役割を事実上放棄、月軌道の戦闘衛星がビーム砲撃により迎撃を試みるも全く効果が無く体当たりで撃破され、されに追撃してきた『ゆうなぎ』の近接射撃すら効果が無い。『ゆうなぎ』は最終手段として体当たりによって落下軌道の修正を狙うも、カラクルム級との質量さは如何ともしがたく効果は無かった。

 しかし、海底ドックで改修未完了のままであったヤマトが、改装の現場指揮をしていた真田志郎らにより起動され、固定砲台としてショックカノンを発射。急角度で落下中だったカラクルム級の艦首を貫通し、空中で破片すら残さず爆発四散した。


シナリオ集

 原案となるシナリオ集では、大戦艦ことカラクルム級は岩石で艤装されることは無く、浮遊大陸の陰から姿を現して追撃するガミラス艦隊旗艦部隊に逆撃を加えている。しかも数隻が登場していた。しかもどれもが旋回雷撃砲で破壊の限りを尽くしているものの、アンドロメダの拡散波動砲によって1隻を残して消滅。その1隻は、公開版通りに地球へ向けて突進する。

 なお映像化されなかった艦橋内部の様子も書かれており、撤退した2隻の駆逐艦(公開版では巡洋艦)の空間航跡を辿って追跡ワープをしている。また、地球の首都(中央司令部)をピンポイントで狙えたのは、地球上をスキャンして通信量や熱量で特定した結果である。司令部での通信のやり取りが、カラクルム級の艦橋にジャックされており、慌てふためく司令部の様子に対して、瀕死のガトランティス兵士が笑みを浮かべていた。

 これらの内容に関しても映像化に際し、時間の都合上で割合されている。


第2章

 また第2章では、第11番惑星衛星軌道上周辺へ6隻のカラクルム級で構成された第8機動艦隊(なおこれが全艦艇とは断言し難く、第8艦隊の一部隊とも考えられる)がワープで出現する。それらが全て雷撃ビットを周囲に展開しつつも、艦列を2段横列から単縦陣にする事で幾つものリング状になった雷撃ビットが巨大な円筒形型になる(カラクルム級そのものが巨大な砲身と言い換えられる)。

 雷撃ビットを纏めて運用することで、そのエネルギーを僚艦同士でさらに増幅して波動砲が如き巨大なビームを衛星軌道上付近から照射。その威力は波動砲には遠く及ばずとも第11番惑星の地形は、照射された部分がヤマト1隻が横向きに軽く入るくらいの射幅で、なおかつ長時間の照射時間を持って一文字になぞり、その地形を変えてしまうほどの威力を見せた。

 ・・・これだけでも衝撃的なのだが、直後に1万を超える本艦の群れが出現、まるで大戦艦のバーゲンセールが如き戦力のインフレ振りである。


関連タグ

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