一般に積荷として気体や液体を輸送するべく、それらに応じたタンクを装備した貨物自動車。
定義
固体(粉末)・液体・気体を運搬するための特種用途自動車。
「ローリー」の元々の意味
英単語の意味そのものはローリーもトラックもほぼ同じ。単にイギリス表記かアメリカ表記かの違い。
一般的なもの
液糖や澱粉といった流動性のある食品や高圧ガス、石油、薬品を運搬する貨物自動車。トレーラータイプのものもある。
危険物を運搬するものは消防法では「移動タンク貯蔵所」という。石油を運搬するものは横転時にタンクの損傷を最小限にするため脚となるものが付いていることがよくある。
形状
断面が楕円の筒状または断面が真円形の筒状が多い。断面が楕円のものは高さ制限や、重心が高くなるのを避ける目的が多い。また、断面が真円形のものは圧力に耐える目的が多い。
内部構造
液体を運ぶものでは、内容物の動揺による影響を避けるため防波板が設置されている。液体危険物を輸送するものでは設置が義務付けられている。また、内部が幾つかの部屋に分かれていることがある。
材質
種別 | 材質 |
---|---|
一般(石油、汚水他) | 普通鋼、高張力鋼 |
食品 | ステンレス鋼 |
油脂 | アルミニウム |
腐食性の強い物質 | チタン、FRP |
板厚については消防法の規定により鋼板の場合3.2mm以上が義務付けられている。
容量
内容物 | 最大容量 |
---|---|
危険物(石油、劇薬) | 30000リットル以下(1室4000リットル以下) |
可燃性ガス | 18000リットル未満 |
アンモニア以外の毒性ガス | 8000リットル未満 |
それ以外 | なし |
運転には…
それぞれのタンクローリーの大きさや構造に応じた免許の他に積荷に応じた法律の適用を受けるので、それらの資格または資格者の同乗が必要になる。