概要
高崎地区で運行していた485系のお座敷車両、「やまなみ」「せせらぎ」を組みかえて座席車へと仕立て直したジョイフルトレイン。2011年にデビューし、引き続き高崎に配置されている。名称は群馬県の県鳥であるヤマドリから。
4両編成だった「やまなみ」「せせらぎ」を統合した形になっており、「せせらぎ」に「やまなみ」の中間モハユニットを組み込んで6両編成となっている。「やまなみ」「せせらぎ」時代はグリーン車扱いであったが「リゾートやまどり」化改造に際し、全車普通車(485系700番台へ改番)・座席は2+1列配置とした。「やまなみ」の先頭車は盛岡支社(岩手県)向けのジョイフルトレイン、「ジパング」へ転用された。
181系の生き残り
先頭車のクハ485-703号、クハ484-703号はもともと181系のサロ181-1102号、サロ181-1104号として製造された。181系の晩年にグリーン車補充のために製造されたのに由来し、もとから485系への編入を考えて485系の車体で製造された。1978年製。
181系撤退後の1982年に485系に編入され、のち特急ひたちの短編成化に伴う先頭車不足のため先頭車化改造と普通車化を行い、そして「せせらぎ」化改造の時に車体を載せ替えた。
既に485系自体が、定期特急から撤退、臨時・団体用としても一般車も全廃しており、残るはJR東日本の各種お座敷車両のみで、元祖国鉄特急型電車の終焉はもちろん、国鉄型特急電車の終焉(他に残るは東日本の185系と西日本に残る381系だけ)すら看取りかねない状況となっている。