エレン・クルーガーと共に勤務をさぼって(もしくは休憩中)飛行船の着陸を見物していた時に、収容所を抜け出し、飛行船の後を追ってきた、イェーガー兄妹と遭遇。グリシャを尋問、制裁を加えるクルーガーの傍らで、先に家に帰すと称してフェイを連れてその場を後にした。その後フェイは無残に犬に食い殺された状態で発見されるが、イェーガー家において、グリシャの父に対し、自身の関与を否定し、さらに収容区から無断で出た、兄妹の行動を、親の教育がなってないせいだと言い、低姿勢で謝罪する父親を、フェイに対する同情や、保護責任を、見せない高圧的態度で、批難した。
当然ながらグリシャはマーレと、卑屈な父と原因を作った自身への憎悪を募らせていくことになる。
ジーク・イェーガーの密告で楽園送りとなったグリシャの目の前に、巨人化刑執行所の壁上で、現れた。その場でグライスを巨人化させずに突き落とし、壁から遠ざける為の、生き餌とし、さらに巨人化したダイナ・フリッツがグライスを追う様を、「あっちの方が好きだったみたいだな」と嘲った。
グリシャから、フェイ殺害犯人だという糾弾を受け、隠すことなく自身と家族が犯人だと認めた。
「心が痛まないのか!」というグリシャの批難に対し、エルディア人を人間ではなく害獣、化け物とみなす自身と世界の、価値観や、エルディア人への憎悪、さらに自分自身の残虐な趣味を正当化してグリシャに語り、逆に「復権派こそ人殺し集団」「マーレ人に何をする気だった!心は痛まなかったのか!」と嘯き、反論するグリシャに対し、自身の手で調整した巨人に食わせて、それを勉強として、見物すると宣言して突落とそうとしたが、離反したクルーガーによって逆に突き落とされ、クルーガに「これが愉しいか!」と糾弾される。
グリシャに語った「残虐行為を通じて、世界の残酷さを常に、愉しみながら勉強しているから、いつ死が訪れても怖くない」という発言とは裏腹に、顔を恐怖にひきつらせ、悲鳴を上げながら自身が巨人化させた復権派に顔を喰い千切られ、絶命し、まさに因果応報というべき最後を遂げた。
その死に様に、グリシャは幾ら妹と妻と復権派や同胞達の仇とはいえ、見るに堪えないものだったと発言している。
余談
彼の悪趣味はマーレ治安当局内部にも広く知れ渡っていたらしく、同僚や新兵達も止めこそしないが、嫌悪感を隠そうとしなかった。
また「エルディア人は人の皮を被った怪物」「エルディア人をこの世から一匹残らず駆逐する事が全人類の願い」といた一部の発言は皮肉にも巨人に対する壁内エルディア人のエレン・イェーガーやリヴァイの発言とも重なり、さらに2期op主題歌「心臓を捧げよ」の歌詞とも重なる部分がある