ファイヤージェイデッカー
ふぁいやーじぇいでっかー
第29話から登場したジェイデッカーとデュークファイヤーが「大警察合体」(玩具上の呼称)した勇者ロボ。
友永勇太の「ブレイブアップ!ファイヤージェイデッカー!」の指令で、デュークファイヤーが頭・胸・腕・足の強化パーツに分割、ジェイデッカーに合体する。合体前に比べ約3倍のパワーを持つなど、ブレイブポリス最強の戦闘力を持つ。
基本人格はデッカードのものであり、また合体する際の指令システムも同様である。ただし、ビルドタイガー / スーパービルドタイガーと同様、合体後もデッカード・デューク双方の意識は別々に残っており、デュークからの発声や会話も可能(勇者シリーズにおける他作品の合体ロボに比べ、本作はその面が明確にされている)。
当初は、「合体成功の確率は5万分の1」という非常に低いものであったが、これはデッカードが直前に殉職(その後復活)していた影響で合体プログラムに不確定要素が生じたためであり、失敗するとデッカードかデュークいずれかの人格が破壊されてしまう可能性が指摘されていた。レジーナ・アルジーンは「いつどんな強力な敵が現れるかわからない」という懸念と「デュークの人格は消えることはない」という自信から合体テストの強硬実施を進言するが、逆に勇太やビルドチームの反発を買う。しかし、強力なアーマードチーフテンを倒すためにそれを覚悟の上で合体を行い、見事成功させた(初回の合体完了直後は両者共に無言で、当時の視聴者達をドキドキさせた)。
以降はその際の経験データを元に合体プログラムを修正し、問題なく合体可能になっている。
構想段階では「グレートジェイデッカー」という名称だったのだが、冴島総監の「よくある名前だからパス」「男の燃える情熱を体現したような名前でなければ」という言葉により、現在の名前になった。結果、勇者シリーズでは初めての「グレート~」ではない主人公ロボの強化形態になったが、いわゆる脚部の「ゲタ」や両腕のパーツなど、合体フォーマットそのものは従来の「グレート合体」に忠実である。
玩具のDX版では腕の追加武装や胸部の装甲がかなり大きく、アニメよりかなりボリューミーな姿になってしまっていた(サウンドギミックを搭載しているため、嵩が増してしまうのは仕方が無いのだが)。ただし「ブレイブガム」版では一部差し換えにより、若干だがプロポーションが改善されている(腕パーツは専用のパーツに差し替えのため、デューク側のパーツがほぼ余ることになるのが難点と言える)。
そして、一度限りの登場だったジェネシックガオガイガーを除けば、スーパーファイヤーダグオン(3回)とグレートファイバード(8回)に次いで、出番が少なかった。スーパーファイヤーダグオンと違い副作用を解消した合体形態ではあるのだが、逆に出番を増やすと今度はデュークファイヤーの出番が減ると言う懸念もある。デュークの言葉を借りれば『(超AIを持った)自分達を【ただ作業をこなすだけ機械】と同じように扱って欲しくない』。フォルツォイク親子操るマッドマザーとの最終決戦ではこの形態にならずデュークファイヤーで挑んだのも、メタ的に言えば要するにデュークファイヤーを合体パーツ扱いにしない為、致し方なかったのかもしれない。
なお、ゲーム『ブレイブサーガ』のキャラクター辞典では、「ところで大警察って何だ」という非常にごもっともなツッコミが入っていた。
全高:22.3m
重量:26.09t
最高出力:39800馬力
最高走行速度:520km/h
最高飛行速度:6000km/h