「これは国と国の戦いではない。人と人の戦いだ。
畜生に落ちる必要は、もうないのだ」
プロフィール
概要
かなりの高齢の元軍人・狙撃手のマスター。主人公の二回戦の対戦相手。緑衣のアーチャーのマスター。
ムーンセルに来る以前は狙撃・奇襲などの汚い手段を義務として受け入れる冷徹な人物だったが、今回の聖杯戦争にはプライベートな戦いとして、正々堂々とした勝負を望んでいる。
その方針を受け入れられないアーチャーは命令を無視し、手段を選ばずに彼を勝たせようとする。ダンはアーチャーの行動を諌めつつも、それが自分に対する忠誠心の表れであることを理解しており、互いに対立しているようで強く信頼し合っていた。またその方針は、アーチャーの生前の苦渋を知るがゆえに、マスターのために手を汚させたくないという思いやりも含んでいる。
主人公に対しても聖杯戦争に対する覚悟を問き、大きな影響を与えた人物。
聖杯にかける願いは「妻を取り戻すこと」。
マスターが老人でサーヴァントが若者というのは、Fateシリーズ全体を通しても珍しい組み合わせをしている。
能力
軍人にして霊子ハッカー。軍人としては腕のいい狙撃手として名を馳せているが、元々魔術師の血筋を引く古い家柄の出身で、魔術回路が備えている。彼自身はその血を嫌っていたが、ハーウェイ家がムーンセルを独占する事を危惧した女王の命によって一年間の訓練・調整を受け、遅咲きのウィザードとして大成した。
そのため、管理側からは優勝候補として認識され、他の多くのマスターにも実力は認められている。
元狙撃主として緑衣のアーチャーとは息があった連携をし、的確な指示、有効なサポートを行った。扱うコードキャストはサーヴァントの攻撃力を上げるgain_str(16)と少量だが体力を回復させるadd_regen(8)。
サウンドドラマCDにおいては相手をスタン状態にさせるコードキャストも扱った。
余談
ウィリアム・テルはダン卿の召喚したアーチャーとよく混同される英霊。こちらのサーヴァントが召喚されていたら『EXTRA』のストーリーは大きく変わっていたと言われている。
オリジナルサーヴァントとしても彼と契約している設定で作られることがある。
どこぞのガ○チャマンな死徒であるグランスルグ・ブラックモアと同じ姓をしているが、その理由はおそらく彼の出身地がFate世界線では討伐されたグランスルグの姓にちなんで名づけられた村であるブラックモアの村の出身のためであるかと思われる。
スマホアプリRPG『Fate/GrandOrder』では概念礼装の一つ「騎士の矜持」のモチーフとして採用されている。
効果は【クリティカル威力40%アップ(防御力20%ダウン)】(限界突破時はクリティカル威力50%アップ)と、打たれ弱さを代償に強烈な爆発力を獲得する。
当初、アーチャー当人とはあまり相性は良くなかったものの、のちに宝具「顔のないの王」をスキルとしてダウングレードさせた「皐月の王」(自身に1ターン回避&必中付与+スター獲得)を習得可能となったため、相対的な相性が大きく向上した。