概要
コロンビア級原子力潜水艦(Columbia-class Nuclear-powered Submarine)はアメリカ海軍の戦略原潜の艦級。オハイオ級原子力潜水艦の後継にあたる。艦種は原子力弾道ミサイル潜水艦。艦名はコロンビア特別区(いわゆるワシントンD.C)に因んだもの。コロンビアという名はコロンブスを由来とするが、アメリカ合衆国を擬人化した女性の名でもあり、戦略核抑止を担う本級の重要性を示している。
特徴
オハイオ級と寸法はあまり変わらないが、水中排水量は20,000t級に増大している。一方でコスト削減のためか、弾道ミサイル発射管は16本に減少するとの見方が強い。バージニア級のソナー技術や吸音タイルを応用するほか、X字の舵を取り入れており、さらにポンプジェットも装備している。動力源としては新型のS1B加圧水型原子炉を搭載するものの、従来の蒸気タービン式から電気推進へと舵を切った。主機関や推進器の進化によって、運動性や静粛性を高め、かつオーバーホールの回数を減らすことで、戦力の長期的空白を避けるとともに、コストの削減も図っている。建造数はいまだ未定だが、米海軍は12隻が必要だと主張している。