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幻晶騎士

しるえっとないと

小説「ナイツ&マジック」に登場するロボットの総称。「幻晶騎士」と書いて「シルエットナイト」と読む。
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概要編集

ナイツ&マジック作中の世界における全高約10メートルほどの巨大ロボットの総称。

元々は巨大な魔獣に対抗するために生み出されたものだが、時と共に人間社会に普及し、現在では戦車や戦闘機のような高級兵器の位置付けになっている。

魔法剣士のような戦闘スタイルを基本としており、剣や盾による格闘戦、後述の魔導兵装を使用した射撃戦(魔法戦)などを展開できる。


操縦編集

基本的に一人乗り用。

座席の両側にある手甲のような操縦桿と、フットペダルによって入力し、それを魔導演算機が機体の動きに反映させる。ただし操縦桿とフットペダルはパイロットの機体動作イメージを補助するためのものであり、根本的には自信の肉体を動かすイメージを魔導演算機が機体操作に翻訳して伝達する。そのために、究極的には機体を動かす明確なイメージとそれを的確に翻訳できる魔導演算機があれば、操縦桿やフットペダルは不要なのである。

ちなみに、この操縦方法から機体は人形であることが望ましいとされ、後述の技術停滞の一因にもなっている。(人形を逸脱した構造にしても、それを動かすイメージを人間が想像できなかったため。存在しない腕を動かすことなど人間の脳には不可能だった。後にエルが火器管制システムを設計・導入し、イメージしなくてもトリガーとなるイメージにしたがって魔導演算機が自動で操作することで、人外の形態を再現することができるようになった)


構造編集

生物機能の単純模倣と呼べるものであり、大気中のエーテルを魔力に変換する半永久機関である魔力転換炉(エーテルリアクタ)を原動力とし、メインフレームに相当する金属内格(インナースケルトン)に駆動系とコンデンサを兼ねる結晶筋肉(クリスタルティシュー)を全身に張り巡らせ、外装(アウタースキン)を着せることで形作られる。

機体の制御はコンピュータに相当する魔導演算機(マギウスエンジン)が担い、騎操士(ナイトランナー)が操縦席で機体を操作するとそれに対応した術式が結晶筋肉を駆動させ、機体を動かす。

金属内格・結晶筋肉・外装は消耗品故に量産が効くが、大型のパーツを一体形成する工業技術が無い為、細かいパーツを強化魔法で結合させる事でパーツを製造しており、強化魔法を維持する魔力が途切れれば機体は最小単位に分解・自壊してしまう(ただし、魔力転換炉に組み込まれたリミッターによって維持に必要最低限の魔力は放出されないようにしており、滅多な事では自壊する事は無い)。

また魔導演算機と魔力転換炉は国家機密級の技術のため、漏洩・拡散を防ぐ目的でブラックボックス化しており、機体の高コスト化を招いている。特に魔力転換炉の製造方法は厳重に秘匿されており、その製造方法や生産拠点を知るのは国王と一部の重鎮のみである。

武装は人間の振るう剣や槍などを幻晶騎士用にスケールアップした物や、戦術級魔法(オーバード・スペル)と呼ばれる大規模魔法を行使する為の魔導兵装(シルエットアームズ)を使用し、内蔵火器などは基本的に存在しない。


幻晶騎士は量産化されてから今日まで数百年単位にも迄ぶものの、その設計は骨格の再設計や結晶筋肉の配置転換程度のものが殆どで、その根本的な性能は数百年間変化がない。

これは幻晶騎士が「人体の模倣・人体の延長線上のもの」という常識が長い歴史の中で定着し、筋肉の組み方を変えたり、手足を増やしたりといった人体から逸脱した姿にするという発想がなかったためである。

それ故に革新的な技術や新型機は数百年に1度程度にしか作られなかったが、エルネスティ・エチェバルリアの登場によって転生前の世界の兵器の概念や発想が導入され、劇的な変化を遂げることになる。


各国の主力兵器として配備されており、国によって機体の特色も異なる。例えば、フレメヴィーラ王国では様々な魔獣と戦うことが多いため、どの戦局にも対応できるように高い操作性と汎用性が重視されている。



構成技術編集

  • 魔力転換炉(エーテルリアクタ)

幻晶騎士の生命器官とも言える動力炉で、人間の心臓に似た形成をしている。

大気中のエーテルを取り込み魔力に変換され各器官へと送られる仕組みで、機能する限り魔力を生み出す事が出来る半永久機関。

その際のエーテル濃度が高いほど魔力質量も上昇するが、その分炉を劣化させ廃化するデメリットもある。


製造には精霊銀(ミスリル)に「命の詩(ライフソング)」と呼ばれる大規模な術式を織り込む形が取られるが、これには体内に膨大な魔力と高度な術式を展開できる技量が必要。

現在それが可能なのは「森都(アルフヘイム)に住まうアルヴの民」のみとされており、彼らの種の安全保障及び資金源の理由から他国では国家機密指定にされ、製造技術及び製造元は厳重に秘匿されている。

この為人間(アルヴの民の言う所の徒人(「ただびと」と読む))側にはその技術さえ知らされておらず(過去に伝授する試みもあったが、人間には到底理解できなかった上、製造にはアルヴの民独特の人体構造を必要とした)、現在製造可能な人間は実質エル一人のみ(擬似的なものでならオラシオ・コジャーソも製作している) 。


炉の魔力変換効率は、組み込まれる触媒結晶の品質によって左右され、主に量産向けの転換炉には品質の安定した採掘品が用いられる。

高効率のカスタム用に魔獣から出てくる結晶を使う手も取られるが、そのままでは魔力変換安定しない為製造段階での触媒結晶に合わせた調整が必要となる。


半永久機関なので大気中のエーテルが枯渇しない限りは魔力を機体に供給できるが、その出力は限定されている。そのために駆動に必要な魔力量を賄えるわけではなく、通常は炉の出力魔力に+して、結晶筋肉に貯蔵された魔力を消費して駆動する。そのため、戦闘などで消費魔力が一定値を超えると、魔力枯渇によって機体機能が停止する。

劇中当初までの機体なら量産型一基で問題なく運用可能であり、魔力枯渇など滅多に起きなかったのだが、東方様式の台頭により魔力消費量が格段に上がり、出力向上などの改造の必要性が問われてきている。


  • 魔導演算機(マギウスエンジン)

人間の脳にあたる、膨大にして緻密な術式を内包した演算装置。言わばcpuのようなもの。

結晶筋肉を駆動させる術式や、魔力転換炉の出力制御等を司る。

その性能は術式の改良こそされているものの、三百年以上もの歴史の中でも目立った変化は見られなかった。

東方様式の成立後は空き容量に火器管制(ファイアコントロール)システムが組み込まれ、魔導兵装の照準機能などが追加されていった。


  • 結晶筋肉(クリスタルティシュー)

魔法を行使する為の触媒結晶を、錬金術で加工した人工筋肉。

特定の魔法術式と魔力の作用で形状を変化させる性質を持ち、それを筋肉に見立てて収縮・伸長させて機体を駆動させる。

また、魔力転換炉で生成された魔力はそのままではすぐに大気中に拡散しエーテルに還元されてしまう為、それを防ぐ為のコンデンサ(魔力貯蔵装置)としての機能も持つ。

後に筋肉を編んで密度を増すことで出力と耐久性を向上させた綱型結晶筋肉(ストランド・クリスタルティシュー)、綱型結晶筋肉の導入によって魔力消費量が激増した事から外部バッテリーとも言える魔力蓄積に特化した板状結晶筋肉(クリスタルプレート)などに派生。


  • 金属内格(インナースケルトン)/外装(アウタースキン)

幻晶騎士の骨格及び装甲部。

ある程度小さなパーツを組み合わせ、強化魔法で強化結合している。

これによって幻晶騎士はその見た目に反して高い剛性を誇り、その巨躯を支える事が可能になるが、十分な魔力がなければ機体を支えられない欠点を孕んでいる。逆に、意図的に一部分だけ強化魔法を切ることで不要になったパーツをパージすることもできる。

後に板状結晶筋肉を装甲の裏に取り付ける蓄魔力式装甲(キャパシティフレーム)が生まれた。


  • 眼球水晶/幻像投影機(ホロモニター)

幻晶騎士の頭部に取り付けられた外部カメラと、そこから得られた情報を投影する為のモニター。

東方様式を採用した機体は、火器管制システムの恩恵によって幻像投影機に背面武装の照準を付ける為のレティクルが投影される。


  • 魔導兵装(シルエットアームズ)

人間用の杖をスケールアップした遠距離法撃兵装。

紋章術式(エンブレムグラフ)によって杖に魔力を流すだけで戦術級魔法(オーバード・スペル)を容易に扱う事が出来るが、魔導兵装一つにつき扱う事が出来る戦術級魔法は一つのみ。

必要に応じて盾や剣と持ち替えるのが基本となっていたが、エルにより背部に取り付ける補助腕(サブアーム)を介して背中にマウントする背面武装(バックウェポン)としての使用が可能となり、他の武器との併用や火力の増強につながっていった。


仕様・分類編集

  • 近接戦仕様機(ウォーリアスタイル)

剣や盾などを装備したスタンダードな仕様。本来、幻晶騎士はこの仕様のみだったが、後述のように様々な仕様が生まれたため、区別のためにこう呼ばれるようになった。

  • 法撃戦仕様機(ウィザードスタイル)

後述のレスヴァント・ヴィードから誕生した遠距離法撃戦特化型仕様。

機動力や格闘能力が大幅に低下するが、法撃による弾幕で近づく敵を一掃できる。

主に拠点防衛や、飛空船(レビテートシップ)の砲塔として使用される。

  • 投槍戦仕様機(ジャベリニーアスタイル)

補助腕に魔導兵装の代わりに魔導飛愴(ミッシレジャベリン)を装備した対空対地仕様。対空だけではなく地上での遠距離戦にも対応する。魔導兵装は使えないが法撃戦仕様と違って接近戦にも対応できる。

  • 空戦仕様機(ウィンジーネスタイル)

「飛翔騎士(ウィンジーネ)」とも呼ばれる飛行型の幻晶騎士。上記3点が装備換装による分類に対し、こちらは完全な別仕様。

ただし、現状ではシルフィアーネシリーズのみこう呼ばれており、イカルガや外国製の飛行型騎士などの別系統の機体は含まれていない。


スパロボでは編集

スーパーロボット大戦30で初参戦。

扱いはリアル系。

全体的に原点(正確にはアニメ版)よりも若干スリムにデザインされている。


特筆すべきは特殊能力「幻晶騎士」を標準装備しているということ。

どんな能力かというと、


自軍ターン開始時に最大ENの10%を回復、更にENが50%以上ある時射撃による被ダメージを70%にする(しかも、ダイレクトアタックでも貫通不可)


説明文の前半は魔力転換炉による魔力の回復を再現しているだろうが、問題は後半であり、これによりかなり打たれ強くなっている。


しかし、原作にそんな能力はなかったと思うのだが……。


また、イカルガ以外の機体は敵味方問わず宇宙適性が低いという欠点もある。そのためか宇宙で敵として出ることはない(まあ、当然だが)。一方の自軍側は強化パーツや改造ボーナスで適性を上げられるので問題なく運用できる。


主な幻晶騎士編集

フレメヴィーラ王国機編集

サロドレア風

フレメヴィーラ王国の前主力幻晶騎士で、物語開始当初はライヒアラ騎操士学園の騎操士学科で訓練機として運用されていた。

後述のアールカンバー、グゥエール、トランドオーケスの三機はこれを鍛冶学科の学生がカスタマイズしたもの。


アールカンバー

エドガー・C・ブランシュの駆るライヒアラ騎操士学園の訓練機。白き装甲を持つ幻晶騎士。

長剣と盾を装備し、攻守共にバランスに優れた機体。


グゥエール

ディートリヒ・クーニッツの駆るライヒアラ騎操士学園の訓練機。紅き装甲を持つ幻晶騎士。

陸皇事変でエルがディーから半ば強奪する形で搭乗・直接制御(フルコントロール)による全力運用を行った結果、金属疲労と魔力切れによって自壊。

その後テレスターレの技術を投入して改良された。


訓練機

ヘルヴィ・オーバーリの駆るライヒアラ騎操士学園の訓練機。

陸皇事変で大破し、テレスターレの一号機に改造された。


サロドレアの次世代となるフレメヴィーラ王国の制式量産機。

サロドレアからの変更点は筋肉の張り方や骨格の構造を改めている程度で、性能に殆ど差は無い。

カルディトーレが後継機となったことで一線を退いた。


サロドレアをベースとしたフレメヴィーラ王国の国王騎。

王城の玉座の間に鎮座されている。


テレスターレ

エルのアイデアを元に騎操士学園で開発された新型幻晶騎士。

後に続く東方様式(イースタン・モード)の祖と言える存在。


国立機操開発研究工房(シルエットナイトラボラトリ)がテレスターレをベースに開発した量産試作機。


カルダトア・ダーシュの改良型でカルダトアに代わる制式量産機。

テレスターレの最新技術とフレメヴィーラのお家芸である操作性の高さを両立した傑作機。


ツェンちゃん

エルがアンブロシウス国王(当時)との約定を果たす為に発案した人馬を模した(当時としては)前代未聞の幻晶騎士。

試作機に当たるツェンドルグは術式が未完成なため、二人で機体を制御する仕様となっている。

術式が完成した事で、量産機であるツェンドリンブルは一人乗りに仕様変更された。


エルが先王となったアンブロシウスとその孫エムリスの依頼でカルディトーレをベースに開発した金獅子と銀虎。

外装は異なるが、性能等は同一の兄弟機。


銀鳳騎士団第一中隊の隊長となったエドガーの専用機。

アールカンバーに似せてカルディトーレを改修しているが、アールカンバーと同じくベース機から殆ど手は加わっていない。


グゥエールを模してカルディトーレ(Web版ではその近接戦仕様であるカラングゥール)をベースに改修された銀鳳騎士団第二中隊ディー専用の幻晶騎士。


イカルガ(アニメ版)

銀鳳騎士団旗機。

エルネスティのエルネスティによる、エルネスティの為の専用幻晶騎士。

「鬼神」「地上最強の戦闘能力を持つ史上最高の欠陥機」等の二つ名を持つ。


飛行可能な一般機を目指して開発された空戦仕様機(ウィンジーネスタイル)仕様の幻晶騎士。

人魚のような外見をしている。


シルフィアーネの量産型。基本構造は試作機と変わらない。イズモのような飛空船との連携を前提としている。


ボキューズ大森海での虫型魔獣「穢れの獣(クレトヴァスティア)」との戦闘で大破したイカルガとシルフィアーネの使えるパーツをかき集め、大森海で収集可能な素材を使用してエルが作り上げた機体。

開放型源素浮揚器(エーテルリングジェネレータ)によって自機はもちろん周囲の物も浮遊させることが可能。


カササギと再建させたイカルガを即興で合体させた機体。

「急場しのぎの産物」ではあるが、巨大な穢れの獣「魔王」をもほぼ単騎で倒すほどの最強の機体。


解体されたカササギの機能を継承する形で作られた新型機。

アディことアデルトルート・オルター改めアデルトルート・エチェバルリアの専用機。


シルフィアーネ三世とイカルガが合体した完全なマガツイカルガ。

エルとアディの夫婦でないとまともに制御できないが、旧マガツイカルガ以上の性能を誇る。

なお、「ニシキ」は「二式」ではなく「錦」とのこと。


様々な新技術をバランスとかお構いなしに積み込んだ「エルネスティの玩具箱」。初代ははイカルガ完成前に、マーク2は諸事情でイカルガが使えないときに使用している。

なお、web版では初代は別機体扱いであり、書籍版のマーク2が初代となっている。そのため、web版で登場したマーク2は書籍化されたら「マーク3」になる予定(ちなみに、マーク3は技術検証用の機体)。


トイボックスシリーズとイカルガの技術を合わせた新型機。

ある緊急事態で失われたイカルガに代わり開発された。

人型の量産型幻晶騎士では初めて魔力転換炉を2機装備している。

選択装備(オプション・ワークス)による換装にも重点を置いており、試作一号機「イカルガ・カギリ」は専用装備によりイカルガとほぼ同等のスペックに引き上げられている。

これほどの高性能でありながら、特別な素材を使っていない量産型イカルガ


ジャロウデク王国機編集

間者集団「銅牙騎士団」の使用する潜入工作用幻晶騎士。

戦闘力を犠牲にしながらも隠密性に特化している。


  • ヴェイロキノス

ヴィッテンドーラをカスタマイズした機体。

素早い挙動で一撃離脱戦法や奇襲を得意とする。


ジャロウデク王国の「黒顎騎士団」が使用する重量級幻晶騎士。

その分、操作性や燃費が悪いが、源素供給機(エーテルサプライヤ)という機関で補っている(他のジャロウデク機にも搭載)。

書籍・アニメ版では後述のヴォラキーロが登場しないため、ジャロウデク王国の「黒顎騎士団」の使う量産機は全て本機で統一されている。


  • ヴォラキーロ

ジャロウデク王国の「黒顎騎士団」が使用する軽歩兵型幻晶騎士。Web版、漫画版で登場。

東方様式を採用している次世代機であり、ティラントーに比べ標準的な体型を持つ。


  • ソードマン

グスターボ・マルドネスの専用機。

彼の趣味に合わせて全身にこれでもかと言う程に剣を取り付けている。

武器は当然剣のみだが、剣は失っても次々と持ち替える事ができる上補助腕を使って最大四本の剣を同時に振るう事も可能。

また、取り付けられた剣の鞘は(グスターボは意図していないが)追加装甲としての役割も発揮する。

Web版、漫画版ではヴォラキーロをベースに、文庫版・アニメ版では完全なワンオフ機として登場している。


ジャロウデク王国王族専用の幻晶騎士。

容易に動けない国王騎に代わって実質的なジャロウデク軍の旗機としての役割を担っている。


グゥエラリンデとの戦闘で大破、放棄されたソードマンの代替機としてグスターボに与えられたアルケローリクスの改造機。

「死者の剣」とも表記される。


  • アンキュローサ

鹵獲したレスヴァント(アニメ版ではティラントー)に、後述のレスヴァント・ヴィードと同様の装備を施したもの。


  • ブロークンソード

敗戦後に再建されたソードマンにデッドマンズソードの技術を取り入れて改修した最新鋭機。ただし、源素供給機はコスト上の問題からオミットされている。

乗機を失いながら、ティラントーなどを乗り回して戦果を挙げたグスターボに褒賞として与えられた経緯を持つ。


  • ダルボーサ

敗戦後のジャロウデク王国における最新鋭機。

ティラントーの廉価版ではあるが、過剰な装備は削ぎ落として標準に落とし込んでいる。

グスターボ率いる剣角隊の活躍も加わり、名機と評価されている。


クシェペルカ王国機編集

クシェペルカの制式量産機。他国の機体よりも細い独特なシルエットが特徴。

その見た目から「案山子」と揶揄される事もある。


レスヴァントに4本の補助腕と背面武装及び外付けの大型蓄魔力式追加装甲「ウォールローブ」を装着し、多連装の魔導兵装による法撃特化型とした改修機。

当初はレーヴァンティアがロールアウトするまでの繋ぎだったが、その有用性から法撃戦仕様機(ウィザードスタイル)が確立された。


フレメヴィーラ国王リオタムスの了承を得てカルディトーレの設計を参考にして開発されたクシェペルカの新型量産機。

対空装備の魔導飛愴(ミッシレジャベリン)を背面武装の代わりに装備したバリエーションも存在し、後の投槍戦仕様機(ジャベリニーアスタイル)の原型となった。

アニメ版では未登場。


クシェペルカ王国の国王騎。

ジャロウデク軍の王都襲撃の際破壊されたが、エレオノーラ・ミランダ・クシェペルカの即位後に複座型のカルトガ・オル・クシェール二世が新造された。


エレオノーラへのアーキッド・オルターの婿入りが決定したことによる手土産として、クシェペルカ王国に贈られた新型シルフィアーネ。

単体での戦闘能力を重視して製作されている。

現状、クシェペルカでは唯一の空戦仕様機。


パーヴェルツィーク王国機編集

  • シュニアリーゼ

パーヴェルツィーク王国に配備された新型量産機。

開発には元ジャロウデク王国のオラシオ・コジャーソが担当、イレブンフラッグスなどのジャロウデクから流出されたものを使った中途半端な機体とは異なり、完成度の高い機体として組み上げられた。


その他編集

  • 幻獣騎士(ミスティックナイト)

ボキュース大森海に取り残された第一次森伐遠征軍の生き残りの子孫「小鬼族(ゴブリン)」が使用する幻晶騎士。

第一次森伐遠征軍が派遣されたのが数世紀前であるため、サロドレアかその前の世代が元と推測されるが、現地改修が繰り返されており、もはや原形をとどめてない。


幻晶甲冑(シルエットギア)編集

陸皇事変でライヒアラの保有する訓練機の大半が大破し、訓練課程に空いた穴を埋める為にエルネスティの発案した小型幻晶騎士とも言えるパワードスーツ

詳細は該当項目へ


飛空船(レビテートシップ)編集

オラシオ・コジャーソが一族の秘術である純エーテル作用論を応用して作り上げた世界初の本格的な航空戦力。

「源素浮揚器(エーテリックレビテータ)」によって高濃度のエーテルを生成し、そこに発生する浮揚力場(レビテートフィールド)により浮遊する。

詳細は該当項目を参照。


飛竜戦艦(ヴィーヴィル)編集

戦闘力と機動力を持つ航空戦力として建造された完全戦闘用飛空船。劇中には二隻が存在する。

詳細は該当項目を参照。


立体物編集

バンダイのロボット魂シリーズに『ROBOT魂SIDE:SK アールカンバー』、『ロボット魂SIDE:SK グゥエール』がラインナップ。2017年10月13日に発売された。


関連タグ編集

ナイツ&マジック

ロボット兵器


アームスレイブ:ラノベ原作ロボットアニメにおける同じ大きさ(8m台)のリアルロボット兵器仲間


ワースブレイド:作中に登場する操兵が同サイズ(8m台)かつファンタジー世界のロボット兵器


フレームグライド:作中に登場する騎兵がロボット兵器かつファンタジー世界

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