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ディートリヒ・クーニッツ

でぃーたいちょあらためでぃーだんちょ

ディートリヒ・クーニッツとは、小説『ナイツ&マジック』の登場人物である。
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CV:興津和幸

人物像編集

ライヒアラ騎操士学園騎操士学科の騎操士(ナイトランナー)の一人。愛称は「ディー」。エドガー・C・ブランシュヘルヴィ・オーバーリとは同期であり友人でもある。


  • 陸皇(ベヘモス)事件前

気分屋でひねくれ者かつ神経質な性格のため、学園内でも上位の腕を持つにも拘らず、成績は安定しなかった。当時の愛機はグゥエール


「陸皇(ベヘモス)事件」において当初は師団級魔獣「陸皇亀(ベヘモス)」を一人で討伐すると調子に乗ってしまい、同じ事を考えていた同期の騎操士と競争をしていたが、陸皇亀のブレスで焼き尽くされる同期のサロドレアの姿を目の当たりし、恐慌状態になりエドガー達を残す形で逃亡してしまう。騎士は無駄に死ぬべきではないと自分に言い聞かせてはいたが、仲間を見捨てた事に対する良心の呵責から後悔に苛まれる。

その後、機体を拝借(と言う名の強奪)しにきたエルネスティ(エル)に魔法で昏睡させられ、直接制御(フルコントール)化したグゥエールに同乗する羽目になる。昏睡から復帰後は状況に頭が追いつかなかったが、グゥエールの剣が両方とも折れた際には他の機体が遺した剣を使うように促すなど、土壇場での機転の早さでエルをカバーして生き残った。また、この時、操縦桿や鐙(フットペダル)を使わずに、直接制御でグゥエールを本来のスペック以上に操るエルの力と操縦技術に驚いている。


因みに、逃亡の件は本来なら学園からの退学やエドガーたちから絶縁されてもおかしくはないのだが、退学に関してはエルとグゥエールの活躍が公式には秘密にされたこともあって咎められておらず、エドガーたちを見捨てた件については、「(エルの暴走に)『巻き込まれた』ディーに同情したくなった」とまで言われており、責められるどころか被害者扱いされており、エドガー達との友人関係もそのまま続いている。

結果論ではあるが、エルのおかげで騎士としての体面や仲間との友情も失わずに済んだことになる。

(より言えばディートリヒの逃亡によって、エルが戦闘に介入する切っ掛けとなったため、間接的にエドガーとヘルヴィが助かる結果になっている)


  • 陸皇事件後

気分屋なところは相変わらずだが全体的に性格が丸くなり、エドガー達と共にエルの新型機開発に参加。彼が発案した幻晶甲冑の試作品や選択装備などに対しては好意的に関心を示し、(主にエルの影響で)若干戦闘民族化しつつも二度と仲間を見捨てて逃げたり、騎士の矜持を捨てるような真似はしないと固く誓い(アニメ版や漫画版では、陸皇事件での自身の醜態を思い出し、逆に奮起するシーンがある)、騎士としても大きく成長を遂げている。

また、原作6巻で「(陸皇事件で)騎士としての道を見失い、戦士として死にかけていた私に、道を見せたのはエルネスティだ」と国王リオタムスに言う場面があり、普段表には出してないが、エルに深い恩義を感じている。

また、「仮にエルが敵対する事になったら自分は迷わずエルに着く」とも発言しており、エルに対する忠誠心は誰よりも強い。


銀鳳騎士団設立後は、第二中隊の中隊長として幻晶騎士グゥエラリンデに搭乗。

中隊長の戦闘民族っぷりはどうも第二中隊の騎操士たちにかなり影響を与えてしまっており、

敵はもちろん味方からも恐れられている。


その活躍から独立の話も出たが、団長の器じゃないと断っていた。

そんな中、ボキューズ大森海への遠征でエルとアデルトルート(アディ)が遭難し、誰もが生存(と銀鳳騎士団の存続)を絶望視するなか、リオタムスに制止されても、上記のセリフを言い放ち、造反行為になりかねないのを覚悟で諦めずに行動し、他の団員を再起させた。


エル達の捜索と、その後に起きた巨人戦争(魔眼の変)終了後、(上記の造反まがいの行為の罰もかねてか)リオタムスから第二中隊を銀鳳騎士団配下の騎士団「紅隼(こうじゅん)騎士団」として独立させるよう命が下り、半ば無理矢理に独立する羽目になった。

元々独立に消極的だったため、新入団員の選抜試験をすることになっても、あまり乗り気でない上に、脳筋な中隊時代からの部下たちが暴走したりするため難航していたが、何とか独立した。


※この時、エドガーとヘルヴィにも同様に独立の命が下ったのだが、ヘルヴィはそれを辞退した上に第三中隊を解体。エドガーが団長になった「白鷺(はくろ)騎士団」に移籍(他の元第三中隊員は白鷺、紅隼に移籍するか銀鳳に残留した)したのに対し、ディーは同様の手段を取ることなく、嫌々ながらちゃんと独立している。独断行為の中心人物だったので、辞退できなかったのだろうか?

‥‥メタ的な意味で言えば、ヘルヴィの件は書籍化時の後付けであり(web版ではこの時点でヘルヴィはフェードアウトしており第三中隊も最初から存在していない)、ディーの独立は物語的に避けようがなかったのであるが。


序盤のヘタレっぷりと、以降の成長から人気が高く、読者はもちろん、作中でも中隊の部下から「ディータイチョ」と呼ばれ、慕われている。後に、独立に伴い呼び名が「ディーダンチョ」に変わった。


主な搭乗機編集

グゥエール編集

学生時代の搭乗機。

アールカンバートランドオーケスと同じくサロドレアをベースにした真紅の幻晶騎士。

後にエルネスティ・エチェバルリアのアイデアを元に開発された新機軸の幻晶騎士「テレスターレ」と同じ技術で改修、カザドシュ事変で強奪されたテレスターレと刃を交えた。

その後も選択装備のテスト機「グゥエール改」へと改修、アルヴァンズとの模擬戦に挑んでいる。


グゥエラリンデ編集

カルディトーレ(Web版ではその近接戦仕様であるカラングゥール)をベースにグゥエールに似せて改修した機体。

銀鳳騎士団第二中隊の隊長となったディートリヒの専用機で、選択装備(オプションワークス)用に調整された魔導噴流推進器(マギウスジェットスラスタ)を装備している。

後に、増加パーツ「エスクワイア」を装備し、飛行機能を付与された「グゥエラリンデ・ファルコン」に強化される。


トゥエディアーネ編集

量産が開始された空戦仕様機(ウィンジーネスタイル)仕様の幻晶騎士。

巨人戦争では穢れの獣(クレトヴァスティア)との空中戦が多いため、状況に応じてグゥエラリンデとこちらを使い分けていた。

現在では、グゥエラリンデ・ファルコンがあるため使用されていない。


余談編集

陸皇事件直後、彼は騎士団詰め所の医務室に放り込まれることになるのだが、そこで凶悪な容貌の白衣の天使を目にすることになる。早々に退院はしたのだが、しばらくはその悪夢にうなされることになった。

漫画版3巻のおまけ漫画にてビジュアル化されたのだが、中々にインパクトがあるので、興味のある人は是非。


関連タグ編集

ナイツ&マジック

グゥエール

銀鳳騎士団

エドガー・C・ブランシュ ヘルヴィ・オーバーリ

エルネスティ・エチェバルリア アーキッド・オルター アデルトルート・オルター

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