概要
エルネスティ・エチェバルリア(エル)を団長とするフレメヴィーラ王国の国王直属の騎士団で、目的は新型幻晶騎士の開発と試験運用及び、エルの護衛。
前身は、エルとともにテレスターレを開発したライヒアラ騎操士学園の騎操士学科や鍛冶学科の学生達であり、平均年齢は一般の騎士団に比べてかなり若い。
規模は三個中隊。守りに優れた第一中隊、脳筋の戦闘狂集団‥‥もとい、切り込み役の第二中隊、新型のテストや人馬型による支援をメインとする第三中隊で構成され、他にも、開発やメンテナンスを行う騎操鍛冶師(ナイトスミス)隊がある。
新型の試験部隊という特性上、新型機や試作機、さらにはイカルガのようなワンオフ機を数多く所有しており、それらの運用にたけた腕利きも多く、旅団級魔獣とその子供から成る魔獣の大軍を一方的に蹂躙したり、滅亡しかけた友好国に、「銀鳳商会」という武装した商人だと無理やりこじつけて軍事介入して戦局をひっくり返したりと(これはさすがに一年ほどの時間がかかったが)、その戦闘能力は圧倒的であり、フレメヴィーラ王国最強である。
一方で、元が学生の集まりだからか、団長の性格からか、騎士団としての規律は緩いどころかないに等しく、エルの暴走に周囲があきれ返ったり、有事でなければ各自が好き勝手に動いたりは日常茶飯事である。
逆に、いざという時の団結力や、仲間を思う気持ちは非常に強く、ボキューズ大森海でエルとアデルトルート・オルターが行方不明になったときは、造反行為になる危険を覚悟で独断で救出に向かおうとしたほどである(これについては、先王アンブロシウス達が後ろ盾についたため、処罰はなかったが、後に別の形で落とし前をつけられることになる。後述を参照)。
これらのことから、騎士たちの憧れの的であると同時に、国王リオタムス他、王国の首脳陣の悩みの種でもある。
巨人戦争後、増員の後、各中隊を銀鳳騎士団配下の騎士団として独立させるようリオタムスから命が下り、現在は組織の再編中。
‥‥ただし、これについてはリオタムスの様子や話を聞いたエルが気まずそうにしていたことから、上述の独断行為に対する罰と、ある「厄介事」を持ち込んだエル達へのささやかな意趣返しとも取れる。