概要
ディートリヒ・クーニッツが搭乗する幻晶騎士。
王国の新量産機カルディトーレ(Web版ではその近接戦仕様であるカラングゥール)をベースに、前搭乗機であるグゥエールのコンセプトを引き継いで完成させた銀鳳騎士団第二中隊のディータイチョ(隊長とは言い切らない)専用の幻晶騎士。
外装もグゥエールに似せて新調されており、ベースカラーもグゥエール同様に赤となっている。
戦闘スタイル
同期で親友であるエドガー・C・ブランシュの登場するアルディラッドカンバーが攻守のバランスの取れた安定性を重視した機体であるのに対して、双剣による戦闘スタイルとライトニングフレイルや風の刃(カマサ)といった装備もグゥエールから踏襲されており、この機体からの新装備として魔導噴流推進器(マギジェットスラスタ)を制式採用しているのも特徴。
出力や噴射方向こそ限定されているものの、ティラントーの膂力すら押し切る程に突破力は高く、グゥエラリンデの切り札として機能する。
また攻撃特化な機体ではあるが、その為の装甲強化も怠っておらず、本体の防御力は通常の機体よりも高い。
活躍
大西域戦争ではディートリッヒの愛機として切り込み隊長として活躍し、ジャロウデク軍のグスターボ・マルドネスの駆るソードマンと二度の激戦を繰り広げた。
巨人戦争でも第二中隊のカルディトーレ達と共に大暴れしており、「所詮は小鬼族(ゴブリン)」とタカをくくっていた巨人族(アストラガリ)を、敵味方問わず驚愕させている。
追加装備
降下用追加装甲(ヘイローコート)
近接仕様(ウォーリアスタイル)機を飛空船から降下させる際に使用する、小型の源素浮揚器(エーテリックレビテータ)を内蔵した外套に似た形状の追加装甲。
マントのように広げ浮揚器を起動させることにより、ゆっくりと降下することができる。
魔導剣(エンチャンテッドソード)
ディーが紅隼騎士団(こうじゅんきしだん)団長として独立したお祝いとして、エルから送られた大剣。
その正体はイカルガの銃装剣(ソーデッドカノン)の「剣」としての機能のみを搭載した魔導兵装。
派手な装飾が施された実用性に欠けた外見をしているが非常識なまでに高性能で、試し振りで訓練場に大穴を開けるほど(まぁコピー元自体がアレなので‥‥)。
それでいて通常の魔力転換炉(エーテルリアクタ)機でも使用可能に調整されている。
史上初の支援専用騎体にして、カササギの量産版。
幻晶騎士の上半身だけといった外見に、魔力転換炉と源素浮揚器、マギジェットスラスタ等の選択武装が詰め込まれている。
マガツイカルガを参考にしており、他の機体と合体することでその機能を大幅に拡張強化、特に陸戦型の機体に飛行能力を持たせることができる。エスクワイア自体は無人機であり、合体される側が全て操作する。
コストの問題や操縦に高い技量が必要なため、まだ量産はされていないが、グゥエラリンデ用に調整された先行試作機「エスクワイア・ファルコン」と、アルディラッドカンバー用の「エスクワイア・イーグレット」が浮遊大陸の騒乱で投入された。
なお、合体時の名称はそれぞれ
「アルディラッドカンバー・イーグレット」
「グゥエラリンデ・ファルコン」
となる。
三式装備(改)・戦馬車紅(チャリオット・クリムゾン)
かつて初代トイボックスが使用していた「3式装備」こと戦馬車(チャリオット)をディーが引き取り、色を深い紅に塗装しなおした紅隼騎士団仕様。
基本は以前とほぼ変わらず、ツェンドリンブル二頭立てで引く必要があるが、紅隼には一部根強い人馬騎士愛好家がおり、それならばと配備したという経緯がある。
車体部分のグゥエラリンデ・ファルコンのマギジェットスラスタによる加速も可能。
専用の改造を施した飛空船一隻丸々を必要とするなど、運用には非常に手間がかかるが切り札として浮遊大陸編終盤で導入された。