保護国
ほごこく
保護国とは、保護を名分とした条約により、他国に干渉、とくに外交処理を代わりに行う国家を指す。
概要
近世以来、帝国主義国家が植民地を支配する際に多用された統治形態の一つだが、被保護国は条約で定められた範囲でのみ拘束され、それ以外では相手国とは独立した関係にある点で植民地(付庸国)とはまた異なる。
保護される国家は『被保護国』、両国の関係を『保護関係』と呼び、保護の対象となる地域に国家が存在しない場合は『保護領』とも呼ばれる。
被保護国では主に、その名分として結ばれた条約によって、他国との干渉、とくに外交処理が保護国によって代わりに行われる。