概要
有料DLCで追加された殺人鬼。本名は「ハーマン・カーター」。ノースリーブの白衣だったものを羽織り、所々に管という管を身体中に繋げた見た目からして狂気の塊の様な男。極めつけは開口機と開瞼器で口と眼をガン開きにしており、カラカラに乾いた皮膚からは常に電撃を発しているという凶器もとい人間狂気。
拠点の「レリー記念館」は元軍病院だったのを改造して秘密の研究施設としたもの。言わずもがな彼の職場であり、731部隊も引くような残虐を極めた人体実験の温床であった。流石にヤバいと思った政府はこれを隠匿。その結果、エンティティ率いる殺人鬼の狩場となってしまった。ゲーム上ではあまりにも大量の障害物と入り組んだ地形からTHENURSEやTHEHILLBILLYにとっては地獄。壁だらけで鉢合わせの危険がある分生存者にとっても地獄。つまり双方にとって地獄。
見た感じ、名前、やってる事等からナチスドイツ感のあるキャラだがモチーフ元は実在人物。eスポーツなんて概念も周りに根付いていない時代のオンラインゲーム最盛期、中国でオンラインゲーム中毒になった子どもに対して中毒を治すという名目で電撃ショック療法を開発して多くの子どもにそれを行った医者がいた。しかし、実態は大量の入院料と巻き上げたあげく、拷問としか言いようのない電撃を浴びせ続けて子供にトラウマを刻み込むというもの。電撃の痛みに耐えかねた子どもが逃げ出せば保護者にペナルティとして更に金を巻き上げるという某ヨットスクールも絶句するほどの文字通りのブラック医療を行ったヤブ医者であった。現在では電撃ショック療法は子供に対する虐待であるとして中国当局が禁止している。現在の消息は不明。同DLCに収録されている「フェン・ミン」は彼の被害者となった子ども達のアバターと言える。
背景
産まれながらの天才、ハーマン・カーターは人間の脳という力強い物を分析し、解体する事を目指した。そのための学を得ることを彼は苦にも思わず熱中し、学会でも一目置かれる心理学の博士となった。そして彼はいつの間にか、CIAの研究機関に配属された。しかしその機関は「国外の敵」に対抗するための対スパイ、自白の研究期間であり、彼の師のスタンパーは尽く彼から良識と光を奪い、研究に没頭させた。
叫び、嘆き、恐怖、悲哀。様々な絶望が入り乱れた阿鼻叫喚の地獄の中で黙々とカーターは「研究」を続けた。彼に近寄ろうとする同僚は誰もいなかった。いなかったという事は彼は「好きにできた」という事だった。レリー記念館が沈黙した後、カーターの研究室を覗いた者達は絶句した。自分の師でもあるスタンパー氏すら巻き込んだ狂気の実験の産物が至る所に放逐されていたのだった。そこからカーター本人の姿は確認されなかった。だが、彼がやったとしか言いようのない狂気的な世界は確かにそこにあった。
性能
左腕に電撃を溜めこみ、周囲に展開する「Treatment(治療)」モード、金棒でボコスカ叩く「Punishment(刑罰)」モードを使い分ける必要のあるクセのある殺人鬼。治療モードで展開される電撃ソナーが非常に強力。DLCトレーラーで完全に息を殺して隠れたはずのフェン・ミンちゃんを見つけ出したのはこれによるもの。
ドクター戦に限り、生存者には「狂気」ゲージというものが追加される。これはDOCTORの電撃を受けると上昇し、突然叫んで殺人鬼に場所を知らせてしまう「発狂」を起こす。最大Lv3まで上がり、Lv3にまでなると場を考えずに発狂しだし、修理やロッカー隠れに制限が生じる等、プレイヤー側の視界がDOCTORの幻影で見えなくなる、へんな幻覚が見える等、様々なデバフがかかる。これを基に隠れた相手を見つけ出し、じわじわと追い詰め、そして確実に仕留める。
電撃はチャージして相手にふりかける事が可能。これによって加速度的に相手の狂気ゲージを上げることができるが、生存者側も狂気ゲージの回復は難しいが可能なため、一回ふりかけたからと安心しているといたちごっこと化す。尚、電撃自体にダウン効果などはない。そのため、相手をフックに吊るすにはちゃんと刑罰モードに変えないとダメ。
メメント・モリは警棒をしまって手を合わせて両腕に電撃を纏わせた後、それを頭にふりかけて焼き殺すというもの。強力すぎる電撃は相手を内部から焼き切り、顔からは黒煙を上げた苦悶の表情が確認できる。生かすつもりはみじんもない電撃による応酬。これは研究や拷問などではない。こんなものは彼の狂気が望んだ殺戮でしかない。
パーク
Overwhelming Presence
相手の近くにいると、消費アイテムの消耗速度を大幅に上げるという邪魔パーク。ライトを早く消耗らせる事も、仲間の治療に支障を与えることも、修理速度上昇をとっとと消してしまう事も出来るというアイテムに依存する生存者には恐怖の産物。
Monitor & abuse
通称「観虐」。チェイスしていると心音範囲が広がり、相手に察知されやすくなる一方、チェイスをしていないと相手には心音がほぼ聞こえなくなるというもの。DOCTORはもちろん、ただでさえ心音範囲の狭いSHAPE等がこれを使うと、本当に近づいても気付かれず、奇襲が成功する恐ろしいパーク。
Overcharge
「オバチャ」とも。お邪魔パーク。一度発電機に攻撃を加えることで発生。スキルチェック時の成功範囲を限りなく狭めるというもの。これによって修理を遅延させられる他、失敗すると位置を知らせる事に成るため、修理の邪魔ができてしかも相手を見つけられるという一石二鳥がおいしい。ただ、ちゃんと発電機を蹴らないといけないので、手間は手間。
アドオン
本人の綴った論文や研究資料、メモ等がアドオンとなってる他、チェスの駒等の、一体ナニに使ったのかわからないモノもアドオンとなっている。とにかく全てにおいて狂気状態に落とされた生存者にデバフをかけるという代物であり、特に「心音を常に鳴らし続ける」「視線の幻覚を見る」ものは相手の判断を狂わせるには強力過ぎる効果を持っている。
長所
文句なしの索敵最強。一人称視点でただでさえ視野の狭い殺人鬼側にとって相手の位置が手に取るようにわかるという状況は鴨ネギという他ない。電撃を張っただけの狂気Lv1状態でも相手は勝手に叫んで位置を教えてくれる。何度も何度も電撃を浴びせる事で修理やその他特殊行動に制限をかけられるほか、何度も何度も叫ぶため、どこに逃げようとどう隠れようと無駄となる。
DOCTORがその場に現れた瞬間から、相手に安全な場所などない。安心など決してできないのである。
短所
見つけられても追う事ができないという致命的な欠点がある。相手を見つけられてもチェイスに弱いとこの殺人鬼を使っても意味がない。相手も相手で「隠れられない」と知っている以上逃げ回る事に命をかける事は当然。そのため、相手の裏をかいたチェイス、相手を素直に追っかけ血の渇望をためるチェイス、狂気を溜めに溜めて相手の自由を奪ったら一旦見逃して突然強襲するチェイスなど、その場その場に応じたチェイスで確実に一人ずつ屠っていく事ができないと彼を扱うのは難しい。
関連イラスト
関連タグ
DeadbyDaylight DbD デッドバイデイライト 電撃 ヤブ医者
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