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CV:高橋李依


人物編集

ナイツ&マジックの主人公。

愛称は「エル」。紫がかった銀髪と整った容姿を持つ少年。


家族構成は父「マティアス」、母「セレスティナ」、祖父「ラウリ」の四人構成。父は騎操士(自身が入学してからは、騎操士訓練教官を務める)、祖父はライヒアラ機操士学園の学園長を務めている。


身体が同年代の子供と比べて小柄な為、その整った容姿もあって少女と間違えられる事も多い

誕生日は明言されていないが、劇中の描写からおそらく西方暦1265年生まれで、年齢は12歳(陸皇(ベヘモス)事変)→16歳(大西域戦争(ウエスタン・グランドストーム)開始時点)→18歳(ボキューズ大森海遭難時)→20歳頃(アディとの結婚式時点)だが、ほとんど見た目は成長していない模様。web版の設定でも、身長は最終的に150cmまでしか伸びないとのこと。アニメ版の設定資料集においても、大西域戦争の時点で150cm前後として描写されている。


その正体は、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した日本人プログラマー「倉田翼」の生まれ変わりである。

前世でプラモデル製作を趣味とするメカオタクだったことが幸い(災い?)し、転生当初はロボットもプラモもないことに落ち込む日々を送っていたが、幼少期に幻晶騎士(シルエットナイト)と呼ばれる巨大ロボットの存在を知った事から(原作、漫画版では幻晶騎士の模擬戦を見たことで、アニメ版では町の外で魔獣に襲われたところを父の乗る幻晶騎士に助けられたことが切っ掛け)、いつか幻晶騎士に乗り、更には自分だけの機体を作り上げるという夢に邁進する。

しかし、その行動は「学園入学初期に中等部の授業を受ける為に初等部の授業を実力を見せつけ免除させる」「一個師団相当の戦力を要してようやく倒せるか否かのレベルの巨大魔獣を幻晶騎士単騎で手玉に取る」など、もはや「暴走」と呼ばれる域に達している。


その行動力、発想力で常に周囲を驚愕させ続け、陸皇(ベヘモス)事変、カザドシュ事変など様々な事件の中心に立ち、カザドシュ事変を機に設立された銀鳳騎士団の団長に就任した事で、彼の暴走の規模は爆発的に拡大。

自分の趣味を貫き通し、それを周囲に認めさせ続けた結果、身分上は一介の騎士団長でありながら、幻晶騎士関係の権限に限り国王かそれ以上の権限を持つという極端な立場に収まった。

なお、幻晶騎士そのものが軍事力であるため、事実上の軍の総大将とも言える。(作中でこの話を聞いたクリストバルは激昂している。)


魔術演算領域(マギウス・サーキット)で魔法術式(スクリプト)を処理するこの世界の魔法の仕組みが前世におけるプログラム言語に似ている事から術式を書き換え効率的なものに改造してみせる他、幻晶騎士に前世のメカ知識を加えた改造を提案する天才少年だが、一方で目的の為なら地道な鍛錬を怠らず失敗から何かを学ぶ事も多い努力家でもある。

常人を超える魔力や魔法知識もまた、幼少期から続けた鍛錬の賜物であり、幼馴染であるアーキッド・オルターアデルトルート・オルターの兄妹にもその手ほどきを行っている。エルの直弟子とも言える両者も共に高い実力を持つ。

また、魔法関連のスペックに隠れがちだが、(前世の経験から)プレゼンテーション能力にも長けており、時代を先取りした(革新的過ぎる)技術の有用性を周囲に理解させ、興味を惹き付けて実行に踏み切らせる話術の持ち主である。

また先見性も高く、飛空船の登場に各国が色めき立つ中において「今後は大航空時代に入る以上、飛空船単体だけではなく、飛空船を護衛する戦力が必要になる」と周囲を説き伏せ、飛行能力を持った幻晶騎士の開発に踏み切らせている。


幻晶騎士が絡むと際限なく暴走する自他ともに認める狂人であるが、それでも倫理観や良心、仲間意識はちゃんと持ち合わせており、親友の為なら幻晶騎士を捨てる事も厭わない。

基本的には温厚かつ仲間想いな性格で、家柄や権力・実力を誇示しない好人物。

さらに義理堅い一面もあり、巨人戦争に加わったのも、(愛機のイカルガを壊されたのも大きいが)遭難した自分とアディを同胞として迎え入れてくれ、生活を共にした巨人族(アストラガリ)のカエルレウス氏族を虐殺されたからというのが原因である。

この時、自分たちを捜索に来た銀鳳騎士団には「自分たちみたいに理由がないのだから(無理に)参加する必要はない。」と、無理に命令しようとしなかった(結局、団員たちは「勝手に動いて」という形で参加したが)。

要するに、幻晶騎士が絡まなければ(一応)真面目な常識人な性格であるため、狂人ではあっても決して悪人でも外道でもない。

一方で、興味のないこと、面倒なことは避けたがる傾向があり、特に爵位や身分などの堅苦しい物を嫌がり、本来であれば幻晶騎士の流通関係に口を出せる権限を与えられているものの、それらにはほとんど関わっていない。

こう書くと単に自由気ままに生きているようにも思えるが、自分の行いやそれに伴う責任にはしっかりと向き合う誠実さも持ち合わせており、それが自身と銀凰騎士団を律する大きな要素となっている。

また、先進的な技術を次々と生み出しているが、その技術は荒削りな部分も多く、彼自身も錬金術などのノウハウを持たない為、試作や実用化の際にはダーヴィド達鍛冶師達の協力が不可欠であり、本人もその点を自覚している。

特に大規模なものに関しては、国立機操開発研究工房(シルエットナイトラボラトリ)が調整の中心を担っている。

戦闘においても、フレメヴィーラのみならず作中最強の騎操士ではあるものの、圧倒的質量と火力を持った飛竜戦艦との初戦では互いに決め手を欠いて痛み分けに終わり、穢れの魔獣の初見殺しとも言える能力の前に一度は敗北するなど、最強であっても決して無敵という訳ではない。

また、(魔導噴流推進機の)実験で幻晶騎士1体をお釈迦にしてしまい、自身も死にかけた時は、アディやダーヴィド達から思いっきり大目玉を食らっている。


前世で愛用したモデルガンを模した銃杖(ガンライクロッド)「ウィンチェスター」を二挺愛用し、小柄でウェイトが少ないという欠点を補う為に身体強化魔法や空気圧縮魔法を駆使した高速戦闘を得意とする。

幼少期からの鍛錬と前世の知識を応用した魔法を始めとする戦闘能力は非常に高く、小型魔獣はもちろんのこと、(戦い方次第では)幻晶騎士と同程度のはずの決闘級魔獣とも生身で戦える。

(設定資料兼備忘録によると、見た目相応に体力などのフィジカル面には不安が残り、戦闘能力は魔法依存かつ徹底した機動性重視との事)

一方で、自身の魔術演算領域で直接制御(フルコントロール)できるため、操縦技量自体は劇中最強レベルなのだが、小柄な体格ゆえに通常の幻晶騎士の操縦席では操縦桿等に手足が届かず、イカルガのように体格に合った操縦席を特注で作るか、通常の操縦席を改造しないと(アニメ版では、トイボックスの座席の背もたれ部分の厚みを増すことで対応している)上手く操縦できず、専用の機体を作ろうとしたのもそれが原因である(当初は”乗ることだけ”を考えていた)。


幼馴染のアディについては添い寝や膝枕を所望されるものの、あまり異性として認識していなかったが、次第にその認識に変化を生じさせ、(巨人戦争後に)アディからの求婚で婚約関係を結び、国王陛下の計らいもあって王都カンカネンで式を挙げ、夫婦となった。

アニメ版では、(当初は)アディやステファニアに抱きつかれても無反応だったが、森都から帰還後辺りからアディに対して満更でもなさそうな表情を見せるなど、変化が見て取れる。

余談だが、アディとの婚約の際に国王・リオタムスは「アレも結婚という普通の事が出来るのだな」とコメントしている。


巨人戦争後、各中隊が銀鳳騎士団の配下として独立したのに伴い、「大団長」と呼ばれるようになる。

ただし、アディからは「小さいけれど大団長‥‥」とツッコまれ、ディーには爆笑されたり(これに関しては流石にエルも怒り、銃杖を手にしてディーを追い回している)と、早速エルを弄るネタに使われている。


なお、「小説家になろう」の投稿では関西人という設定であり、口では標準語(異世界の言葉)を話しつつも頭の中では関西弁(日本語)で思考する描写があったが、書籍版では削除されている。


精神年齢に関しては、肉体年齢に前世の年齢(28歳)を足したもの……という訳でもなく、前世の記憶故に知識や理解力・思考力こそ大人並だが、それ以外の部分は年齢相応。

どちらかと言えば倉田翼の記憶と知識・ロボットへの情熱を引き継いだエルネスティという存在と言った方が正しい。


倉田翼編集

エルくんカワイイヤッター!!!

CV:阪口大助

エルの前世

日本の中堅ソフトウェア会社に身を置くプログラマーで、その有能さから、締め切り間近の案件に追われ地獄絵図と化した現場にヘルプに回った際に重宝され、「我が社が誇る『最終防衛ライン』」と呼ばれていた。

しかし交通事故によって命を落とし、その魂は異世界に転生し、エルネスティ・エチェバルリアとして生まれ変わった。

常に丁寧語で話し、度を越したロボオタとしての気質はそのままエルにも受け継がれている。

有能だがそれを鼻にかけない人柄から、同僚や後輩達からも慕われていた模様。

漫画版とアニメ版のデザインが異なり、漫画版は地味目の青年なのに対し、アニメ版は容姿の整ったメガネの青年となっている。

アニメ版では、考え事をするときなどに人差し指で自分の顎を数回つつく癖があり、それはエルにも受け継がれている。


主な発明品編集

  • 銃杖(ガンライクロッド)

エルが幼少期に考案した、魔法を使う杖と剣を一体化させた銃型の魔法の杖。

前世で愛用していたモデルガンにちなみ、エル用のものはウィンチェスター(アニメ版では「ガンライクロッド」としか呼ばれてない)と名付けられ、二挺を常に持ち歩いている。

「魔法を狙いを付けて撃つ」事で命中率を向上させるために銃の形態を取り、即座に接近戦を行う為に銃剣が取り付けられている。

また、キッドとアディは剣の峰に杖を装着する形式の「ガーンディーヴァ」を使用する。


  • 綱型結晶筋肉(ストランド・クリスタルティシュー/ストランドタイプ・クリスタルティシュー)

幻晶騎士の構成部品の一つである結晶筋肉を束ね、耐久性を向上させたもの。

編み込む事で筋肉の収縮距離が伸びる為、通常のそれよりも出力が増大し重量機にも匹敵するパワーを発揮しうるが、出力が増えた分消費する魔力も増大し、燃費の悪化に繋がっている。

試作当初は骨格すら耐えきれず自壊してしまう有様であり、鍛治士組は全身のバランス見直しを行う羽目になった。


  • 背面武装(バックウェポン)

幻晶騎士の背面に簡素な構造の補助腕(サブアーム)を取り付け、そこに魔導兵装(シルエットアームズ)を持たせる事で剣や槍を持ちかえる手間を省き隙のない攻撃を可能にしたもの。

二つ以上の魔導兵装を同時使用できるため、火力の増大や魔導兵装の使用機会の増加にも繋がった。

一方で、戦術級魔法(オーバードスペル)の使用機会の増大は魔力の消費増大を加速させる為、綱型結晶筋肉と共に燃費の悪化を招いている。

同時に開発された火器管制システム(ファイアコントロール)が機体の魔導演算機(マギウスエンジン)に追加された事で、魔術兵装の照準が付けられるようになっている。

エルが製作した魔法術式を使用しており、テレスターレを強奪したジャロウデクを始めとする西方諸国各国が模倣しているが、魔法術式を完全には解析しきれず、言わば劣化コピー的なものが多く出回る事になる。


  • 板状結晶筋肉(クリスタルプレート)

機体の燃費の悪化に伴い、それを解決する目的で精製された魔力貯蓄量(マナプール)に特化した結晶筋肉。

後に外装(アウタースキン)の裏地を板状結晶筋肉で覆った蓄魔力式装甲(キャパシティフレーム)に発展した。

アイデアをまとめたのはエルだが、大本の発想はアディのなにげない一言から生まれている。


幻晶騎士を大幅に簡略・小型化した一種のパワードスーツ

当該記事を参照


  • 紋章式認証機構(パターンアイデンティフィケータ)

幻晶騎士の盗難を防ぐ為の鍵。

機体の操縦席に設えられた差し込み穴に、機体と対を成す銀の短剣を差し込み、刻まれた紋章術式(エンブレムグラフ)が合致しない限りは機体を動かす事すら出来なくなる。

後にこの銀の短剣が騎操士の身分を表す代名詞として扱われることになる。


  • 選択装備(オプションワークス)

幻晶騎士に用いられる選択装備の総称。

補助腕に背面武装ではなく盾を保持する可動式追加装甲(フレキシブルコート)、ワイヤーを飛ばし電撃魔法に指向性を持たせるライトニングフレイル、そして、移動用魔法「エアロスラスト」を機械的に再現した魔導噴流推進器(マギウスジェットスラスタ/マギジェットスラスタ)等がある。


  • 魔導飛槍(ミッシレジャベリン)

従来の幻晶騎士で飛空船(レビテートシップ)に対抗するため、大型の飛槍(ジャベリン)に推進・姿勢制御用の触媒結晶を取り付け、飛距離や発射速度を向上させたもの。

誘導・魔力供給用の銀線神経を接続した有線誘導式地対空ミサイルと言える代物で、「ミッシレ」という名称も、「ミサイル(Missile)」をローマ字読みした物と推測される。

法撃の届かない高度でも届くため、飛空船への有効打となった。

幻晶騎士や飛空船に専用のランチャーを取り付けて使用するが、誘導を行うには独自の感覚が必要で、複数同時に誘導制御を行える者は限られる。また、槍の自動装填が出来ないため、再装填には幻晶甲冑のサポートが必須になる。

後に空戦仕様機(ウィンジーネスタイル)の開発・量産に伴い、小型・軽量型の魔導短槍(ショートスピア)や騎槍に魔導飛槍を装備した複合型空対空槍(トライデント)などのバリエーションが生み出され、飛行型の魔獣用の空対空兵器としても使用されるようになった。


主な搭乗機編集

陸皇事変でヘベモスから逃げ出したディーから強奪する形で使用した訓練機。

エル自身の魔術演算領域で機体を直接制御し、普通では考えられない程の繊細かつ柔軟な動きを発揮したが、エルの操縦に機体が追い付いていたとは言いづらい。最後にはベヘモスを倒すものの、無茶のし過ぎで大破・自壊してしまった。


魔導噴流推進器のテストの際に使用。

テストの度に修復が繰り返され、最終的にトイボックスに改修されている。


魔導噴流推進器テスト用のカルダトアをテレスターレ型に改装し魔改造したもの。

改造のし過ぎで性能はテレスターレよりも低くなり、バランスも悪い。

「エル専用のおもちゃ箱」という意味からこの名前がつけられた。


エルが自分専用の機体として設計した鎧武者型の幻晶騎士。

圧倒的な性能で大西域戦争で無双した。

(エルにとっては)それまでの成果の集大成で大事な宝物である。


漫画版17巻第121話「ユー&アイ」にて搭乗。

休暇を貰った(というよりは取らされた)エルが考え事をしながら散歩をしていた際にはぐれ、決闘級魔獣と戦闘していた本機に遭遇。

グゥエールの時と同じく、半ば強奪に近い形で搭乗するも、今回は念のため持参していたワイヤーアンカーにて(座席や騎操士に)危害を加えることなく『接続』。

当人曰く、以前よりもスムーズに接続出来ているらしく、難なく魔獣を討伐することに成功したのであった。

余談だが、サロドレアはエルがこの世で初めて出会った幻晶騎士である。


イカルガとシルフィアーネの残骸やその他諸々を使って建造した機体。

急場しのぎの機体だったが、再建造されたイカルガと合体しマガツイカルガとなった。


カササギの炉をイカルガに移植するまでの間に使用した。

巨人と先王アンブロシウスの乗るジルバティーガの腕試しの間に入り込み、これを諌めた。

ちなみに、二人の戦闘は相当激しかったものの(不意打ちとはいえ)双方と互角に戦っており、魔改造を施したか、もしくは直接制御をしていた可能性がある。


クシェペルカ王国へのアディとの「新婚旅行」にイカルガの代わりに用意した機体。

カルディトーレをベースに、一ヶ月ほどでほぼ別物に魔改造した。

しかし浮遊大陸で大暴れした挙句、自爆装置で機密保持も兼ねて爆散した(なお、アディの追求によってイカルガにも自爆装置を詰め込んでいた事も発覚した)。

※Web版では「トイボックス(Mk2)」表記


  • 玩具箱之弐式(トイボックスマーク2)(Web版)

浮遊大陸編の終了後、新技術のテスト用の機体として開発された新たなトイボックス。

あくまで実験用だがスペックはかなり高く、エーテル生命体「魔法生物(マギカクレアトゥラ)」に憑りつかれ暴走したマガツイカルガニシキに対抗するため、積めるだけの武装を取り付けた「玩具箱之弐式(トイボックスマーク2改カスタム)・ロビン・完全武装(マキシマムオプション)」に即興で改修され実戦投入。

あと一歩まで追い詰めるも、魔法生物によりイカルガが魔獣「イカルガ・シロガネ」に変異、取り逃してしまった。

※書籍化されたら「トイボックスマーク3」に名称変更される予定。


  • 斑鳩限(イカルガ・カギリ)

トイボックスシリーズとイカルガの技術を合わせた新型機「玩具箱之汎式(ヴァーサタイルトイボックス)」の試作一号機。

専用炉の再生産が不可能であることからイカルガをそのまま作り直すことは断念せざるを得なかったため、代替として開発された対イカルガ・シロガネ用の機体。


開発からそれなりに年数が経っているイカルガの特性を最新の技術で再構成しており、かなりの高性能機でありながらイカルガとは違い特殊な部品を用いておらず量産が可能ないわば量産型のイカルガである。


余談編集

ライトノベル作品の主人公の中でも異例づくしのキャラクターでもある。

小説や漫画の表紙をヒロインが飾る事が多いライトノベル市場において、(一応)男性主人公でありながら、原作小説・漫画版の双方で長期に渡り、単独で表紙を飾り続けた。

記録は漫画版6巻がキッドとアディ、小説も9巻でウェディングドレスのアディとのツーショットになったため、記録は小説・漫画合わせて13巻分で止まったが、「男性主人公単独」という縛りを外せば記録は更新中である(この場合、『ソードアート・オンライン』など、同様の事例が増えることになるが)。

小説11巻では、かつての宿敵であるオラシオと小王(オベロン)との非常にカオスなスリーショットを飾っている。


作風の都合もあるのかもしれないが、ラッキースケベなことは起こしていないし、何気に三角関係ハーレムを形成しているというわけでもないという…。


え?エルくんには幻晶騎士そのものがヒロインじゃないかって?何のことかな?


また、アニメ放送と前後してねんどろいどが発表されており、(ライトノベル作品の主人公としては)異例の速さで立体化を果たしている。


アニメ版では、敵の戦艦からの弾幕を避ける際の叫びが「なんとぉー!」となっていたり、落下する飛竜戦艦を押し返す際に至っては「伊達ではありません」などガンダムシリーズのパロディ的な要素が追加されている。


作中では魔導噴流推進器を小刻みに扱うのが得意であり、団員達からは「動きがおかしい」「あんな気持ち悪い機動」と言った評価で恐れられている。俗に言う変態機動という事だろう。


ちなみに、エルの狂人さが垣間見えるシーンにおいて、アニメ版では明るい表情が多いため無邪気な印象が強いが、漫画版でのエルは狂気染みた表情が多く、むしろ怖い印象が強かったりする。


なお、エルの担当声優である高橋李依氏は重度のショタコンとして有名である。


趣味嗜好編集

基本的にロボットやメカが好きなエルだが、好みの範囲(どこまでがOKでどこからがNGか)に関しては割と不明確だったため、ファンの間では長く議論の的だったが、2021年10月、Twitterにて原作者から言及がなされた。

それによると、『人型を基として拡張したもの』ならばOKとの事。

とはいえ、あくまで一番は人型兵器というだけで、それ以外の非人型兵器でも使える時は嬉々として使うし、敵対するならば人型でも非人型でも破壊するというスタンスを貫いている。


現に、書籍11艦ではかつて人型兵器の繁栄のために徹底的に叩き潰した飛龍戦艦を、自分で操縦する事になった時は舵輪が壊れるんじゃないかと言わんばかりにぶん回してアクロバット飛行も生ぬるい程の変態飛行をし、搭乗員達が悲鳴を上げるレベルの暴走をしていた。


逆に自身が操縦する機体のコントロールを奪われる事はエルにとって相当な屈辱らしく、上述の飛竜戦艦搭乗時に魔法生物によってコントロールの一部を奪われた際は、怒りを露わにしていた。


自分が転生している身分なので、死んでも新たな命として転生できると信じており、敵が死んでも「良い来世があらん事を」と祈る場面もある。

しかし、劇中でも描写されているが幻晶騎士を降りて降伏すれば相手を殺害する事はしない(もっとも、その代わりに幻晶騎士を鹵獲しているが)。

自分が死ぬ事に関しては「幻晶騎士と一緒に死ねるなら本望」と言い切っているが、生き残る可能性があるなら最後まで足掻く。そして、上述の通りに仲間や味方の危機を優先して、幻晶騎士を捨てる事も躊躇わないため、決して死を軽んじている訳ではない。

こういった独特の死生観は、前世で未練を残して死んだ事に対する無念から来るもので、要約すると「未練を残して死ぬよりも、やりたい事を精一杯やって、その為に精一杯足掻く」といった彼の理念が窺える。

ある意味、誰よりも全力で今の人生を謳歌する事に命を賭けているとも言える。


『きれいなショット・ウェポン』という渾名が付けられるほど、聖戦士ダンバインショット・ウェポンとは共通点が多いものの、ショットが作ったオーラバトラーが『元々の世界になかった戦乱を巻き起こした元凶』であることに対し、エルが作った幻晶騎士は『元からあった技術を発展させた物』『数多の脅威から自国や西方諸国を護るための抑止力』と対照的である。

戦乱の原因になったのはジャロウデク王国がエル達が作った新型幻晶騎士を盗んだせいであり、聖戦士ダンバインで例えるなら『きれいなドレイクが治めるきれいなアの国が開発したダンバインを、汚いナの国の汚いゼラーナ隊が盗んで戦乱を引き起こした』ようなものである。

また、戦乱を引き起こしたもう一つの要素にして最大の要因である飛空船に関してはオラシオが独自に開発した新技術な為、立ち位置的にはオラシオの方がショットに近いとも言える。


外部出演編集

そして2021年、数多のロボットが交わるスーパーロボット大戦30にイカルガを引っ提げて参戦。

また、正反対な要素が非常に多いこの人との絡みがどうなるかも注目されていた。

原作同様、本作の舞台とは別の世界の地球からの転生者であるのだが、転生元の世界は新条アカネの出身世界と同一。後述の魔法騎士と知り合った際、彼女達から本作の世界の情報を得ていた事で、自身の前世の地球とは別世界であると予め認識していた。説明が面倒になると考え、自軍には転生に関する秘密は明かしていない。

そしてストーリーでは案の定、多彩なロボット達の競演に大興奮して熱弁を繰り広げていた。駆けつけたドライクロイツ(主人公陣営)に対しても、「あんなかっこいいロボットを操縦する人達が悪い人であるはずがない」と断言して即座に共闘を願った程(逆にアシュラーP1がパイロットのあしゅら男爵を模した姿をしていると知った際は「こんな醜悪なロボットのモデルになるヤツは悪党に決まっている(意訳)」と断言している)。そのあふれるロボット愛と暴走ぶりに自軍はドン引きし、仲間の銀鳳騎士団が(辟易しつつも)フォローする羽目になった。世界観の関係上、「宇宙」に関してしっくりこない銀鳳騎士団を率いて、幻晶騎士が宇宙でも活動できるように改造する手伝いをしている。

(ただし、幻晶騎士はイカルガを除き宇宙適性はB止まりである為、宇宙でも主力にするには、機体を改造するか強化パーツで補正を付けよう)

また、そのロボット愛ゆえに自軍の機体の特性も熟知しており、幻晶騎士に他作品のロボット技術を取り入れようと四苦八苦する様子が描かれ、あるシナリオではそれが仇となってピンチを招いてしまった。

逆に、終盤にの奇襲で自軍の機体がダメージを受けて出撃できなくなった時には、それまでに仕入れた知識を活用してメカニック達に的確に指揮を送り、ごく短時間で全機体の修理を完了させ窮地を凌いだ(しかもこの手のイベントでは、多少機体にダメージが残っていたりするのがお約束だが、この時はちゃんと全快している)。


会話の方でもはっちゃけており、Gアイランドでは生前の無念だったプラモデルの売り場に歓喜して店ごと買い占めようとしたり男性なのに女性アイドルグループの一員に選ばれたりエンジニア達の会話にしれっと混ざったりとエンジョイしている。更にはエルガイムMk-Ⅱの製造にも少し手伝っており、ダバ・マイロードがエルガイムMk-Ⅱに乗って現れた時は、重戦機エルガイム陣営に混ざって喜んでいた。

獅子王凱から勇者王ガオガイガー本編の話を聞いた時は、大興奮でベタ褒めしていた(凱も聞かせ甲斐があったようで気を良くしていた)他、エルドラソウルの合体機能をオミットしたブッチに対して、合体の浪漫と美学を長々と述べて反論した(浪花十三「長いわ!」とツッコまれたが、ネロには熱意が伝わった)。

蒼斧蛍汰とは初対面から意気投合し、自軍のロボットについて長時間も熱く談義するほど。一度、自軍全員でスーパーロボット談義をしたが、あまりの熱意と長時間の語らいに加えてアムロ・レイ兜甲児までが談議に参加してより濃密な話になった結果、4人以外の全員がグロッキーになってしまった。 どうなってんの……。

また、同じロボオタクとして、発売前から絡みが期待されていたリュウセイ・ダテとはダウンロードコンテンツキャラのため、あまり絡みがなかった(ただしマサキからは、本人がいるかいないかに関係無く「誰かさんを思い出す」とツッコまれている)が、オラシオと初対面した時、機動兵器を否定された際に二人揃って反論などを行うなどをしていたので、もしかしたら仲が良いのかもしれない。

なお、意外にもドライストレーガーについては機動兵器を否定するものではないためか、手放しにべた褒めしている。「地球を救うために秘密裏に作られた戦艦」という設定だけで興奮するらしい。


戦闘時の特殊戦闘台詞も豊富で、あらゆる勢力のロボット(MSヘビーメタル機械獣など)の姿に感激しているが、逆に戦艦相手だと「戦艦よりロボットと戦いたいのに」と不満を露にしている。

ちなみに、(ある意味)イカルガの同類であるバイク戦艦と戦わせると、

「道を外した考えが、こんな狂気を生み出すのです!」と憤慨する。

自身の狂気を棚上げにしている事に突っ込むべきなのか、エルから見てもザンスカールのやり方は狂気の極みと再認識すべきなのか…?もっとも、発案者のバイク馬鹿がバイク戦艦にやらせた所業は、エルの立場で置き換えればイカルガで無辜の民を大量虐殺しているようなものなので、やはりエルからしても「道を外した事で生まれた狂気」と言わしめたのは当然の評価ではある。また、前世の声優ネタの可能性もある。


また、ロボット大好きである彼は例の人のように一応、ウルトラシリーズのような特撮関連もかじっている描写が見られ(ロボット怪獣も出る事もあるが、有名な作品故に「詳しくは知らないけどある程度は知っている」感覚なのだと思われる)、「特撮は不勉強だけど、これから覚える」といった旨の発言をしている。そしてSSSS.GRIDMANアレクシス・ケリヴから、その例の人と「同じ気配がした」とまで言われている。

その一方でちゃんと空気を読むべきところは読んでおり、某一号ロボの大破・敵化二号ロボの交代の場面では、さすがに身内の悲劇であるため表情を曇らせている。進め方次第では怪獣が街を襲っているのを見て「怪獣の造形美に愛情を感じるが趣味ではない」と吐き捨てる場面もある。


上記の通り命を軽く見ていない点も健在で、死亡フラグをへし折ろうとする味方に対して「僕も大賛成です!やはり、一流の悲劇より二流のハッピーエンドです!」と応援している。


また、初登場時は異世界転移に戸惑うアディとキッドを纏め、ジャロウデク軍と交戦中のドライクロイツに共闘を持ちかけるなど、騎士団長としての一面も見せている。

また、メルヴィーからプログラミングの手腕について「チート」と言われると、「不正、ずる」という意味と受け取って真顔になり、褒めたつもりだったメルヴィーから「気を悪くしたのなら謝るよ」と宥められている。続けて彼女から「権力欲があったら悪い意味で世界の歴史を揺るがすような存在になったかもしれない」と言われると、「イカルガと共にそのような存在に立ち向かう役割を望みます」と即答した。

ある意味欲望に忠実なその姿から敵方に勧誘されることもあるが、同様に「正義のロボット軍団が悪を倒す」と毎回突っぱねている。


原作では直接絡みの無かったケルヒルトに対しては不快感を露わにするなど、テレスターレを奪われた事に対して憤りを感じている模様。

ジャロウデク兵に対しても回避時に「練度が低い」と辛辣なコメントを言うなど、本編と比べて明確にジャロウデク王国に対する敵意を見せている。


なお、本作では同じファンタジーロボット作品である『魔法騎士レイアース』のセフィーロとは同じ世界という設定であり、魔法騎士達と顔見知りと言う設定も付与されている。

DLCの追加シナリオにて彼女達との出会いが描かれており、出会った当初は戦時中で周囲がピリピリしていた事もあって、突如として現れた魔法騎士達と(特にキッドとが)一触即発になりかけるも、襲撃してきたジャロウデク軍を共闘して迎撃した事で和解した。


また、転生前の倉田翼の出身世界はこの人の現実世界と同じであることも作中で判明しており、サイドミッション「陽炎、再び」で彼女と会ったときは「何度か見かけた方と雰囲気が似ている」とのことなので、現実世界の彼女と出会っていた可能性もある。そのためか、アカネが「神」ではなくただの人間であることを見抜いており、彼女がツツジ台の創造主であることを皆が知ったときは、「ラーメンが存在しない国に行ってラーメンを作る人は神様ですか?」と、ある意味わかりやすい例えを出している(一応、異世界人のエルがラーメンを例えに出すのもどうかと思うか)。


アレクシス・ケリヴなどの超常の存在からは転生者である事を見抜かれており、「異物」或いは「理を超えた存在」と評されている。

一方で転生者という立場からアレクシス・ケリヴに対し、「上から見下ろすのではなく、一緒に楽しめば良かった」と指摘する一面も。


一部からは発売前に『価値観の違いで他作品のキャラとは相性が悪いのではないか?』と考えられたが、(ロボットの熱意にドン引きされるものの)他作品のキャラクター達との仲は至って良好であり、ファイヤージェイデッカーフルパワーグリッドマンが互いに健闘を讃え合う場面に浪漫を語った時は、自軍から賛同の声が上がっている。

また、友軍機が敵に操られた時は「コックピットを狙わずに倒せ」というブライト・ノアの命令に従っている(そもそも、ガンダムシリーズなど主人公がパイロットを殺害する描写がある作品も参戦している他、原作では人間相手に不殺を貫いているキャラが有人機を撃墜したり、ガオガイガーのゴルディオンハンマーなど確実にパイロット死ぬやろってレベルの攻撃でも相手が生存・逃亡する事は歴代スパロボで何度も描写されている)。


また、凱との対話の際には自分の体格(低身長)を気にするなど、原作では見られなかった一面も見せている。


能力面ではかなり早期に参戦できるにもかかわらず、イカルガともどもチートレベルであり、少し育成するだけで大概の敵はどうにかなってしまうほど。

特殊スキルについても、相手より技量が高いと命中率と回避率、与ダメージを上昇させる『高位演算能力』と、自軍フェイズ開始時の気力上昇と敵撃墜時の獲得PPを上昇させる『銀鳳騎士団団長』という専用スキルの他、ナイツマキャラが敵味方誰もが持っているスキルである『騎操士』が最大値であり、更に命中率と回避率、与ダメージを上昇させる。エネルギー消費を抑える『Eセーブ』や、移動せずに攻撃した後でも移動できる『ヒット&アウェイ』を積めば大概の弱点を補えるというお手頃さである。育成面で注意する事があるとすれば、高位演算能力のために技量の育成を重視するというくらいである。

一応リアル系に分類されているので、切り込み役や雑魚散らしには打って付けなのは勿論だが、機体の火力面も十分高く、対ボス戦でも十分に活躍できる。

さらに、エルの精神コマンドも『集中』『直感』『加速』『気合』『魂』と充実しており、敵の攻撃を避けまくって反撃する。

また、消費SP30という低コストの『脱力』持ちでもあるので、攻撃に参加させずとも脱力要員として活躍できる。

弱点に関しては、(強いて言えば)『覚醒』が無い事くらいである(強化パーツやExCスキルなどで代用は可能)。

条件を満たせば解放される必殺技『高機動攻撃』ではカットインが3種類(トドメ時を含む)も挿入されるという気合の入り様。

ちなみに、この技で敵にとどめを刺すと恍惚とした表情を披露する。


なお、スパロボ30参戦に当たって、原作者による「スパロボにおけるエルくん」を描いた二次創作『エルネスティエミュレータ』がTwitter内で掲載された。

譲ってもらったガンダリウムでベッドフレームを作る格納庫にベッドを置いて寝泊まりしようとするなど、スパロボ30内でも負けないくらいの暴走ぶりを見せている(フォロワーからも「エルくんならやりかねない」「光景が目に浮かぶ」などというコメントが続出している)。

その中で「メカの顔」、「きれいなショット・ウェポン」に続く新たな渾名「妖怪ロボが大好き」が爆誕した。


このように、エルの暴走っぷりはスパロボ参戦を機に悪化の一途を辿っており、アニメ版のBlu-ray化の宣伝PVでも宣伝そっちのけでスパロボ参戦に狂喜乱舞していた。


そして、遂に原作者からも


もう この子は だめです


と匙を投げられてしまった。


ちなみに、ドライクロイツがアイドル活動をするイベントでは場を凍りつかせてしまった彼であるが、後年になって中の人某アイドルアニメにて伝説的なアイドルの役を演じることになった。

もし、エルが(次のスパロボに)参戦するならその手ネタを拾うことには定評のあるスパロボのことなので、次のスパロボでは(本当に)アイドル活動をこなす彼の姿が見られる……かもしれない。






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エルくんエルくん

ナイツ&マジック まとめ・アニメ版:コミック

ナイツマ原作デザイン本表紙:ラノベ


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ナイツ&マジック

イカルガ グゥエール

銀鳳騎士団 アデルトルート・オルター アーキッド・オルター

※社会人です オタク 男の娘 合法ショタ メカの顔


リュウセイ・ダテスパロボ30で共演。ロボットアニメ好きな主人公という共通点がある。

ただし、リュウセイは「早期購入時の特典としての」ゲスト参戦であってストーリーには直接絡んでこないため、残念ながらロボ談義関連のイベントはない。なお、エルネスティエミュレータでは、かつて彼がやろうとしていた帰還直後の機体にしがみつく事をやろうとしてアディに止められた。


蒼斧蛍汰…リュウセイの代わりに彼とロボ談義に花を咲かせるイベントがある。ちなみに自軍を巻き込んだ結果、(約2名をを除いて)あまりのディープさについてこれないメンバーが続出し、(最終的には)ほぼ全員がぶっ倒れてしまった

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