何者なんだ、おまえは!?
型式番号MSA-0011[Bst]PLAN 303E。Sガンダムの強化プランの一つとして検討が行われていた。本機はBst型の発展型にあたる。
「ディープ・ストライカー」の名の通り、莫大な加速力で敵軍中枢に突入し、強力な一撃を加えて離脱を図るという一点突破型の強襲がこの機体の目指すところである。
アーガマ級/アイリッシュ級に主砲として搭載されたのと同タイプのメガ粒子砲を主兵装として装備する他、コックピット前面にIフィールドビームバリアを常時展開できるようになっている。加えて戦艦の主砲を運用する関係上、大型ディスク・レドームやマルチ・センサーによるEWAC機に匹敵するほどの超長距離索敵能力をも持ち合わせている。
しかし、開発に天文学的なコストがかかることが原因となって本機はペーパープランのみに終わった。また随伴機として専用のZプラス(C1Bst型、通称「ハミングバード」)の開発も検討されたが、こちらも同様に廃案となっている。
備考
これはモデルグラフィックス誌上で行われた模型コンテストの直前に一枚絵で公開された。
つまり、「これを造形出来るものなら、締め切りまでに造形してみろ!」という、フルスクラッチモデラーへの挑戦状的な意味も含まれていたのである(実際、その模型コンテスト入選者数名は、模型雑誌記者として活動していくようになった)。
この機体を基に『機動戦士ガンダム0083』に登場したガンダムGP-03デンドロビウムがデザインされている。
ついにキット化へ
その巨大さと複雑さにより、ながらくモデルキット化はないだろうと思われていたが、ついにマスターグレード200体目記念としてリリースされることになった。
スケールはもちろん1/100。しかも本体のSガンダムまで新規設計の気の入れようである。