概要
『ケロロ軍曹』の原作16話で主人公であるケロロが日向冬樹に発した台詞。
大掃除の日、冬樹が本棚に置いてある大量のオカルト本を捨てるかどうか悩んでいる時、ケロロが何のためらいもなく冬樹のオカルト本を処分しようとした。その際冬樹から「ちょっと軍曹なにしているの!?」と言われた時に、ケロロが答えた言葉がこの「捨てる勇気」である。
そして…
ケロロ「たしかに本とは捨てがたいもの… しかし…」
「その甘えが新しい本との出会いを妨げているとしたらどうだろう?」
この言葉に影響と感心を受けた冬樹は本を捨てることを決意した。(ただし、その後冬樹は後悔することになるのだが…)
テレビアニメ版でも第39話で、フラッシュアニメ版でも4話で同様のシチュエーションになった際このセリフを発している。
解説
この記述だけを見るとただ普通の事を言っているように見えるかもしれないが、大掃除の日にケロロが得意分野である家事に熱を注いでいたため、その姿がどこぞの元テニスプレーヤー並みに熱血野郎にみえてしまい、この台詞もその熱血溢れる顔でなおかつ活気あふれるような声で発したことから、多くの読者に強烈な印象を与えることとなった。
なおテレビアニメ版では「捨てる勇気」と「!(ビックリマーク)」が書かれていない表記になっている代わりに「勇気」の部分がメラメラ炎を表すかのようなフォントになっており、ケロロがこのエピソードでいかに暑苦しくやかましいキャラになっているかがこのフォントを見ただけでも伝わるものとなっている。
ただし「メリークリスマス(地獄で逢おうぜ)」のようなネタ的な要素は一切ないため、ネタとしてはあまり浸透しておらず、作中でもこの一度しか発していない。しかし公式(アニメの制作者や漫画の編集者)側が教訓としてこの台詞を扱うことが多々あり、毎年大掃除の時期になるとこの台詞がTwitter上で必ずと言っていいほど出てくる。その影響か、当時に比べて徐々に周りからネタとしても注目され始めている。このエピソードのフラッシュアニメ版が作られたのもこれが大きく影響していると思われる。
余談
この台詞が登場する原作第16話はこの台詞が有名になっているだけではなく「ケロロ軍曹のエピソード史上とってもタメになるお話」としても有名で、
- 窓を拭く際は濡れた新聞紙で
- 畳の床を掃くときは乾燥させたお茶カス(アニメでは濡れた新聞紙)も一緒に
- お風呂の浴槽を洗うときはナイロンたわしはダメ
と言う風にケロロ軍曹では似合わない実用的な部分を説明するシーンも多く、ケロロがいかに家事に対して熱血的になっているのかが伝わってくるエピソードにもなっている。
また本エピソードはこの台詞以外にもネタにしやすいところがいくつかあり、「この話ってどんな話?」と質問されても上記三つの他にそのシーンを1つでも言えば大体の人が内容を理解できるエピソードにもなっている。ケロロのこの台詞が一部のファンの間で有名になっているのもこれが大きい。
実際、夏美がお風呂に入っていた際にケロロが何のためらいもなく侵入(しかも洗い方を間違っているだけで窓を割ってまで侵入)したり、ギロロが使っていた焚火に入ってしまい全身が火だらけになったり、テレビアニメ版ではケロロが頭に「みつけーる君」というセンサーを付けて掃除の間違いを巡回したり、さらにフラッシュアニメ版では秋がケロロのアドバイスによって掃除機から箒に変更して掃除を続行する際、ケロロが「奇跡も魔法もあるのであります…」と去り際に発言したりと、公式がこの台詞を発するエピソードでいかに遊んでいるかが見て取れる。
つまりこの台詞を発するエピソード自体がネタの宝庫であり、この台詞もその内の1つとなっている。
関連タグ
断捨離:まさにこれの先取りである。
冬樹「軍曹もいらなくなったガンプラは捨ててるんだよね!」
ケロロ「ガンプラは別の話。大事に飾ってあるであります…」
冬樹「お礼言っちゃったよ…」
冬樹がこの後めちゃくちゃ後悔したのは言うまでもない…