Gearsofwar
ぎあーずおぶうぉー
プロローグ
舞台は地球によく似た「惑星セラ」。
セラの人類は「イミュルシオン」と呼ばれる新世代エネルギーを巡り、長き戦いに明け暮れていた。
しかし「ローカスト」と呼ばれる地底からの侵略者の出現を境に状況は一変する。
強大な人類共通の敵の出現に人類は再び結束し戦いに挑むも、人間以上に屈強で武力に秀でたローカストに対し、先の大戦でもともと疲弊していた人類は敗走に敗走を重ね、戦況は悪化する一方であった。
そんな中、先の大戦で英雄と呼ばれるも、上官命令に背いた罪で投獄されていたマーカス・フェニックス――。
親友ドミニクに救出された彼は、再び銃を手に取りデルタ部隊と共に戦地へと赴くことになる。
特徴
グラフィック
Epic Gamesにより開発されたグラフィックエンジン「Unreal Engine」によって描写された世界観は、シリーズが発表される毎に常にトップレベルの表現力を誇る。
今にも崩れ落ちそうな廃墟、床に滴り落ちる血痕、壁を流れる雨水、赤錆を纏った金属…そのどれもが細部に至るまで徹底的なリアリティをもって描かれている。
システム
従来のシューティングに含まれる基本的な要素を踏襲しつつも、状況によって様々なアクションをとれるTPSならではの要素が特徴。
特に「カバーアクション」と呼ばれる、マップ上の壁や障害物に隠れたり、そこから攻撃したり、そのまま壁から壁へと移動したり…といった、簡単な操作で誰もが臨場感と一体感のある体験を味わえるのが、本作の見所の一つと言える。
ゴア表現
海外ゲームならではのゴア表現(残酷表現)も本作を語る上で見逃せない。
大量出血や部位欠損は当たり前で、中でも本作を象徴すると言ってもいい銃火器「ランサーアサルトライフル」は先端に備わったチェーンソーを用いる事で相手を一瞬の内に両断することが出来る、まさに戦慄ものの兵器である。
ただし、日本版においては一部マイルドな描写に置き換えられている箇所も存在し、海外版を知る者にとっては多少物足りない表現となっているのは残念なところである。
オンラインプレイ
ストーリーモードでの協力プレイに加え、2作目では敵からの波状攻撃にパーティーを組んで対抗していくHordeモードも追加。もちろんこの手のタイトルには欠かせない対戦モードも搭載。
現在でも熱い対戦が繰り広げられてはいるが、発売からそれなりの期間が経過したタイトル故、現役プレイヤーのやりこみは尋常ではない。
もしあなたが今から新たに銃を手にする新兵ならば、相応の覚悟と何事にも屈しない強靭な精神を胸に戦場に赴いて欲しい。
キャラクター
登場人物はごく一部を除き、そのほとんどが筋骨隆々のガチムチキャラである。
一見したところ、いわゆるB級テイストを意識したイロモノな向きも感じられるが、本作をプレイした人ならその誰もがひたすらに真っ直ぐで、時に熱く、時におバカな彼等の魅力に気づかされることだろう。
また、日本版では非常に丁寧な吹き替えがなされており、翻訳センスの良さや声優の演技力の高さは、多くのプレイヤーが認めるところである。
COG軍
統一連合政府(the Coalition of Ordered Governments)の略称。
ローカストの侵攻でほぼ壊滅状態の人類の組織の中で、唯一まともに機能しローカストとの戦いを継続している組織であり、いわば人類最後の砦。
人類の存亡は彼らの手にかかっている。
マーカス・フェニックス
デルタ部隊を率いる本作の主人公。先の世界大戦で多大なる活躍を見せ、英雄と呼ばれた男。
個人的感情で軍の規律に背く行動を起こしたため収監されていたが、親友のドミニクに救出されてデルタ部隊の一員となる。
後に野戦任官により二等兵から後に軍曹へと昇格。
ドミニク・サンチャゴ
マーカスの幼馴染であり、良き相棒。通称ドム。
普段は陽気な振る舞いを見せることが多いが、2作目で妻のマリアが行方不明であることがわかり、荒れ気味になっていく。
ストーリーモードではプレイヤーのマーカスと行動を共にするCPUキャラであるが「向こう見ずに敵に突っ込む」「プレイヤーの射線を遮る」「あげく被弾しまくりやられる」……などといったおバカな行動でプレイヤーを苦しめる。
しかし、3作目では…。
オーガスタス・コール
おもしろ黒人。
スラッシュボールと呼ばれるアメフトに似た球技の元スター選手で、メンバー中でも屈指のガチムチ度を誇る。
多少おしゃべりではあるものの、頑強な体格を駆使したパワフルなアクションで敵を圧倒、その高い戦闘能力は誰もが評価するところである。
3作目のストーリーモードではマーカスに代わり、一時的に彼を操作する場面がある。
デーモン・ベアード
デルタ部隊のメカニック担当。兵士としてはもちろん、機械いじりの手腕も非常に優秀で、彼の手にかかれば多少のマシントラブルは難なく片付いてしまう。
皮肉屋で、少々口と性格が悪いのが困りものではあるが、なんだかんだ愚痴をこぼしつつも任務を遂行するツンデレ君。あとビビリ。
アンソニー・カーマイン
1作目に登場。
一般的なCOG兵の装備に身を包むアルファ部隊所属の二等兵。どこか楽観的な性格である。
ドム曰く、優秀な戦士ではあったものの、注意力不足が災いし…。
後の続編の展開も含め、「存在が死亡フラグの男」と一部で囁かれている。
ベンジャミン・カーマイン
2作目に登場。
前作で名誉(?)の最期を遂げたアンソニーの弟で、デルタ部隊に配属されてきた新兵。性格はやや臆病。
兄弟揃って、体格はマーカス達よりは一回り小柄である。ちなみに中の人も兄と同じとなっている。
彼もまた兄より受け継がれたDNAには逆らうことは出来ないのだろうか…。
クレイトン・カーマイン
3作目に登場。
カーマイン兄弟の長兄にして、ABCのC。カーマイン兄弟は4兄弟で、そのうち兵士として活動しているのは3人であるらしい。
弟達とは対照的にマーカスやドムと比べても遜色のないガチムチソルジャーで、性格も強気。
その見た目どおり、かつて弟達が犠牲になった死亡フラグを次々とへし折って行く。
最終的な運命は『3』発売前のユーザー投票によって決定された。
アーニャ・ストラウド
デルタ部隊を司令部から通信で指揮する女性オペレーター。
その的確な指示は信頼できるものがあるが、2作目では整形疑惑アリ。
なんと3作目では自身も銃を手に戦地へと向かうことに。
「ドーンハンマーは使えないわ」は本作中屈指の名言。
ローカスト
原住生物の変異体とも異星人とも噂される地底生物。セラの地殻内に無数のトンネルを築き生息している。
多くの者は爬虫類を思わせる質感の堅く白い皮膚を持つ(例外も居る)。
人類のものと酷似した武器の他に独自の生体兵器を操り、地中から出現して人間を襲う。
様々な種族が存在し、そのいずれも光を嫌うという共通の性質を持っている。
また、何故か人間の言葉を話すため、マーカスらも彼らが何を言っているのかは理解できる(人間を殲滅対象と見做しているため、コミュニケーションはほぼ不可能に近いが)。
人類側がこの謎の地底生物を"ローカスト"と仮称するように、彼らもまた人類を"グラウンドウォーカー(Ground Walker)"と呼ぶ。
ラーム
ローカスト軍の最高司令官で、配下のローカスト達からは「ラーム将軍」と呼ばれている。
身長は3mで等身大のローカストとしては最大の大きさを誇る。
Act1でキム中尉を襲い(彼とは過去に勝負があり、彼の部下を殺している。)、刀で惨殺した。
『ライトマス爆撃』作戦妨害のため、Act5の最後にマーカスの前に立ちはだかる。
本来一人では運搬出来ない据え置き型の重機関銃「トロイカ」を抱え持ち、さらに全身に無数のクリルを防具代わりに纏っているため、攻守とも非常に優れた最強の敵。
実はローカストの一種であるベルセルクの突然変異種。
ミラ
敵の本拠地「ネクサス」に居るローカストの女王。
ローカストながらその容姿は人類の女性に酷似しており、人語も流暢に話す。
他のローカスト同様、人類には敵対的ではあるが、理知的なぶん、他のローカストよりかは幾分話が通じる存在。
彼女の目的はローカストの種の存続であり、そのためには手段を選ばない。
何故かマーカスと彼の父であるアダム・フェニックスの関係について、マーカス自身が知らない事柄まで知っている素振りを見せる。
3では戦闘服を身に纏い、昆虫形ローカストの「テンペスト」に乗ってマーカスとの決戦に挑む。
名台詞
- 「よし、プランBだ!」