概要
新本格派ミステリー作家の一人とされる。本格ミステリ作家クラブ現執行会議。日本推理作家協会現会員。
妻は同じく小説家の小野不由美。
推理作家の島田荘司をこよなく尊敬しており、自身が生みだした探偵島田潔は、島田氏の名字と作品に登場する探偵『御手洗潔』から取ったものである。
『十角館の殺人』を始めとする『館』シリーズや、サスペンスが色濃い『緋色の囁き』を始めとする『囁き』シリーズが有名。近年では『Another』も人気作品の一つ。
ストーリーの構図をどんでん返しによって転換させるようなパズラー的ストーリー構成が特徴。
物理トリックの構成よりも叙述トリックを得意とし心象描写が非常に多く、叙情的な風韻を色濃くもった幻想文学的な文体を用いる。これは本人の愛好するエラリー・クイーンらの精巧かつ緻密な本格推理の文体とは趣を異にするもので、幻想小説やホラーなどの傍流にもおいても作品を著したほか、それらの意匠を本領のミステリにおいても好んで用いる。
作品一覧
『館』シリーズ
推理作家の鹿谷門実(ししやかどみ)こと島田潔が、友人・江南孝明と共に今は亡き建築家・中村青司が建てた建物を訪ねていき、その館で巻き起こる奇怪な事件に巻き込まれていく。
「十角館の殺人」
「水車館の殺人」
「迷路館の殺人」
「人形館の殺人」
「時計館の殺人」
「黒猫館の殺人」
「暗黒館の殺人」
「びっくり館の殺人」
「奇面館の殺人」
『囁き』シリーズ
「緋色の囁き」
「暗闇の囁き」
「黄昏の囁き」
その他
「Another」
「眼球綺譚」
「どんどん橋、落ちた」
「霧越邸殺人事件」
関連タグ
文豪ストレイドッグス:作者がキャライラストとして描かれ、後に外伝作品が作られる。⇒詳しくは綾辻行人(文豪ストレイドッグス)を参照の事