アーキッド・オルター
あーきっどおるたー
エルネスティ・エチェバルリア(エル)の幼馴染で、アデルトルート・オルター(アディ)の双子の兄。
通称は「キッド」。
エルから魔法を教わって鍛錬を続けてきた事もあり、アディと同じく人並み以上の魔力と体力を持ち、若くして上級魔法を操り、取り扱いに難のあるエルの発明をそれなりに扱う事が出来る。
エル達の中で一番剣の才能があり、繊細な魔法制御が得意なアディとは逆に身体強化魔法による力押しが得意なパワーファイター。
また、本作の主人公であるエルがその性格上ロボ>>>(超えられない壁)>>>女性の為、本来主人公が負うべき恋愛やら何やらの主人公が負うべきフラグの一部が彼に回されている。(後述)
フレメヴィーラ王国侯爵ヨアキム・セラーティの庶子で、ヨアキムや異母姉のステファニアからは生まれの関係も無く接して貰っているが、異母兄のバルトサールからは目の敵にされ、ライヒアラ騎操士学園入学当初に授業で実力を見せた事で彼の怒りと嫉妬を買い、アディと共に罠に嵌められたこともある。
Web版の短編「旅立ちの合間に」では後に、ステファニアの結婚式に参加した際にバルトサールと再会し、和解している。
※バルトサールはキッド達を嵌めた罰として性根を叩き直すために騎士団に修行に出されていたが(Web版ではそれに加えて学園を退学させられた)、その結果やや皮肉屋ながら人当たりのいい性格に変わっていた。
ただし、アニメ版では尺の都合上バルトサールとの一件は存在ごとすべてカットされている。アニメ版では正妻の愚兄など最初からいなかったのである。
銀鳳騎士団結成後は団長補佐としてアディと共にエルの補佐を行う。
大西域戦争(ウエスタン・グランドストーム)で、幽閉されていたクシェペルカ王国王女エレオノーラを救出した際、心が折れ、無気力状態のエレオノーラに対し、騎士の誓いを立てて彼女を励ました。
それが縁で、エレオノーラに「アーキッド様(アニメ版では「騎士様」と呼んでおり、名前で呼んだのは別れ際のみ)」と呼ばれ慕われるようになり、彼女の近衛騎士のような扱いになる。
キッド本人もエレオノーラに仄かに思いを寄せており、ジャロウデク軍との決戦時には、エレオノーラがいる本陣に特攻しようとした飛竜戦艦(ヴィーヴィル)にツェンドリンブルで突撃し、愛機を失いながらもエレオノーラを守り抜いた。
大西域戦争終了後は後ろ髪を引かれながら帰国したが、「若旦那」こと、フレメヴィーラ王子エムリスの計らいでクシェペルカ王国駐在大使となった彼の補佐として出向することになった(実父のヨアキムは了承済み)。
原作ではエムリスから出向の話を聞いた次のシーンから登場しなくなり、旅立ちの場面が描かれなかったため、具体的にいつ出向したのか(遅くとも、ボキュース大森海への遠征の時点ですでに旅立っている)は明らかになっていない。
なお、漫画版では最終話で出向の件をエルとアディに打ち明け、快く送り出されている。こちらでも明確に旅立ちの場面は描かれていないが、同話ラストのシルフィアーネ(一世)の起動実験の場面ではすでにおらず、ここまでの間に旅立った可能性がある。
その後しばらく出番がなかったが、浮遊大陸騒乱編の序盤での事実上の主役として再登場。
出向から数年後、エムリスに巻き込まれる形で発見された浮遊大陸への探検に付き合わされる羽目に。さらに、飛行型の魔獣に騎乗する先住民「ハルピュイア」の一団に襲撃され、囚われの身になってしまう(この時、銀鳳騎士団を名乗っていることから、籍は残していることが判明している)。
ハルピュイアと共に過ごすうちに、浮遊大陸が飛空船の燃料である源素晶石(エーテライト)の巨大な鉱床であることを知り、浮遊大陸が様々な国に狙われていることに気付く。
彼らを放っておけず、浮遊大陸に侵攻した都市国家群「孤独なる十一(イレブンフラッグス)」の飛空船団に、ハルピュイアや彼らと交流のあるシュメフリーク王国の一団、再会したエムリス達と共に立ち向かう。
なお、キッドが浮遊大陸に行った事をエル達に語ったエレオノーラの様子から、彼女との交際は続いている模様。
その後、自分たちの捜索に来たエル達と再会。エルがアディと結婚したことや、二人に人外の弟子ができたことに驚愕するとともに、アディと二人してエルの後を追っていたはずが、いつの間にかアディと違う道を歩んでいたことを実感していた。
この時点で一応エルの義兄ということになるのだが、エルが「義兄さんと呼びましょうか?」と提案した時は激しく断っている。
また、この頃は銀凰騎士団を離れて久しい事もあり、騎操士としては若干ブランクがある模様。それでも「最古の人馬騎士乗り」とでもいうべきその技量は高く、浮遊大陸編終盤で暴風の中でも平然と疾走する姿に、共に走ることになった紅隼騎士団の新人騎操士ゴンゾースが驚愕している。
カルディトーレ
浮遊大陸探索時、ツェンドリンブルが飛空船(レビテートシップ)の動力代わりに内部に接続されて使えなかったので搭乗。ハルピュイアが使役する魔獣と戦うが、一瞬の隙を突かれて飛空船から落下。機体からは脱出するが‥‥。
エレオノーラの騎士となったキッドだが、これについては「フレメヴィーラ王国の国王直属である銀鳳騎士団の団員が、友好国とはいえ他国の王族に勝手に仕えて問題にならないのか」という考察がある。しかし、上司にあたるエルやエムリス、エレオノーラの後見役のマルティナなど、周囲は反対どころか二人の仲を大なり小なり応援している。
また、「庶子とはいえ侯爵の子供なのだから、エレオノーラの結婚相手には申し分ないのでは?」という考察もある。クシェペルカへの出向をヨアキムが了承したことを考えると、意外と実現しそうではある。
……もっとも、半強制とはいえ浮遊大陸に勝手に行った上に、ハルピュイアの女性陣に懐かれているため、今後の二人の仲がこじれなければいいのだが。
ロボットアニメとのクロスオーバーゲーム『スーパーロボット大戦30』のPV第1弾にツェンドリンブルとともに登場し、参戦が決定している。なお、本作での参戦作品の1つでは彼とエレオノーラのように王族の女性が騎士の誓いを立てた男性がいる。但し、この男性と女性は悲劇の結末を迎えたためぜひとも関連性が気になるところである。
ゲーム本編では、アディとエルと共に異世界(前世のエル=倉田翼が生きていた世界とは別)である新宇宙正暦世界に転移して、主人公部隊のドライクロイツに保護され共に戦う。
なお、本作ではツェンドリンブルのロールアウトや異世界技術への関連から本作は試作機のツェンドルグにアディと相乗りされている(状況に応じてアディとメインに交代することも可能)。まあスパロボというゲーム的には「1人乗りの機体が2機」より「2人乗りの機体が1機」の方が有難かったりするのだが。
銀鳳騎士団 エルネスティ・エチェバルリア アデルトルート・オルター
海動剣:髪型が似ていて袖を破いた衣服を着用している繋がり、スパロボでの彼との共演はまだ先の話(ただし過去のスパロボにて相方共々異世界への転移の経験がある)
エレオノーラ「私は決意しました。これ以上の無益な涙を許すわけにはいきません……!」
エ「そこでこれからの両国の関係を慮り、相手はフレメヴィーラ王国より迎え入れようかと考えているのです……」
エ「アーキッド様のお心はとても嬉しく思います……。それに、そのような問題なんてありませんわ、“アーキッド・セラーティ”様」
「………………え゛ん?」
クシェペルカ帰国後、彼を待っていたのは…
エレオノーラからによる、彼女との婚姻であった。
それも形式上は「アーキッド・オルター」ではなく「アーキッド・セラーティ」としてーー
元々は(半ば強制的にとはいえ)無断で他国の飛空船を拝借して1ヶ月をゆうに超える期間を、女の子(ハルピュイア)達と過ごしていればヤキモチを妬くのはやむを得なかったとはいえ…
既に半ばヤンデレ化していた女王に言い訳など通用するわけもなく、彼が帰国するまでの間にノーラ・セラーティ家・果てはフレメヴィーラ国全てを巻き込んでの一大結婚(捕獲)作戦が決行されたのである。
(恐らくは「エムリスが起こした国際問題を不問にする代わりに、愛おしい人の確保に全面的に協力しろ」という密約でも交わされたと思われる…
好き合っているつっても、ちょっと強引すぎやしませんか?)
なおその時、キッドはエレオノーラの手に握られた首輪を幻視したとか。
彼の女難はまだまだ続きそうである…
とまぁ、色々とツッコミ所はあるのだが、結果だけ見れば身分差などの障害を乗り越えて(と言うかぶっ壊して)想い人と結ばれる事に変わりは無いので、そこは喜ばしい事ではある。
本人も心の整理が追い付いていないだけであって決して嫌がってる訳ではない。
さっさと覚悟を決めて欲しいものである。
- ちなみにこの話だけ作品に似つかわしくない最長のサブタイトルがつけられていたりする。
その後はクシェペルカで(おそらく、王族入りするための)勉学に励んでいたが、その間にフレメヴィーラでイカルガが暴走。魔獣「イカルガ・シロガネ」と化し西方諸国(オクシデンツ)で暴れ出したため、銀鳳騎士団が遠征に出撃。
クシェペルカからの援軍として、婿入りの手土産としてフレメヴィーラから贈られたシルフィアーネ改型“ザラマンディーネ”と共に銀鳳騎士団に合流した。
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