概要
近世以来、帝国主義国家が植民地を支配する際に多用された統治形態の一つであり、宗主国と属国の関係に類似するが、通常の場合「国家間関係における自由連合」と呼ばれる結びつきなどで被保護国は条約等で定められた範囲でのみ拘束され、それ以外では相手国とは独立した関係であり上下関係はないとされる点で植民地あるいは付庸国とはまた異なる。
保護国家
保護される国家は『被保護国』、両国の関係を『保護関係』と呼び、非保護国には基本的に国家は独自に存在する。一方保護の対象となる地域に国家が存在しない場合は『保護領』とも呼ばれる。被保護国では主に、その名分として結ばれた条約により、他国との干渉、とくに外交や軍事などの処理が保護国によって委任されることが多い。またこの形式をとる場合でも戦争などの結果によるものの場合実質的には属国扱い、という事例も存在する。
主な保護国
現状においては厳密にはこの形式は存在しないが、過去には存在しそれとみなされるもの、およびそれに類似した状況にあるものを挙げる。この項目は不完全であると思われるため追記募集している。
現在
過去
- 大韓帝国( 日本が保護、のちに併合 )
- 満州国( 日本が保護 )
- キューバ共和国( アメリカが保護 )
- モロッコ王国( フランスが保護 )
- カンボジア( フランスが保護、のちに独立 )
- ネパール王国( イギリスが保護 )