ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

ダリアの祝福を

概要

『館』シリーズ第7作品目に当たる。

ノベルスでは作者初の上下巻刊行、後の文庫化では10,11月と挟んで四部構成で発行されている。

湖上に浮かぶ、外観も内装も漆黒の暗黒館を舞台に住人の秘密、そして殺人事件の謎へと迫る。

また、作中の出来事にちなんで9月24日ダリアの日と呼ぶのがファンの間で恒例となっている。

あらすじ

主人公──「私」は某大学建築学部に籍を置く普通の学生だったが、ある事故が元で記憶喪失になってしまった。

途方にくれていた「私」は、偶然その事故に居合わせた『友人』を名乗る男──浦登玄児に「中也」と名付けられ彼の元へ居候する事になる。

そしてある日。帰省する玄児に連れられて彼の実家である浦登邸──通称『暗黒館』を訪れるのだが・・・

主な登場人物

中也(ちゅうや)

主人公。語り手。一人称は「私」。ある事故に巻き込まれ記憶喪失になる。「中也」とは「サァカス」で有名な詩人「中原中也」から玄児が名づけたもので本名ではない。記憶を取り戻し、本名が判ってからもその名で呼ばれ続けている。

その為彼にあやかって黒のソフト帽とフランネルのマントを付けている。

浦登玄児(うらど げんじ)

事故に居合わせた中也の『友人』で、浦登家現当主・浦登柳士郎の息子。記憶を失った彼を自宅に居候させる。実家に中也を招くのだが・・・

浦登美魚(うらど みお)

浦登柳士郎の娘で玄児の異母妹。美鳥とは双子。中也に懐く。美鳥とは結合双生児として産まれた為、肉体的にはもちろん精神的にも通常の双子以上に離れがたい半身と想い合っている。

浦登美鳥(うらど みどり)

浦登柳士郎の娘で玄児の異母妹。美魚とは双子。美魚とは結合双生児として産まれる。美魚と共に中也に懐いた為、中也が玄児から「書類上はともかく、二人共と結婚すればいいじゃないか」と冗談めかして言われる一幕も。(※中也には許嫁がいる)

市郎(いちろう)

中学一年生。一人暗黒館へと冒険に向かう。辿り着いた館では密かに使用人の息子である慎太に匿われる。

浦登 玄遙(うらど げんよう)

暗黒館初代当主。

ダリア

その妻。

余談

  • 当時の集大成的な位置づけなのか、「作家の名前」のニックネームや十角形の塔、『水車館』に登場した幻想画家・藤沼一成の作品、『迷路館』の宮垣葉太郎(杳太郎)の名前など館シリーズ過去作品を思わせる物が登場する。
  • 美魚/美鳥の双子の名前は「リトルバスターズ!」の登場人物・西園美魚/美鳥の由来となっている。また、同作の美魚ルートでは「幽閉された美しいシャム双子の少女」が登場する本の言及があるが、それは本作『暗黒館の殺人』の事である。
  • 使用人の鬼丸老の「それは私への質問ですか?」「どうしても答えよと申されますか?」という独特の問答は、後に原作を務めた佐々木倫子の作画による漫画『月館の殺人』にも同様の受け答えをするキャラが登場した。

コメント

コメントが未記入です

pixivに投稿されたイラスト

すべて見る

pixivに投稿された小説

すべて見る
  • 残された人の話し

    ・作後の話し ・ネタバレ ・暗い
  • 【腐向け】冷たい熱

    n番煎じな酔っ払中也くんと玄児さんがいちゃいちゃしてるだけ。 暗黒館の殺人から館シリーズにどハマりしてしまいました。 玄中が好きすぎていかん。
  • 「中也」になった日の話し(玄+中)

    ・第四章の最後、玄児さんが「中也」と名付けた日の次の日の話し。 ・普通の友人の様な戯れ。まだ出会ったばかりだからね。 ・玄児さんの「~だぜ?」が好きなんだけど自分が書くと中々出ない不思議。 ・話しは変わりますけど、玄児×登美江さんも見たいような…そして征順×望和も読みたい…。 ・征玄ください。
  • 玄中、暗黒館ネタバレ注意

    ダリアの日にギリギリセーフ!ついったーのTLが幸せな玄中で盛り上がってるのをもぐもぐしながら幸せ感の足りない玄中?をうpする悪行。思いついたんだからしょうがない…しょうがないんだ…。色々おかしくても気にしないでください…もしくはそっと教えてください…。
  • 五月五日の中也と玄児

    当時の文化事情に関して調べたらこのネタは没になる気がしたので敢えて調べもせずに丸無視しました(堂々)
  • 愛を証明してください

    ネタバレ有り。ふざけた時空の妄想話です。
  • 叔父さんと俺の話し

    ・征玄がないから自分で書いた。 ・征玄食べたい。 ・征順叔父さんのせいで年々エロさと可愛げが反比例していく玄児さん可愛い。
  • 運命は未だ知らず【暗黒館のネタバレ的な何か】

    今日のワンクリ。 暗黒館IF的な何か。 いや実際問題彼のことは相当好きなんですが読んでる時は玄中とこなん君に惑わされすぎてあまり深く考えられなかったんですがやっぱり相当好きです。 という想いをぶつけたらよく分からない代物になりました。IFなんてそんなもんです(暴言) あとこのルートでも玄中は出会いますそれこそが運命デスティニー。
  • 勝敗の真意

    暗黒館の殺人で玄中。ネタバレなし。一応、甘めですかね…?友人が「余裕な玄児さんみたい」と言ったので出来たお話。
  • 手を取る人の話し(中玄)

    ・若干のネタバレがあります。 ・玄児さんが女々しくて辛いよ。 ・征玄ください。
  • 【暗黒館の殺人】Linked×9月24日

    【暗黒館の殺人】Thespian Art-後篇【ネタバレ注意】

    【※注意】やっぱり今回も原作最大のネタバレがありますので必ず原作読了後でお願いします。/中也くん、お誕生日おめでとうございます。/島田さんも実は今日ってまじですか。/ちなみに綾辻先生んちのお猫様もお誕生日だそうで。/トリプルおめでとう!/暗黒館はまだこっそりと続きます。/何となく雰囲気がぁゃしぃ感じですが、原作もこんな感じだよねと開き直りました。/玄児さんは距離感が測れない系だからあんな感じのことがてろっと云えるんだと思ってます。/あと玄児さんって美形扱いでいいんです?/あーや先生は何気に美青年好きだし大丈夫か!/ちなみにラストの会話はちょっとした悪趣味な遊び心、いわゆる稚気です。
  • 【暗黒館の殺人】Linked×9月24日

    【暗黒館の殺人】Sequence:Ⅰ【ネタバレ注意】

    【※注意】今回も原作最大のネタバレに関するものがほのかにあります。 4月20日、玄児さんと中也君が初めて出遭った(※誤字に非ず)記念日記念。 2014年の4月20日は、****年の4月20日と同じ日曜日でした。 そしてハッピーイースターでした。復活祭、かの神の子が死後3日目にして甦った日です。 テンションが上がる偶然です。 浦登家の人々と暗黒館をほんのちょこっとでも書けてめっちゃくちゃ楽しかったです嬉しいです。 ラストの地の文にある『玄さ』は、『くらさ』でも『くろさ』でも『しずかさ』でも『ふかさ』でも、好きなように読んでください。
  • 天国の底で逢いましょう【館シリーズネタバレ】

    暗黒館ラストを読んで、自分の中での玄中の行きつくところはこんな感じ。というか暗黒館を読むと十角館での彼の描写がなんかこう…どうしたんお前!どうしたん!!って感じですよね。玄児と出会うまでは一応は普通の青年だったはずなのに、引きずられまいとしてても思いっきり転げ落ちちゃってる中也くんがたまらんです。ちなみに私はW玄児は生きてた派です。パパンも生きててほしいけどどっちにしろ現在だと厳しいでしょうね。それにしても暗黒館というかあやつじさんの文章はものすげー耽美というか淫靡というか、自分もあんな風なものが書けるようになりたいごわす…耽美系BL書けるようになりたいごわす…と切に感じながら書いたSSです。
  • 言葉の色

    捏造有り。 暗黒館へのお誘い直前の会話。 暗黒館今更ながらハマりました。 玄中、尊いですね・・・
  • 【暗黒館の殺人】Linked×9月24日

    【暗黒館の殺人】Thespian Art-前篇【ネタバレ注意】

    【※注意】今回も原作最大のネタバレがありますので必ず原作読了後でお願いします。(また2行目でそっこーネタバレです)/4月20日、玄児さんと中也君が初めて出遭った(※誤字に非ず)記念日/つまり、**年前の今日、側溝に頭つっこむ中也君と、気絶する中也君におそらく一目惚れした玄児さんがいるんですねひゃっほー。/前篇後篇に分かれてますがそれほどの長さでもないですすみません/モブが関西弁なのはただの区別記号です。/後篇は中也君の誕生日にUP予定。/ところで現在雨が降ってるんですが、これ何の運命なんですかね? ダリア様の祝福ですかね?
  • 熱い

    先日ツイッターにあげたものですがせっかくなのでこちらにも。中也君が言ってるのは中也と太宰の青鯖のあれです。白山で同居していた頃の二人。
  • 【暗黒館の殺人】Linked×9月24日

    【暗黒館の殺人】LeseDrama【ネタバレ注意】

    Lyrics---------叙情詩/歌詞 Thespian Art---戯曲 Sequence------物語上の繋がりがある一連の断片 LeseDrama-----書斎劇 ※作中の “インクの輸血” は、串田孫一氏の『文房具56話』を参考にしました。 これにて終幕です。 ありがとうございました。
  • 【暗黒館の殺人】Linked×9月24日

    【暗黒館の殺人】Lyrics【ネタバレ注意】

    【※注意】原作最大のネタバレがありますので必ず原作読了後でお願いします。(2行目でそっこーネタバレです)/今年のダリアの日に合わせて再読しましたら再燃しました。/こちらは少し長めのお話の布石というか前日譚のようなものになります。/つまりこっそり密かに続きます。/表紙はただの悪ふざけですすみません。/再読したら『あれ玄児さんってこんなに思わせぶり野郎だったっけ』となり、『さっさと教えてやれよ真っ黒ムササビ!』とムササビ連呼してました。
  • 玄児の誕生日話

    もう「ありがち」としか言いようのない話ですが、書きたかったので。 タイトルもまんまだし…すみません。 久々に書くと、文が出てきませんね。 がんばってたくさん書いたら、少しはマシになるんでしょうか…。 一文でも楽しんでいただけたら、幸いです。

このタグがついたpixivの作品閲覧データ

暗黒館の殺人
9
編集履歴
暗黒館の殺人
9
編集履歴